おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

環境

リニア新幹線建設に反対します!

日軽金属雨畑ダム(山梨県早川町)のドロドロな不正や違法問題も山梨のメディアはほぼ報道せず。
いつも静岡新聞が調査報道している現状。

そして、リニア新幹線の環境アセスメントや山岳トンネル建設に伴う水問題、そして、リニア新幹線構想という基本的な問題にも鋭く報道している姿は非常に清々しいし、ジャーナリズムの矜持を感じる。

是非、リンクから最近の取り組み記事を読んでいただきたい。



大井川とリニア 第3章 “国策”の舞台裏


事務次官、異例の知事訪問 国交省27年開業へ焦り【大井川とリニア 第3章 “国策”の舞台裏◆


前のめりの小委員会、環境面の議論深まらず【大井川とリニア 第3章 “国策”の舞台裏】


地方創生という大義 期待が先行、衰退懸念も【大井川とリニア 第3章 “国策”の舞台裏ぁ


民間事業 政治関与鈍く 国民の理解得る議論を【大井川とリニア 第3章 “国策”の舞台裏ゴ亜






2020年7月2日の静岡新聞の記事 「時代錯誤のリニア再考を」
地震学者でもある石橋先生の論考 
あまりに正論で、誰か是非反論してください。
静岡新聞200702




こんな本がリニア関係であります(自己購入分だけ)


リニア1リニア2






(当分この記事をトップに置きます。毎日のブログネタは下の方で更新されていますので、よろしく
2019年です。はやく工事を止めないと本当に酷い環境破壊が世界に知られてしまいますね。

最近(2019年11月)、静岡からの情報(まあ山梨にまともな調査報道できるメディアはないので)
がしっかりしています。

一つはこちらのweb


静岡新聞も大井川とリニアの関係をしっかりとアーカイブしてまとめています。是非ご覧ください。


ジャーナリストの樫田さんのクラウドファンディングによる書籍制作 すでに最初のゴールは突破していますが
さらなる調査報道のために皆さんのお力を貸してください。
2019年5月

報道が少ないリニア計画の真実を伝えるため取材費用を募ります。

リンクからよろしくお願いいたします。

日々のリニア関連記事はカテゴリー「リニア」で書き込んでいます。

談合問題や工事関連の事故などは東農リニア通信さんのブログが非常に細かくフォローしておりますのでご参照ください。
http://blog.goo.ne.jp/ookute3435

出来てから嘆いたり、文句を言ってもダメなんだよね。原発やダム、見えない処で進む砂防堰堤やら農業ダムといった利権構造。
分かりやすい動画です。是非ご覧ください。



鉄道・運輸機構はJR東海に第2回目無担保貸付5千億円を実行  2017年1月 ictkofuさんのブログ

2016年7月16日東京新聞 服部某のコメントは自身の売名行為だけだと思いますが、登山者や自然を愛する人たちがリニアに反対していることは嬉しい限り。
160716東京新聞リニア



2014年12月26日 (金) 午前0:00〜時論公論 「リニア中央新幹線着工 期待と課題」中村 幸司 解説委員


2014年11月05日 (水) くらし☆解説 「リニア中央新幹線建設と環境問題」中村 幸司 解説委員
動画はこちらで一部見る事が出来ます。
http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?did=D0013773305_00000


2011年NHK リニア”が来る 〜日本の環境アセスメント〜
2011年12月21日 放送

リニアと大深度地下。 JR東海の嘘の説明を国会で追及。 3月20日
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=44626&media_type=

2015年3月3日の国会でのリニア


JR東海葛西名誉会長の記者クラブでの講演 自画自賛、悪いの組合、リニア説明会何が問題なんですか?と質問をはぐらかす。どうしてもアメリカにリニアを売り込みたい。だから代表権は渡さない。


2014年10月13日東京青山でのアーサーさんの講演 その後、川村先生との対談
リニア新幹線構想をアメリカの戦後占領政策という文脈から話されていて、目から鱗の方も多いかと思います。


飛んで火に入るリニアの虫 アーサー・ビナード講演会 第2部
https://www.youtube.com/watch?v=S1JyTseB0iQ

樫田さんの新刊(出版社の自主規制で発売直前に没になっていました)が出ました。
橋山先生の書籍が俯瞰的、鳥瞰的論考だとすれば、本書は地域に生きている人々の目線で長期間にわたって取材した渾身の一冊です。






日本自然保護協会からの「リニア中央新幹線補正評価書についての意見」2014年9月12日

youtube動画 17分ほどです。是非、リニア問題の入り口としてご覧ください。



教えていただいたブログです。リニア 原発 野鳥の会
野鳥の会の会長親子がリニアファンクラブは知っておりましたが、ここまでズブズブな会なんですね。
ちなみにリニアファンクラブの有名人の皆様はこちら。


橋山先生が新書でアップデイトされた内容を書かれています。是非ご覧になって考えてみてください。
もちろん反論大歓迎。



リニアのカテゴリー中に書きましたが、多くの方が知らないので備忘録として。
ドイツのリニア失敗、撤退の記事。

北山敏和さんの鉄道いまむかしの中にリニアがまとめられています。山梨リニアのページ等充実しています。

また、これまで出版されたリニア関連書籍のうち、自分自身で読んだものをamazonのリストにまとめておりますので眺めてみてください。いかに1980年代からいい加減な経済予測や提灯記事が本にされて
いたのか分かります。もちろん、的確な情報をもとにした論考した書籍もあります。

動画等に関しては一部別ブログでも紹介しております。

「科学の限界」の著者でもある池内先生の論考 2013年10月25日東京新聞(23日の中日新聞と同じ)
技術優先の単線思考
池内リニア




2013年10月6日東京新聞 夢を疑う
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2013年9月29日東京新聞朝刊 山口二郎教授記事
JR東海会長の件
9月29日東京新聞 山口二郎




ちょっと古いですがJR東海会長の葛西氏(当時リニア対策本部長)の講演記録です。JR単独事業ではリニアは不可能だと述べています。それも当時は事業費3兆円です。現在9兆円
葛西敬之JR東海リニア対策本部長の関西経済連合会での講演
(昭和63年10月31日講演 経済人 関西経済連合会刊 1989年1月)



2012年7月に書いたブログ:日本野鳥の会 : 原発問題に関する当会の見解
是非ともリニアから出る電磁波と野鳥の問題も調査研究していただきたいですね。
ちなみにこの会の会長親子はリニアファンクラブ員だそうですが。


2013年夏出版 リニアなぜ不要なのか。是非読んでみてください。
危ないリニア新幹線
危ないリニア新幹線 [単行本]

2013年4月15日 衆議院 予算委員会第8分科会 佐々木憲昭議員 
あまり迫力は無いですが国会でドンドン問題点を指摘していただきたいですね。


東濃リニアを考える会のブログです。非常に客観的かつ詳細に過去の分析等をされています。

素晴らしい報道です。2013年の2月まで知らなかった事を恥じています。
日本の環境アセスメントとリニアの関係です。

2011年末のNHKの報道その1
2011年末のNHKの報道その2


リニア新幹線関連書籍(読んだもの)のリストをamazonを使って作ってみました。是非、ご自身で読んでみてはいかがでしょうか。ジャーナリストがJRのデータ垂れ流しで都合の良い経済予測などしていた過去の状況が良くご理解いただけると思います。また、真剣に日本の鉄道や公共交通を考えて議論している方もいます。

山梨県 意見募集 どんどん素朴な疑問と意見を送りましょう。県職員はすでにJR東海社員のように税金でお働きになっています。

日本記者クラブでの橋山先生の講演と質疑応答 2012.10.24




JR東海のHPで山梨などリニア中央新幹線の沿線6都県で開いた住民説明会の資料や質疑の概要を、ホームページ(HP)で公開との事(平成24年10月19日新聞報道)

2012年4月21日(土)、神奈川県の川崎市総合自治会館ホールで行われた、「シンポジウム あなたの真下を「リニア」が通る 〜リニア新幹線は必要なの?〜」の模様。(動画です)  こちらでも視聴できます。

ICT甲府さんのブログが山梨県内の動きをまとめておられます。経済効果等の報道発表されたシミレーションがいかにデタラメかご覧ください。ちなみにこのシミレーションを提出したのはJR東海に資金融資している銀行の下部組織のコンサルタントということらしいです。

断層を横切るんですね
山梨県のHPにも断層の地図があります。
これはあくまでも国の調査に基づく地図であり、原発建設反対訴訟において多々明らかになる「実は断層がありました」的な隠蔽にも気をつけなければいけません。

リニアの駅はJRが作ってやるから、おまえら県別でしっかりしろというプレスリリース。pdfです
いったいJRって何様? 環境評価方法書がよほど不備があり、このままだと着工不能だと認識したのでしょうか。
札束で横っ面を叩いて県知事を働かせるわけだ。実に素晴らしい経営戦略ですね。
そして利用者負担で運賃を取る。もしかして原発・電力と同じ総括原価方式ですか?
2011年11月21日夜追記


まさかと思っていましたが、天皇陛下からいただいた大切な森(恩賜林)にリニアを通すようですね。
恩賜林という言葉は山梨県だけにあるそうです(僕らは子供の頃から聞いているので、全国にも同じような森があるとばかり思っていましたが)。

今年は陛下より御下賜されてから100年の記念事業もあるとの事ですが、、、、
陛下が良しと言われているのでしょうか?

また下記の環境影響評価方法書の内容の杜撰さが各県で問題になっているとの報道があります。
山梨には重要な魚類は居ないんだそうです。本当ですか?在来魚保護に危機感を行政も持っているはずじゃないですか?ヤマトイワナは絶滅しても良いんですか?


中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価方法書(平成23年9月)

8月26日の長野県環境部による意見書。pdfです。
これはJR東海のリニア環境配慮書に対する意見募集に対して行ったものです。

長野県大鹿村の意見書です。pdfです。

トンネルの片方のサイドである大滝村は意見書が出ましたが、もう片方の
山梨県早川町は何も出してないのかな?
ご存じの方ご教示ください。

山梨県立大学の伊藤洋学長のリスク方程式という記事です。
正、続 とあります。
論理的です。是非じっくりとお読みくだされば幸いです。

さらに続々と記事を書いておられます。どうぞ多くの皆さん読んでみてください。
リニアとお猿の電車とは違うんですよ。
6月22日
http://blogs.yahoo.co.jp/kendaigakucho/20328674.html
6月23日
http://blogs.yahoo.co.jp/kendaigakucho/20337364.html
6月24日
http://blogs.yahoo.co.jp/kendaigakucho/20345954.html


2011年7月18日(祝)に相模原でシンポジウムがあるそうです。ここには駅のために2200億が使われるそうですが。。。。
20110718リニア_ページ_120110718リニア_ページ_2




積極的にリニア新幹線の問題を環境というテキストでブログにされている方もいます。こちら。


また山梨県北杜市のブロガーの皆さんのご意見が数日にわたりコメントされています。(6月13日から18日のブログ)
皆さん、真剣に考えていただきありがとうございます。

以上2011年6月21日追記

リニア計画の最終答申案が出され、今パブコメがされています。
答申案は以下のアドレスです。48ページありますので少し重いです。
http://www.mlit.go.jp/common/000142571.pdf

5月5日まで(この日程もなんだかなですが)パブコメが募集されています。是非、賛成、反対、ご自身の意見や不安を書かれてみてはいかがでしょうか。何処かの発電所みたいに、事が起きてからでは遅いと言うことは歴史が証明しています。

パブコメの結果です。まったく答申に反映していません。

誰のための計画なのでしょうか?
将来の需要があるのでしょうか?
未来を担う子供達にこれ以上借金や環境破壊を先送りにしないためにも。


リニア計画ほど不確定要因が多く、多くの困難とリスク(経済的、技術的、環境的)を抱えたプロジェクトは、世界中探してもまず存在しない

コンコルドの轍を踏まないためにも。

必要か、リニア新幹線
必要か、リニア新幹線
クチコミを見る


不公平の無い様にJR東海のリニア関連ページもリンクしておきます。

バイパスは結構ですが、リニアである必要性は無いし、一県一駅のハブ機能も見えない。そんなに急いで日本国内を動く必要性が見えない。

リニア市民ネットはこちら。
みどり・山梨
川村先生関連のリンク
別記事

笹川陽平さんとリニアの関係 金丸さんも登場
笹川さんのハンセン病撲滅計画には頭が下がるが、リニアに関してはダメですね。やはり感染症と科学技術は違うと思う。

山梨県のリニア関連
本当に山梨県のためになると信じているのかね?
信じる者は救われないと思うよ。

リニア中央新幹線建設促進期成同盟会 のページ
通過する県の誰が得をするのでしょうか?県民の皆さんは未来の子供達の事を考えて目先のニンジンを食べない方が良いと思います。

鉄道ジャーナリストで鉄道をこよなく愛する人もリニアを疑問視しています。(第4章等)
鉄道の未来学 (角川oneテーマ21)
鉄道の未来学 (角川oneテーマ21)
クチコミを見る

鉄道は生き残れるか
鉄道は生き残れるか

淡水魚を守る 木村英造(紀村 落釣)という人

2016年 3月14日 逝去 残念でなりません。

「野の学問」を生涯されたヒトだと思います。合掌

木村さんの功績を記念してイタセンパラシンポジウムが2016年11月26日(土曜)大阪で開催されます。
木村さんイベント2
イタセンパラシンポ _ページ_1




5月28日東京新聞夕刊の記事です。
木村先生東京新聞夕刊160528



6月12日 木村さんを支えた高田さんの記事 東京新聞
高田さん160612東京新聞



3月27日 新村安雄さんの東京新聞朝刊の記事 記事の元画像(カラー)もお送りいただきました。
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木村先生逝去




東京新聞より
木村英造氏(きむら・えいぞう=元淡水魚保護協会理事長)14日、老衰のため死去、94歳。大阪市出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は長女の本庄万里子(ほんじょう・まりこ)さん。

 1971年に淡水魚保護協会を設立。長良川河口堰(ぜき)の反対運動などに取り組んだ。ポルトガル研究でも知られ、著作に「大航海時代の創始者」がある。


2013年11月 
『淡水魚』『淡水魚保護』および特集号の電子書籍化に関して、木村英造先生の承諾を頂きました。
こちらのサイトより執筆者の皆様、およびご興味のある方はご意見、コメントいただければ幸いです。

facebookにもページを作成いたしました。

2012年に奥様ご逝去のお知らせをいただきました。心よりご冥福をお祈りいたします。

幾つかのグループや大学の研究室、公的機関で細々と在来魚の保護のための飼育や渓流保護活動が行われている。
もう一度、木村英造先生が主宰したような団体が出来ないものだろうかと思う。木村先生がお元気なうちに。
リンクしている淡水魚の窓の「平成17年度下半期のご報告」にもありますが木村先生,高田先生が淀川のイタセンパラを守る活動をされています。是非、ご協力ください。
淡水魚の窓はこちら
一竿有縁の渓 根深誠 七つの森書館 2008 より

“木村英造と会う”(第4章 釣り旅の周辺、月刊「弘前」2000年10月号加筆)での根深さんと木村さんの会話が印象深い。山本素石の事、淀川下流域の絶滅寸前のイタセンパラの事、そして木村さんが淡水魚保護協会を解散し引退してから、自らパソコンを練習しホームページを開設してイタセンパラを守ろうとしていること。木村さんが根深さんに言う「ホームページなら1人でもやれる。これが人生最後の闘いになるだろう。もう長くはない。できれば、その間にもう一度君に会いたいな。君は無理をするな、ともかく70歳まで生きろ、そうすればまとまった仕事が出来る」

最近松下竜一氏の本を何冊か読んで、木村英造さんは松下竜一さんような心と魂を持っているのだと再確認した。上手く書けないが、筋が通っているのである。(2010年1月1日 追記)

高田 昌彦さんの木村さん紹介

2007年10月発行 淀川のシンボルフィッシュ イタセンパラ
購入はこちらから

イタセンパラ












協会木村






木村先生木村英造―淡水魚にかける夢

愛をもて 渓魚を語れ


淡水魚の放流に関する記事
生物多様性の保全をめざした魚類の放流ガイドライン
個人的にお勧めな釣りと自然関連本をまとめてみました

おやじのお薦め書籍や森、自然、釣りなどに関して読んだ本をアマゾンを使ってまとめてみました。

オオスズメバチかな

毎年次男が仕掛けている市販のハチトラップに今年も獲物が。

女王バチは冬眠して冬を越すそうなので、女王バチを駆除しておけば被害は少ないとのこと。
家の裏に山を抱えているので毎年恒例。

そして今年まず取れたのがこれ。

おそらく女王バチでしょう。4cm程度あります。


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肉とすっぽん 平松洋子 文藝春秋 2020

図書館本 一部の除いて良書かな。

オール読物2016-2018連載の加筆修正、および1篇の書き下ろし、との事

日本の肉食文化を各地で取材して書かれている。
最近のジビエブーム(獣害の影響もあるかとは思うが)も背景にあり、いかに猪や鹿を無駄なく
美味しく食べるか。
畜産としての牛、馬、羊、その内蔵と言った話題も興味深い。
また養殖としてのすっぽんやカモ猟(板網猟)の内容も面白い。
旨い旨いというテキストが多すぎるけど。

ただ、サバイバルネタで売文している方の部分は著者がなぜ取材したかが良く理解出来ない。
食料は現場で調達するという遊びを文章にしている事をご存知なのだろうか?
人の山小屋を勝手に使い、食い残したシカ肉は山に埋める、おそらく本書の著者はそんな事を
知らないで取材したのであろう。その点が残念である。



NEVERFOREST 源流を守る - 森の民の声 - 長野県根羽村

素晴らしい動画です。

短い動画の中に、沢山の哲学(生きる智慧)が含まれていると思いました。

どう森で稼いでいくのか。
人工林を手入れしながら、新しい価値観を生む。
そして、下流域の人々の生活を災害からも守る。流域学ですね。
森と共に生きる人々の顔はみな美しく、輝いている。

以下youtubekから

根羽村の林業現場、最前線に立つ「森の民の声」です。

森の可能性を誰よりも信じて、いまだかつてない森 - NEVER FOREST - を目指してゆきます。

ーーーーー

・NEVER FOREST 根羽村 - 企業版ふるさと納税 - はこちら
https://nebamura-sdgs.jp/​

・村の公式HPはこちら
http://nebamura.jp/​

・求人情報はこちら
https://smout.jp/areas/965​


大深度地下法の欠陥 リニア新幹線

毎日フォーラム・ファイル:外環陥没事故 シールドによる掘削方法に問題 | 毎日新聞


捕らぬ狸の皮算用の果てでしょうか。
自然を管理、征服出来ると勘違いしているゼネコンや土木・土建系の浅はかさ。

以下記事

東日本高速の説明 大深度地下利用の先行きに影響も

 地下での工事が地上の施設に損害を与えては困る。とはいえ、地上に影響が及ばないくらい深い地下での工事であれば、地上権者と事前の同意を個々にとらなくても工事を進めてもいいのではないか。ということから制定されたのが大深度地下利用法だったのだろう。しかし、昨年10月、東京外郭環状道路の建設ルート上で地盤の陥没が起こってしまった。ないと考えた事態が現実に生じたときにどのように対処するべきなのか。リニア新幹線など、他の地下利用にも影響が及ぶだけに、知恵が問われるところだ。

   ◇   ◇

 東京外環道の延伸工事は、関越道の練馬インターから都心を軸に西側に弧を描く形で中央高速、東名高速をつなぐ形で地下トンネルを建設する工事が行われている。

 東京外環道の名称は法律上のものではなく、関越道や中央道、東名道といった東京から放射状に延びている高速道路の延長部分と位置付けられているようだ。

 そのためなのだろう。施工の分担は、練馬インターから東名高速へ車両が走る南行部分は東日本高速道路(東日本高速)、反対の北行部分は中日本高速となっている。

 調布市で地盤の陥没が起こった地点は、南行の東日本高速が担当している。調査の結果、地下のトンネル工事が原因らしいことが判明した。東日本高速としては、補償を行い、損傷した地盤の原状回復を行う方針を明らかにした。

 しかし、補償といっても、どのような形で行われるのか。東日本高速が示した原因が妥当なのか。対策を講じたうえでの施工ならば、陥没がこれ以降は起こらないのだろうか。この対策は将来にわたって有効なのだろうか。

 外環道のトンネルの地上部に居住する人たちにとっては、納得できる回答がないと、工事の再開を認めるという気持ちにはならないかもしれない。

 今回の陥没が起こった当初、原因についてさまざまな推測が行われた。工事によって地下水脈が変わり地中に空洞が生じた。もともとが水の流れで浸食された谷筋に土砂がたまってできたため空洞が工事前から存在していたなどの推測が広がった。

これに対して東日本高速が調査のうえ示したのは、地形が最初から問題を抱えていたのではなく、シールド工法による掘削のやり方が原因だったということだった。

 地形の中に隠れていた脆弱性を、トンネル工事が誘発する形で陥没が生じたのではなく、シールドによる掘削の過程で、工事をスムーズに進めるためにとったはずの措置が、思わぬ方向に作用してしまった。その結果、道路や住宅など地上の施設を支えているトンネル上部の土砂まで取り込んでしまっていたということだった。

 施工に不備があったとした理由は、地層の強度を調べた結果だったという。地盤の状況を断面としてとらえる調査を行った結果、陥没や空洞が見つかった部分だけ、地盤の強度が弱くなっていた。しかもその部分は、小石が多い礫(れき)層で形成されており、掘削がなかなか進まない難航区間だったという。

 回転するシールドに取り付けられた刃で、礫層の石をすりつぶしていくわけで、音や振動も大きくなる。地上部に住んでいる人たちのことを考えて、夜間は工事を停止した。ただし、一旦停止したシールドが再び回転を始めるにはもともと相当な力が必要となる。しかも、掘削に難航している礫層の中でのことだ。

 翌朝に掘削を再開する際にシールドが回転しやすくなるよう、かなりの量の気泡材と呼ばれる薬剤を圧縮空気を用いてシールドの前面に注入して施工を行っていたというのが、東日本高速の説明だ。

 ところが、注入した気泡材がトンネル上部の地層にも影響し、シールドで掘削した土砂の中に、トンネル上部からのものが含まれていた。その結果、空洞や陥没が発生したというわけだ。

 地盤の強度が緩んでいた区間は気泡材の注入率が他の区間より高くなっていた。この区間では、地上の施設を支えている地盤からの土砂もシールドは取り込み、地上に運び出していたということになる。

 地盤の強度を高めるため補修が必要な区間は東日本高速によると約370メートルに上る。地盤を強固にするための薬剤を注入し、強度を取り戻す工事を行うという。その際、住宅などの建物を移動して作業を進める必要もあるといい、年単位での時間を要することになるようだ。

 その間は、外環道の延伸工事は停止するという。東京五輪までの開通を目指すということで始まったのが外環道延伸だった。もともと工期が伸びていたところに、今回の陥没事故により工事期間がさらに数年伸びる可能性もあるという。

 外環道の延伸部分はもともと高架式の自動車専用道路を建設する予定で都市計画が決定となっていた。最初の決定は1966年で、その4年後には「地元と話し得る条件の整うまでは強行すべきではない」という旨の凍結発言を当時の建設相が行っている。

 長らく凍結状態に置かれていた計画が再び動き出したのは99年になって。「地下化案を基本として計画の具体化」を東京都知事が表明してからだった。そして2007年に地下方式へと都市計画の変更決定が行われている。

 こうした経過をたどったうえでの今回の地盤陥没だけに、計画変更に揺さぶられてきた住民の感情は複雑だろう。

 大深度地下利用法はバブル期の地価高騰を背景に、未利用の地下に公共空間を設け、社会インフラとして活用することを目的に01年に施行された特別措置法だ。最初の認可が神戸市の大容量送水管整備で、その次が外環道の延伸だった。3番目の認可がリニア中央新幹線となっている。

 リニア中央新幹線は、南アルプスを横断するトンネル工事による大井川の水量をめぐって静岡県が工事開始を認めないことから、開通時期にも影響しようとしている。

 それに加えて、市街地の地下を通る部分の工事が、住民の理解を得られず遅れることになれば、開通時期はさらに先に伸びることになりかねない。

 また、外環道の関越から東名への延伸は、首都圏の環状高速道路整備にとって、大きなピースとしては最後のでもある。首都圏道路のネットワーク機能を十分に発揮できるようにするためにも早期の整備が求められていた。

 東京都などの自治体との連携も含め、東日本高速の対応が試されている。






超電導リニアの不都合な真実
謙一, 川辺
草思社
2020-11-30


静岡新聞 再度おめでとうございます。水産ジャーナリスト賞

静岡新聞連載「サクラエビ異変」 水産ジャーナリスト賞|静岡新聞アットエス


(2021/3/4 10:37)

 水産業に関心を持つジャーナリストらで構成する水産ジャーナリストの会(東京都)は3日までに静岡新聞社が連載中の「サクラエビ異変」を2020年度水産ジャーナリスト賞に選んだ。3月25日に総会を開き、表彰する。
 評価が集まったのは静岡県内外の研究者でつくる「サクラエビ再生のための専門家による研究会」と取材班の連携や紙面展開で、同会は「『ソリューション・ジャーナリズム(課題解決型の報道)』の先頭を行く取り組みだ。科学など専門的な事柄も読者に分かりやすくかみ砕いて伝えようとしている姿勢に好感が持てた」と述べた。
 「サクラエビ異変」は不漁の原因を水産業に関わる人々の問題だけではなく、主産卵場に注ぐ富士川水系における日本軽金属雨畑ダム(山梨県早川町)の堆砂や戦時期から続く水利権問題、採石業者による凝集剤入り汚泥の不法投棄事件など自然とヒトの向き合い方から考察中だ。
 同会では1994年から水産業の振興・国民的理解を深める優れた作品や活動を顕彰している。



山梨の情報は静岡県から 雨畑ダム違法事件 

国交省、水利権「地元意見反映」 日軽金更新、国政で議論|静岡新聞アットエス



いつも情報は静岡県から。日軽金、ニッケイ工業事件 
国交省も逃げ腰

以下記事
「26日の衆院予算委員会分科会で山梨県早川町などを地盤とする中島克仁議員(山梨1区)が、国制度での売電が発覚したアルミ加工大手日本軽金属波木井発電所(同県身延町)の水利権更新問題などを取り上げ、国政での議論が始まった。国土交通省水管理・国土保全局の井上智夫局長は「関係都道府県知事からの意見聴取を通じ、地元住民の意見は水利権許可の判断に適切に反映されると考えている」と答弁した。
 同発電所をめぐっては、国交省からの意見聴取を受けた山梨県が身延、早川、南部の3町に照会し、早川と南部両町から水の返還を求めるなどの意見書が提出されている。同県が国にどう回答するか、焦点となる。
 医師でもある中島氏は日軽金出資の採石業者ニッケイ工業による富士川水系雨畑川(早川町)での凝集剤入り汚泥の不法投棄問題で、強い毒性を持つとされる凝集剤成分の有機物(アクリルアミドモノマーなど)が河川に残留し続けるとの指摘にも触れ「“令和の公害事件”の可能性はないのか」とただした。井上局長は「人の健康や水生生物に有害な恐れが指摘されているものの知見の蓄積が十分ではなく、環境基本法の環境基準項目に位置付けられていない」とした上で「公害事件の可能性は、国交省として判断する立場にない」と述べた。
 富士川の生物の生息状況は「定期的な調査では、特段異変は確認されていない」と強調した。
 中島氏は昨年2月、堆砂で周辺集落に水害を引き起こしている日軽金雨畑ダムの土砂撤去計画に対する国の関与をただす質問主意書を提出。政府は「実施状況を確認しながら追加の指導を行う」との答弁書を決定した。」




日軽金の巨大水利権 山梨の事案 静岡新聞さんありがとうございます。

山梨2町、水返還求め意見書提出 日軽金発電所の水利権更新問題|静岡新聞アットエス


山梨の問題を山梨のメディアが報じないので静岡新聞が報じてくれる件

以下記事

アルミ製錬を前提に富士川水系の水利権を許可された日本軽金属波木井発電所(山梨県身延町)が国の水利権許可更新が認められないまま稼働を続け、間もなく1年経過する問題で、同県早川、南部の両町が、富士川水系早川や富士川本流の流量増を求める意見書を同県に提出していたことが25日までに明らかになった。静岡県内の人々からも同様の声が上がり始め、今後県内でも日軽金の巨大水利権に対する反発が“水返せ運動”として表面化する可能性もある。
 静岡新聞社は今月、山梨県に対し、同県が国からの意見聴取を受けて2020年11月30日付で身延、早川、南部の3町に実施した意見照会の回答を情報公開請求した。開示された意見書によると、山梨県内の富士川最下流に当たる南部町の佐野和広町長は「かつては水量が多く釣り人にとっては有数な川であったが、近年はその面影もない。流量の増加を望む」と表明。アルミ製錬から発電に事業をシフトしたと聞いているとして「“売電そのものを目的とした発電”は河川法に抵触しないのか」と指摘した。
 早川町の辻一幸町長は波木井発電所に導水する早川の榑坪(くれつぼ)えん堤の取水を減らし、おおむね毎秒1トン追加放流するよう求めた。身延町の望月幹也町長は「(申請通りで)支障はない」と回答した。
 河川法では国交省は都道府県知事の意見を踏まえ水利権の許可更新を判断する。ただ、同省は「取水口などが設置される土地の知事に聴取するのが原則」とし、下流の静岡県に意見を聞いていない。
 富士川水系の環境問題に取り組む富士宮市議の近藤千鶴氏(64)は「日本三大急流か疑いたくなる水量の少なさ。リニア中央新幹線の大井川問題と並び静岡県が対応すべき“もう一つの水問題”。問題意識を共有し、地方議会でしっかり声を上げたい」と述べた。
 ■波木井発電所の水利権更新問題 
 アルミ製錬事業から撤退した日本軽金属の波木井発電所(山梨県身延町)が20年3月末に水利権更新期限を迎え、国の許可更新が得られないまま1年近く稼働を続けている問題。日軽金が同年2月28日付で国土交通省関東地方整備局に提出した同発電所の水利権許可申請書では、19年4月に適用を受けた国の再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)を利用した売電を前提に従来通り最大毎秒30トンの取水を求めている。国はガイドラインで地域への説明を求めているが、静岡新聞社が昨秋富士川流域11自治体にアンケートしたところ、日軽金から説明が「あった」と答えた自治体はなかった。



富士山登山鉄道構想 静岡の民度の高さ

富士山登山鉄道 静岡、山梨で温度差 技術、安全性…課題多く|静岡新聞アットエス


銭ばかり要求する山梨県ですね。

富士山は泣いている。


以下記事

富士山登山鉄道 静岡、山梨で温度差 技術、安全性…課題多く
(2021/2/22 09:10)


 富士山の山梨県側の麓と吉田口5合目を結ぶ「富士山登山鉄道構想」が2月中旬、山梨県の有識者検討会によってまとめられた。山梨県はこれをたたき台に国や自治体、関係者と議論を重ねる方針だが、静岡県側の関心は低調だ。世界遺産としての「顕著な普遍的価値」の継承に鉄道開発が適すのか疑問も根強い。両県の温度差に加え、技術面や安全性など課題は多く、実現の行方は見通せない。
 「富士五湖や周辺までを含め、これからの時代の富士山観光を考える契機にしたい」
 今月8日、国会内で開かれた検討会の総会。2年前の知事選で自らの公約に鉄道構想検討を掲げた長崎幸太郎山梨県知事は、委員らを前に熱弁した。
 ■前のめり
 構想は「富士山の保存と適切な利用を高次元で調和させる」との観点を前提に、既存の有料道路「富士スバルライン」上に架線を使わない次世代型路面電車(LRT)を敷設するとした。富士山へのアクセス方法を自動車から転換させ、環境負荷の抜本的な改善や来訪者数の調整を図る。
 長崎知事は、まず地元などの理解を得るとしたが、「一日も早い開業を目指す」「世界から祝福されるように進めたい」と前のめりな発言も目立った。

 ■冷ややか
 これに対し、静岡県側には静観の雰囲気が漂う。静岡県富士山世界遺産課の担当者は「開発行為となれば慎重な検討が必要。世界に認められた価値が損なわれることがあってはならない」と指摘する。御殿場ルート7合4勺(しゃく)の山小屋「わらじ館」のオーナー橋都彰夫さんは「山梨県の話なので反対する理由はないが、環境に配慮するのなら電気バスなどでもいいのでは」と話す。
 御殿場、須走、富士宮の各登山ルートの来訪者数がどう変化するかなど、静岡県側への影響は十分考慮されておらず、県東部の国会議員は「地元で(鉄道構想が)話題になることはほとんどない」と冷ややかに見る。

 ■23日説明
 両県は共に富士山の世界遺産登録実現を成し遂げ、連携して保全管理に取り組む。こうした点を踏まえ、検討会では理事の松浦晃一郎・元国連教育科学文化機関(ユネスコ)事務局長が「富士山を全体として捉え、静岡県側を巻き込む必要がある」と注文を付けた。
 長崎知事は「富士山の日」の23日に御殿場市で行われるイベントで、川勝平太静岡県知事に構想を直接説明する意向。「なぜこの登山鉄道を目指すのかという問題意識を共有したい」とする長崎知事に対し、川勝知事の出方が注目される。

 ■事業成立の可能性「高い」
 山梨県の富士山登山鉄道構想は、敷設区間を山麓から5合目までの約25〜28キロと位置付け、所要時間は上り約52分、下り約74分を見込む。往復運賃1万円で年間約300万人が利用すると試算し、「事業成立の可能性は高い」と評価した。整備費は約1400億円、事業主体は民間を想定する。
 ただ、世界遺産ゆえのハードルは少なくない。富士山世界文化遺産学術委員会は山梨県の検討会に対し、開発による遺産の影響評価(HIA)を事業段階だけでなく、その前の計画段階でも実施するよう提言した。HIAは政府によるユネスコへの提出を想定して行う評価で、構想ではこの考え方が全面的に盛り込まれた。
 このほかにも、法律に基づく事業認可の取得▽文化財保護法、自然公園法、森林法といった土地利用に係る各種法制度への対応▽厳冬期も含めた車両の登坂、制動性能の検証▽噴火時の危機管理―など課題は山積する。
 長崎知事主導で進む構想に地元首長から不満の声が上がるなど、山梨県側も“一枚岩”とは言えない状況だ。




アロハで猟師、はじめました 近藤康太郎 河出書房新社 2020

図書館本 期待外れ

新聞記者、ライターの方が農業もどきと猟師もどきをやってみましたというエッセイ。
頭脳明晰なのでしょう、哲学者、文豪などの言葉を多数引用して農業や狩猟を語ります。

結論から書けば、筆者の主張は、人間の繋がりが最も重要で、それは贈与なのであると。
決して見返りを求めるものでなく、ブツブツ交換などではないと。
ある意味、ポスト資本主義なのでしょう。

1963年生まれの筆者が蘊蓄(ウンチク)を披露しながら、いかに自分の行為が正しいのかと
いうスタンスに私には思えて仕方ない。面白おかしく書くためなのか、周りの人間を茶化している様にも思える。

猟師、職猟師、マタギなどの本を読んで来ての感想として、売文家猟師(遊びや趣味で猟をする人々、サバイバル云々という連中)と筆者に同じ匂いを感じるのである。
ちなみに、本書に登場する師匠と称される方々は非常に全うなお百姓さんであり、猟師であると
認識している。

まあ、相性の問題でしょうが、名前をだして恐縮ですが、千松 信也さん、北尾トロさん、牧 浩之さん、繁延 あづささん、志田 忠儀さんなどの本の方が、人と動物、人と自然との関わりとして理解しやすかった。
またマタギを取材した多くの書籍でも、まさに自然と動物との関わりとしての生と死、尊厳などを
理解出来た(根深誠さん、工藤 詫困気鵝田口 洋美さん、甲斐崎圭さん、千葉克介さん、田中 康弘さんなど)

備忘録
動物は、「死」を知らない。人間だけが、「死」を獲得した。「死」を発見した。
お気楽な「農本主義」は、自分にとってはお笑い草なのだ。頭ではない。肉体で分かるのだ。

アロハで猟師、はじめました
近藤康太郎
河出書房新社
2020-09-11



炎上する焚き火案件 


ソロキャンプや焚き火が流行っていて、芸人さんやら、アウトドア雑誌でも盛んに画像や動画が
アップされています。

日産の車のプロモーション(委託でしょうね)で炎上した案件
絶対NGな焚き火でした、すでにwebでの画像と動画は削除されています。

関連webはこちら







ちなみに、スバルも同じ感じでしょうか?




ちなみに、山火事の原因第一位は焚き火



【 日産 キックス X ツートーン インテリアエディション 】page_photo_14

山と獣と肉と皮 繁延あづさ 亜紀書房 2020年10月

図書館本 今年読んだ本ベスト10に入ってくると思う良書

読みだす前、そして少し読みだした時には長崎に家族で移住された方が
近所の猟師さんの活動をエッセイにした程度なのかと思っていた。

しかしである、非常に洞察が深く、自然と人間とのかかわり、人間と動物との係わりに
言及が及び、さらには民俗学・社会人類学的な書からの引用なども駆使して話が進む。

ワナ猟の近所のおじさんとの付き合いから、次にサル使いでもある本格的猟師さんと続く。
そして最後に皮革業の白鞣し職人さんが登場する。

もちろん、鹿や猪を美味しく食べるレシピもある(塩麹を使うと良いらしい)
しかし、そこから食文化へ話を昇華させ、水俣病へと話が進むのも凄いのである。

特に勉強になったのは、皮から革への話である。中世、清めとしての職業の
皮革業、そこに存在した「穢れ」という概念・文化。人間の死体、あるいは動物を屠るという
行為が差別という歴史を創り出し、脈々と続いてきたこと。
ここで筆者はしっかりと網野善彦氏や赤坂憲雄氏を文献として使う。

著者は体験を通して(もちろん、それまでの人生での学びや知識)、生きる事としての死を
見つめ、人と動物の輪廻転生、あるいは循環する時間とでもいうのが正しいだろうか、そんな
哲学をご家族5人で(お子さん3人)身をもって吸収してしまったのだと感じる。

環境学でもあり、食育でもあり、死生学でもあるように感じた書でありました。

山と獣と肉と皮
繁延あづさ
亜紀書房
2020-12-04




13歳からの環境問題 志葉玲 かもがわ出版 2020

図書館本 良書

志葉さんは戦場ジャーナリストとばかり思っていた愚か者の私です。
非常に広範な取材を通して、世界の環境問題、地球問題に取り組んでいることを知りました。
本書は決して若年層だけに向けた書ではなく、より多くの方が手にすべきだと思います。

グレタ・トゥンベリさんらの地球の未来に関する危惧が科学者のデータに基づくものであり
現状での世界の政治家らの取り組みがいかに不十分であるかが理解出来ます。

キーワード
地球温暖化がもたらす地球の被害(災害、熱波、山火事等)
時代遅れの日本のエネルギー政策(原発温存)石炭火力に融資する日本と銀行
熱帯雨林の危機(伐採、パーム油発電問題)
生物多様性の危機
プラスチック問題
食と水問題(肉と水)
海洋資源と漁獲量

13歳からの環境問題
志葉 玲
かもがわ出版
2020-04-09

いつも情報は静岡から。ニッケイ工業(日本軽金属が一部出資)の闇

汚泥500万立方m発生か 富士川中下流、大量流出の可能性|静岡新聞アットエス


ニッケイ工業(日本軽金属が一部出資)元社長は山梨県庁元治水課長からの天下り。

以下記事
山梨県早川町の雨畑川からサクラエビの主産卵場の駿河湾奥に流れ込む富士川の河口部にかけ粘着性の泥が広範囲に付着・沈殿している問題で、同県から不法投棄の汚泥撤去を行政指導された採石業者が約8年間で500万立方メートルに上る凝集剤入りの汚泥を発生させていた可能性があることが15日、同県への取材で明らかになった。同県担当者によると、産業廃棄物として処理された記録はない。雨畑川に投棄され、流出したとみられ、粘着性の泥の発生源である可能性が強まった。
 当時砂利や砂の製造販売をしていたニッケイ工業(日本軽金属が一部出資)が2007年2月、山梨県に提出した汚泥処理施設の使用方法に関する届け出書を取材班が情報開示請求し、判明した。凝集剤にはアクリルアミドポリマー(AAP)が含まれ、健康被害を危ぐする医師がいる。500万立方メートルは東京ドーム約4杯分に相当する。行政指導により同社が撤去した汚泥は野積み状態だった4400立方メートルにとどまる。
 開示資料によると、同社は1日当たり汚泥2100立方メートル(最大2800立方メートル)を発生させると届け出ていた。関係者や山梨県によると、中部横断自動車道工事の需要の高まりからプラントはフル稼働状態に近く、年間300日程度営業していたという。不法投棄は台風による出水で汚泥処理施設が損壊したことを契機に11年夏から継続した。
 凝集剤はダンプカーで川まで運びやすくするため使用していた。山梨県は野積みの汚泥撤去を受け刑事告訴を見送った経過があり、担当者は取材に「実際に川に流出した量は不明」と答えた。
 AAPが放置されれば劇物のアクリルアミドモノマー(AAM)に変容する可能性があり、人体に有害。河川や海洋生物の生態系にも影響するといい、関係者から詳細な調査を求める声が上がっている。

 
 ■障害引き起こす恐れ 東京海洋大 佐藤駿佑氏(高分子化学)

  山梨県・雨畑川から富士川河口部にかけて見つかった粘着性の泥に含まれる凝集剤の成分について専門家に聞いた。
 ◇−−◇−−◇
 山梨県早川町の雨畑川で長年不法投棄されていた汚泥に含有される凝集剤成分は、放置されれば100年間にわたって河川環境中に残存し、蓄積され、有害な分解物を放出し続ける恐れがある
 高分子凝集剤の代表的成分のアクリルアミドポリマー(AAP)の製造過程では、法令で劇物指定されているアクリルアミドモノマー(AAM)が重合できず残存する(ただし残存量は国が0・1%未満と定めている)。また紫外線や熱、かくはん、微生物などの影響でAAPは分解しAAMのほか低分子化により毒性の明らかでないダイマーやトリマーなども発生させる。
 AAMは体内で神経障害を生じさせる。仮に雨畑川の水や周辺の地下水がAAMで汚染された場合、住民には慢性的な障害を引き起こす恐れがあるだろう。過去の症例として歩行障害、四肢のしびれ、言語障害など人体に対する中枢および末梢(まっしょう)神経障害が顕著に認められるほか、発がん性を示す可能性が高いとも考えられている。
 静岡新聞社が山梨県に実施した情報開示請求によると、AAPを含む凝集剤はある時点で1日に15キロ使用する計画だった。
 仮にAAP含有量を50%程度とし、不法投棄が続けられていた8年間に、この凝集剤が計画通りに1日15キロ使用されていた場合、取材により営業日は年間300日程度と判明しているので、18トンものAAPが使用されたことになる。海外の信用できる文献によれば、強い紫外線にさらされるとAAPは10日で0・005%がAAMまで細かく分解される。今回の不法投棄事件はもともとの量が膨大なため、10日で900グラム、年間では30キロ以上のAAMが理論上発生する。AAMのラットの半数致死量(1キロ当たり170ミリグラム)を体重60キロの人間に置き換えると最悪の場合毎日9人、年間3200人以上の致死量に相当する。時間を追うごとにAAPの「鎖」は断ち切られ低分子化が進むため、最小単位のモノマーに至る分解速度は文献の記述よりも加速する。富士川水系は“時限爆弾”を抱えているとも言え、極めて深刻な事態だ。

 さとう・しゅんすけ 博士(海洋科学)。環境負荷の少ない天然凝集剤の開発などを手掛ける。30歳。東京都出身。



リニア早期工事凍結中止が最善

リニア、正念場の年 27年品川−名古屋間開業困難 - 毎日新聞



以下記事


東京・名古屋・大阪の3大都市圏を最速67分で結ぶリニア中央新幹線の工事が難航している。2020年は水問題などを巡って静岡県知事が県内の着工を認めず、さらに新型コロナウイルスの感染拡大で人の移動が減り、経済全体に大きな影を落とした。27年の品川―名古屋間開業は困難な情勢で、遅れを踏まえた計画見直しやまちづくりなどの課題が山積する。21年は、JR東海や沿線自治体にとって正念場の年になりそうだ。

 南アルプスをトンネルで横切る最難関の一つ、静岡工区について、同県の川勝平太知事は大井川の流量減や地下水への悪影響などを懸念し着工に反対。20年6月に同社の金子慎社長と会談をしたが、物別れに終わった。川勝知事は国の有識者会議の結論を待つ構えだ。一方、リニア開業を地域経済の起爆剤と位置づける沿線自治体は、計画の遅れを懸念。静岡を除く沿線9都府県でつくる建設促進期成同盟会は20年末、早期着手を求める要望書を国に提出した。

 金子社長は毎日新聞などの新春インタビューで、21年も「早期開業に向けて、着実に取り組む」と強調した。大井川流域住民の懸念について「しっかり受け止める。時間をかけてでもしっかり解決し、次のステップにいきたい」と述べた。国の有識者会議は20年12月に7回目となり、同社は水資源への影響の回避策を示したが、専門的な内容のため、会議の場で理解への努力を継続するという。

 一方、開業時期のめどについては「静岡工区が着工できないと、次の見通しが立たない」と述べるにとどめた。沿線自治体に対しては「静岡は遅れているが、工期は緩めずにやる。各県の懸念はそれぞれ違うので、応え続けていく」と話した。【酒井志帆】
リニア中央新幹線を巡る動き

1973年    全国新幹線鉄道整備法で基本計画路線に決定

  87年    国鉄分割民営化、JR東海設立

  97年    山梨リニア実験線で走行試験開始

2011年    国が整備計画を決定

  14年12月 着工

  15年12月 難関の南アルプストンネル山梨工区着工

  16年11月 同・長野工区着工

  19年 3月 静岡県の川勝平太知事が、同・静岡工区を「着工できる状況でない」と発言

     10月 静岡県、JR東海、国による新たな会議体の設置で合意

  20年 4月 3者による有識者会議初会合

      6月 川勝知事とJR東海の金子慎社長が初会談。知事、準備工事了承せず

      7月 国土交通省事務次官の要請にも川勝知事了承せず

  27年    品川―名古屋間開業 →困難な情勢

  37年?   名古屋―大阪間開業




「暗闇の思想」

この国に、女優・木内みどりがいた:<18>反原発の後景に「暗闇の思想」 - 毎日新聞



木内みどりさんと「暗闇の思想」松下竜一

木内さんと自分が同じ思いを共有していたことに有難い。
きっと松下さんの沢山の著作も読んでいたのだろう。
Amazonのおいらのレビューがこれは削除されていないのが奇跡的?(笑)

以下記事

東京電力福島第1原発事故で、古里を追われた人は多数いる。だが、東京都内で暮らしていた女優の木内みどりさんは、そこまでの被災体験はしていない。そんな木内さんが政治的・社会的行動をあえて実践した背景には、思想や哲学、あるいは確信のような「何か」があるはずだ。私は、木内さんが2019年11月に亡くなってから、その「何か」を探し続けてきた。そして、「暗闇の思想」にたどりついた。【企画編集室・沢田石洋史】
作家の松下竜一さんと重なる行動力

 私は生前の木内さんから何度も「暗闇が好き」と聞かされていた。海外の「辺境」を旅するときは、夜の暗闇に魅せられる、とも言っていた。私はそれが反原発運動に参加する行動原理につながっているとまでは考えず、「木内さんの趣向だろう」との認識だった。しかし、20年9月、木内さんと親交のあった武蔵大の永田浩三教授(66)に取材して、一つの発見があった。永田さんは木内さんに作家の松下竜一さん(04年に67歳で死去)の本を紹介していたと言う。

 私は、はたと思い当たった。松下さんの作品に「暗闇の思想を/明神の小さな海岸にて」(影書房)がある。私は原作を読んでいなかったが、元京都大原子炉実験所助教の小出裕章さん(71)が松下さんのことを取り上げた著書「今こそ<暗闇の思想>を 原発という絶望、松下竜一という希望」(一葉社)を読んでいた。

 私は永田さんへの取材を機に、原作を買って読んだ。そして、驚いた。松下さんと木内さんの行動力が、そっくりだからだ。そして、木内さんが「暗闇の思想」をまとっていたことに気付いた。まず、松下さんのことを紹介したい。

 1937年、大分県中津市生まれ。貧乏な豆腐屋の長男だった。早くに母親を亡くし、松下さんは大学進学の夢を諦め、家業を継ぐ。代表作「豆腐屋の四季」は67年11月から1年間の出来事をつづる。

 午前0時過ぎに起きて仕事にかかるが、せきが出る。幼いころから多発性肺のう胞症を患っているからだ。出来損ないの豆腐を怒りを込めて投げ捨てる。冬は冷たい水で手がしばれる。そんな焦燥の日々を自作の短歌とともに記した。厳しい仕事に黙々と耐える「模範青年」として評判を呼び、この本はベストセラーに。豆腐屋を廃業して文筆業に入るのは70年のときである。
松下竜一さんの「豆腐屋の四季」の直筆原稿=大分県中津市で2017年5月29日、大漉実知朗撮影
70年代の公害、そして福島第1原発事故へ

 その2年後に届いた1通の手紙がきっかけで、遠浅の海を埋め立てて巨大コンビナートを造る「周防灘総合開発計画」、そしてコンビナートに電力を供給する火力発電所の建設反対運動に立ち上がる。当時の火力発電所は亜硫酸ガスなどを大量に排出して公害と健康被害を引き起こすとして、各地で反対運動が起きていた。

 しかし、松下さんは、共闘する団体の背後に政党などの組織があることさえ知らない。初めての集会に招く講師が決まると、ある政党関係者はこう言って反対した。

 <わが党の組織を通じて調査しましたところ驚くべきことに、(講師は)皆、民主運動の破壊分子トロツキストと判明しました。こうなった以上、今集会は中止すべきです>

 松下さんはこの発言を聞いたときのショックをこう記している。

 <私はうろたえた。大学を知らず、労働組合とも無縁、一度も運動の世界に触れたことのない私は、革新運動の内部事情を、まるで知らない。トロツキストとは、どのような人びとをさすのかも知らないのだ>

 ビラ配りをしたり、デモ行進を繰り広げたり、行政と交渉したりしても、敗北に次ぐ敗北。地域経済の発展を期待する住民からは「非国民」と呼ばれ、次第に孤立していく。だが、自分の信念に従って行動をやめない。その理由を、こう記している。

 <「あなたは、なぜそんなに孤立しても反対運動を続けることが出来るのですか」と、よく聞かれる。(中略)私はそんな問いに、こう答えることにしている。「局面的には敗(ま)けても、われわれの主張する“暗闇の思想”は究極正しいのです。その方向にしか、われわれの生き延びる道はないのですから。−−だったら、どんなに孤立しようと敗けようとも、その主張を変えることはできないじゃないですか」と>
講演する松下竜一さん=北九州市小倉北区で2002年6月30日、金澤稔写す

 これは、東京電力福島第1原発事故後、自分の生き方を変えた木内さんの行動原理に限りなく近いように思える。「暗闇の思想」がどんな内容かは後述する。
脱原発運動の世界で戸惑いも

 脱原発デモに1人で参加し、集会に足を運ぶようになって、やがて司会を務めるようになった木内さんも、市民団体や労働組合など多くの組織がかかわる脱原発運動の世界に戸惑ったこともあったようだ。私には、こんなことを話してくれた。

 「ストレスで嫌な経験になりそうなときもあって。『木内さんばかりなんで司会なの。私にもやらせて』とか『私なんか20年も前から反原発運動をやっているのよ』と言われて、めげる日もあります。だけど、私はお金を一切もらっていないし、どこの派閥にも属していない。自分の『思い』だけでやっている。だから、こう言い返したこともあります。『そうですか。それなら、司会もなさってください』と」

 集会では、英語の看板を設置して全世界に呼び掛けるよう提案したり、ノーベル文学賞作家の大江健三郎さんが登壇する時は海外向けに「KENZABURO OE」と英語で書かれた表示をするよう求めても、「じゃあ、木内さんがやって」と言われ、受け入れられない。

 木内さんの著書「またね。木内みどりの『発熱中!』」(岩波書店)には、こんな焦燥感を記している。

 <自分の人生の手綱は誰にも渡さない、委ねないという決意のもと、原発を止めるために自分なりにできることはなんでもしてきた、重ねてきた。寄付、署名、デモ、集会、選挙の応援……。でも、その結果はいつだってなんとも無残な現実。10日前の衆議院総選挙(14年12月)で自民党圧勝という結果には決定的に打ちのめされました>
「停電の日」を提唱
木内みどりさんが司会を務めた集会で原発の話をする大江健三郎さん=東京都新宿区で2013年3月9日、久保玲撮影

 松下さんの「暗闇の思想」に戻りたい。新聞に寄稿したこの文章は自宅にかかってきた1本の電話をきっかけに、書き上げられた。「火力発電所の建設に反対しているのに、なぜお前の家にはあかあかと電気がともっているのか」と。松下さんは「暗闇の思想」で答える。

 <かつて佐藤(栄作)前首相は国会の場で「電気の恩恵を受けながら発電所建設に反対するのはけしからぬ」と発言した。この発言を正しいとする良識派市民が実に多い。必然として、「反対運動などする家の電気を止めてしまえ」という感情論がはびこる。「よろしい、止めてもらいましょう」と、きっぱりと答えるためには、もはや確とした思想がなければ出来ぬのだ。電力文化を拒否出来る思想が>

 そして、こう提案する。

 <誰かの健康を害してしか成り立たぬような文化生活であるのならば、その文化生活をこそ問い直さねばならぬと。(中略)いわば発展とか開発とかが、明るい未来をひらく都会志向のキャッチフレーズで喧伝(けんでん)されるなら、それとは逆方向の、むしろふるさとへの回帰、村の暗がりをもなつかしいとする反開発志向の奥底には、「暗闇の思想」があらねばなるまい>

 単行本として「暗闇の思想を」が刊行されたのは74年だった。「停電の日」をもうけるよう提唱する松下さんの矛先はその後、反原発へと向かっていく。木内さんがこの本を読んでいたことを私が知ったのは、つい最近のことである。
バリ島で経験した「暗闇」

 この冬、木内さんと小出さんが対談したコミュニティーFMの番組「市民のための自由なラジオ Light UP!」(16年4月2日)のアーカイブを聞き返すと、木内さんはこう話していた。

 「1日ぐらい全家庭が、日本列島の全家庭がテレビを消して、電気を消して、静かにしたら、と提唱したらどうかしら。『あの人おかしいこと言っている』と笑われておしまいかしら。私たちがつくってしまった科学が、どれだけ地球をめちゃくちゃにし、この地球がどれだけ悲鳴を上げているか気が付かないと。そのためには、暗闇ね。夜は暗いんだということ、冬は寒いんだということに気が付かなければ。それに気が付いたきっかけは『暗闇の思想』を、松下竜一さんのことを教わったからなんです」

 この番組で、木内さんはバリ島で体験した「暗闇」についても語っている。16年3月、バリ島のお正月ニュピ(Nyepi)に合わせて旅行していた。
8回目の「竜一忌」で講演する小出裕章さん=大分県中津市で2012年6月16日、大漉実知朗撮影

 「夜12時から24時間、サイレントデーなんですよ。一歩も外に出てはいけない。火を使ってはいけない。電気を使ってはいけない。食べてもいけない。映画とかテレビとかラジオとか全部だめ。だから真面目な人はその日1日は断食をして瞑想して、しゃべりたいことあってもヒソヒソヒソと聞こえるぐらいの声でしかしゃべれないのだそうです。国際線、国内線ともに発着はなし。だから外を走っている車もバイクも人もいないんですよ。で、夜。日が暮れていったら島全体が素晴らしくて、島の声、虫の声、カエルの声、ほんとに体全部で、島全体が浄化されるのと一緒に私までが浄化されてしまったという気がして」

 この前日には、オゴオゴ(Ogoh−ogoh)と呼ばれる、悪霊を追い払う祭事が行われた。木内さんはこう話す。

 「祭事を村々の人たちが本気でやっているんですよ。本気で信じているんですよ。悪霊がたまってしまうから、悪い気が島にたまってしまうから、1年に1度、24時間ぐらい浄化しよう。静かにして(悪霊に)立ち退いていただいて新しい新年にしよう。私たちはクリスチャンの人もいれば、仏教の人もいれば、新興宗教の人もいれば、いろいろですよね。だけど本当にこの国を1日だけかけてきれいなものにしようと本気で祈る。この国のために、とか。それってどうなんでしょうね。私は大切なことだと思った」

 これに対し、小出さんはこう応じる。

 「そうですね、みどりさんがバリ島で経験したような本当の静寂、本当の暗さというものは今の日本では得ることができませんけれども、やはり私たち一人一人が自然の中で生きているということは、やはり知らなければならないと思います。人間というこの生き物が、科学技術というものを手に入れて、次々と自然を破壊してきてしまっているわけです。それを知るためにはいわゆる皆さんが信じてきた科学技術文明というようなものをときには離れてみるということが必要だろうと思うし、バリ島で1年に1回行われているような行事を日本でこそやってみたらいい」
松下さんと木内さんの共通点

 小出さんはチェルノブイリ原発事故が起きた86年、松下さんから講演依頼を受けて、大分県中津市を訪れている。松下さんの死後、毎年1回行われていた「竜一忌」の8回目(12年)に小出さんはゲストとして招かれた。その講演内容を収めたのが、前掲書「今こそ<暗闇の思想>を」である。小出さんは「あとがき」にこう記している。

 <夜の人工衛星から地球を見ると、日本は不夜城のごとく浮かび上がる。本来、夜は暗い。その夜を不夜城のごとく明るくすることが幸せということなのか……。「暗闇の思想」は、私に問う。他者を踏みつけにせずに生きていかれる社会、エネルギーなどふんだんに使えなくても豊かな社会がきっとあると松下さんは私に教えてくれた。遅ればせながら、私も松下さんが教えてくれたことを心に刻んで、生きていこうと思う>

 小出さんは「みどりさんと松下さんの共通点は、いちずなところです」と振り返った。








暗闇に耐える思想 松下竜一講演録
松下 竜一
花乱社
2012-01-01


富士川を殺したのは誰か? 雨畑ダム不法投棄



FBで教えて頂きました。 なぜ山梨県は告発しないでしょうか???天下り企業だから??


雨畑ダム不法投棄問題関連


以下記事
5月14日静岡新聞朝刊にトップ記事として、「富士川支流の雨畑川に産業廃棄物の汚泥を不法投棄」という報道がされました。少々の驚きを持ってその記事を読みましたので、私見を交えながら情報提供させていただきます。

従来から、静岡新聞社が取材に力を入れていたのは、駿河湾の特産であるサクラエビの不漁原因究明の中で、富士川からの濁りの流入がその要因ではないかという点でした。湾奥のサクラエビ産卵場所のSS(懸濁物質量)が高くなると太陽光線が海の中まで届きにくくなり、結果サクラエビ幼生の餌となるプランクトンが繁殖できず、サクラエビ個体の減少に繋がっているのではないかという推定に基づくもので、専従取材班を編成して追跡取材をしていました。

濁り(SS)の流入源としては、富士川本流からのものと、日本軽金属蒲原工場の発電用放水路からのものが指摘されていました。後者は、日軽金が山梨県内の富士川支流である早川(雨畑川はさらにその支流)から取水し、専用導水管を用いて蒲原まで導水し、落差を使って水力発電を行った後に、駿河湾に直接放流しています。従って、その濁りは、日軽金の発電事業により生じるものではなく、取水先である早川の汚れが疑われてきました。先月には、静岡、山梨両県知事が、共同で河川調査を開始することになった旨の記事が掲載されたばかりでした。

そのような中で、早川の汚れについて取材していた静岡新聞の大スクープといって良い今回の記事でした。驚きの1点目はこの点で、採石業者がプラントから生じた汚泥をダンプアップして河川に不法投棄しているまさにその瞬間をとらえたもので、これほどまでにジャストのタイミングで違反事実を記録した写真は、経験の長い私でもあまり見たことがありません。静岡新聞社のヘリコプターから撮影していますので、ある程度事前の取材から投棄事実を把握し、撮影準備をしていたものと推測します。山梨県警も捜査に着手したとのことですので、静岡新聞社にも積極的に資料(記事掲載以外の写真やビデオもあるはずです。)提供に協力していただき、早急な事件解明を期待したいと思います。

2つ目の驚きは、今どき良くぞここまで露骨な不法投棄ができたものだという点です。おそらく業者の言い分としては、「もともとダムの底に堆積していた自然物であり、産業廃棄物という認識はなかった。」ということでしょうが、どう見ても違法行為であることは明白です。また、これまで何年間か継続して行っていたという報道もありますので、その間、現場周辺の住民の目に留まることはなかったのでしょうか。月1回、100トン程度の汚泥を数年間にわたって反復継続的に投棄していたとのことですので、それによる環境影響は計り知れないものがあります。この点については、行政の監視指導体制も検証の必要があると思います。

今後、捜査の進展に注目していきますが、これを不法投棄罪で検挙できなかったら警察能力が問われるくらい、典型的な不法投棄事案です。注目されるのは、判決でどの程度の罰則(罰金額+懲役年数)が下されるかという点と、原状回復のための措置命令を山梨県がいかに早くどういう内容で発出するかという点です。5月16日付けの新聞では、山梨県は、採石業者に対し、これまでの処理の状況について文書回答を求める(法第18条に基づく報告徴収)予定としていますが、もっとスピード感を持った対応が必要ではないかと考えます。もうすぐに梅雨の季節が到来してしまいますよ。

<記事の概要>
雨畑ダム上流に堆積した土砂を、ベルトコンベヤーを使って、ダム下流にある採石業者のプラントに搬出。同社はそれを販売用に直径数センチ程度の大きさに砕く作業を行っており、その後の洗石工程で微粒子を多く含むヘドロ(汚泥)が発生する。同社は、数年前からこの汚泥を処理(通常は、濃縮のための脱水等)せず、貯留槽から直接ダンプカーに積載し、事業場下流の河川敷に投棄を繰り返していた。投棄物は、大雨等の出水時には、ダムの放流により下流に流れる形になっていた。



以下記事
先月号で山梨県内における汚泥の不法投棄事件を速報で情報提供させていただきましたが、その後の状況について報道された記事を整理してお伝えするとともに、今後の見通しについて書いてみたいと思います。まず、本事案に関する報道に接する中で、不法投棄とは直接関係はありませんが、富士川に設定されている水利権について驚くべきことが判りました。先月号で日本軽金属蒲原工場に関連する水力発電所や専用導水路の存在は書きましたが、これに関して調べてみると

1 発電用水量、すなわちこの事業用に与えられている水利権は毎秒75㎥にも達している。
2 専用導水路への取水は、支流の早川から毎秒30㎥、残りは富士川本流から行っている。
3 国土交通省が公表している富士市松岡で測定している富士川本流の水量は、2016年の年平均値で毎秒78㎥。つまり、水利権の限度まで取水していると仮定すると、駿河湾への到達時点では、富士川本流と専用導水路の水量がほぼ等量である。
早川流域のダムや取水堰の管理は、国や県ではなく、民間事業者が行っている。特に、今回投棄事案が発生した雨畑川は、ダムの管理、堆積土砂の管理(抜き取り、除去を含む)、砂利の販売を全て日本軽金属の子会社が行っている。
5 番外事項として、リニア新幹線工事に伴う大井川の流量減少(毎秒2㎥)が大きな話題となっているが、現状大井川源流部から毎秒5㎥の水量が、導水管により早川に流されている。

以上のことが、判りました。特に、4の民間事業者による河川の管理という点が、今回の不法投棄事案の発生やその後の措置に大きな影響を与えたと考えています。

山梨県は、事案発覚した5月16日の時点で、廃棄物処理法に基づく報告徴収を行うとともに、撤去を指導する旨表明していましたが(先月号で既報)、措置命令等の行政命令は発出していませんでした。また、この時点では、事業者であるニッケイ工業は、投棄ではなく一時保管だと主張していました。そうした中で、5月下旬に大雨が降り、ダムの放流により、雨畑川の河川敷に投棄されていた汚泥の一部が流出してしまいました。大雨による流量増加に対応するための止むを得ない放流であり、県には通報したと事業者は言っていますが、汚泥投棄の反省をし、真摯に撤去の計画を立てているのであれば、もっと違った対処の方法があったのではないかと私は考えます。


また、6月15日の報道では、ニッケイ工業は当初設定されていた5月末の期限は守れなかったものの、14日までに4,400㎥の投棄汚泥を撤去したとしており、これを受け、山梨県は検討していた刑事告発を見送る方針としています。一方で、同日の報道では、投棄現場の下流の瀬には現在でも汚泥が堆積している写真が掲載されています。行為者の近傍にまとまって投棄されていた廃棄物、つまり片づけ易い廃棄物だけが一時的に除去されたに過ぎない現状と推測できます。

ここまでが、事案発覚から現在までの経過ですが、本件の今後の推移については、以下の点に注目していきたいと思います。

1 山梨県は、ニッケイ工業に対し、下流に流出した汚泥の除去(回収)をさせるのか、これ以上は求めないのか。行わせる場合、指導ではなく、行政命令を発出するのか。
2 過去10年余にわたって反復継続していた汚泥の不正処理に対して、山梨県は告発をしないのか。今回の告発見送りは、撤去指示に対しての不履行を問題としたもので、法第16条違反=不法投棄罪の適用を視野に入れたものではないと考える。
3 仮に、行政(山梨県や国土交通省)が告発を行わない場合、投棄の決定的証拠を握っている静岡新聞社が告発を行わないか。刑事訴訟法第239条第1項では、「何人でも、犯罪があると思うときは、告発をすることができる。」と規定している。
4 専用導水路末端における水質測定結果の公表がされるか。富士川本流に近い水量があるので、この水路の水質は、環境に大きな影響を与える。SS(懸濁物質)濃度が明らかになれば、駿河湾への排出量やいつ頃から濁りが発生していたかが判る。




以下記事
まず冒頭に読者の皆様にお詫びをさせていただきます。前回コラムで、山梨県内における汚泥の不法投棄案件について第2報として情報提供致しましたが、編集ミスから第1報原稿を削除し忘れ、大変に読みにくい意味不明のコラムになってしまい申し訳ありませんでした。 第2報を以下のとおり訂正させていただきます。

先月号(6月号)で山梨県内における汚泥の不法投棄事件を速報で情報提供させていただきましたが、その後の状況について報道された記事を整理してお伝えするとともに、今後の見通しについて書いてみたいと思います。

まず、本事案に関する報道に接する中で、不法投棄とは直接関係はありませんが、富士川に設定されている水利権について驚くべきことが判りました。先月号で日本軽金属蒲原工場に関連する水力発電所や専用導水路の存在は書きましたが、これに関して調べてみると

1 発電用水量、すなわちこの事業用に与えられている水利権は毎秒75㎥にも達している。

2 専用導水路への取水は、支流の早川から毎秒30㎥、残りは富士川本流から行っている。

3 国土交通省が公表している富士市松岡で測定している富士川本流の水量は、2016年の年平均値で毎秒78㎥。つまり、水利権の限度まで取水していると仮定すると、駿河湾への到達時点では、富士川本流と専用導水路の水量がほぼ等量である。

4 早川流域のダムや取水堰の管理は、国や県ではなく、民間事業者が行っている。特に、今回投棄事案が発生した雨畑川は、ダムの管理、堆積土砂の管理(抜き取り、除去を含む)、砂利の販売を全て日本軽金属の子会社が行っている。

5 番外事項として、リニア新幹線工事に伴う大井川の流量減少(毎秒2㎥)が大きな話題となっているが、現状大井川源流部から毎秒5㎥の水量が、導水管により早川に流されている。

以上のことが判りました。特に、4の民間事業者による河川の管理という点が、今回の不法投棄事案の発生やその後の措置に大きな影響を与えたと考えています。

山梨県は、事案発覚した5月16日の時点で、廃棄物処理法に基づく報告徴収を行うとともに、撤去を指導する旨表明していましたが(6月号で既報)、措置命令等の行政命令は発出していませんでした。また、この時点では、事業者であるニッケイ工業は、投棄ではなく一時保管だと主張していました。そうした中で、5月下旬に大雨が降り、ダムの放流により、雨畑川の河川敷に投棄されていた汚泥の一部が流出してしまいました。大雨による流量増加に対応するための止むを得ない放流であり、県には通報したと事業者は言っていますが、汚泥投棄の反省をし、真摯に撤去の計画を立てているのであれば、もっと違った対処の方法があったのではないかと私は考えます。

また、6月15日の報道では、ニッケイ工業は当初設定されていた5月末の期限は守れなかったものの、14日までに4,400㎥の投棄汚泥を撤去したとしており、これを受け、山梨県は検討していた刑事告発を見送る方針としています。一方で、同日の報道では、投棄現場の下流の瀬には現在でも汚泥が堆積している写真が掲載されています。行為者の近傍にまとまって投棄されていた廃棄物、つまり片づけ易い廃棄物だけが一時的に除去されたに過ぎない現状と推測できます。
また、6月15日の報道では、ニッケイ工業は当初設定されていた5月末の期限は守れなかったものの、14日までに4,400㎥の投棄汚泥を撤去したとしており、これを受け、山梨県は検討していた刑事告発を見送る方針としています。一方で、同日の報道では、投棄現場の下流の瀬には現在でも汚泥が堆積している写真が掲載されています。行為者の近傍にまとまって投棄されていた廃棄物、つまり片づけ易い廃棄物だけが一時的に除去されたに過ぎない現状と推測できます。

ここまでが事案発覚から現在までの経過ですが、本件の今後の推移については、以下の点に注目していきたいと思います。

1 山梨県は、ニッケイ工業に対し、下流に流出した汚泥の除去(回収)をさせるのか、これ以上は求めないのか。行わせる場合、指導ではなく、行政命令を発出するのか。

2 過去10年余にわたって反復継続していた汚泥の不正処理に対して、山梨県は告発をしないのか。今回の告発見送りは、撤去指示に対しての不履行を問題としたもので、法第16条違反=不法投棄罪の適用を視野に入れたものではないと考える。

3 仮に、行政(山梨県や国土交通省)が告発を行わない場合、投棄の決定的証拠を握っている静岡新聞社が告発を行わないか。刑事訴訟法第239条第1項では、「何人でも、犯罪があると思うときは、告発をすることができる。」と規定している。

4 専用導水路末端における水質測定結果の公表がされるか。富士川本流に近い水量があるので、この水路の水質は、環境に大きな影響を与える。SS(懸濁物質)濃度が明らかになれば、駿河湾への排出量やいつ頃から濁りが発生していたかが判る。


以上が、本来7月号に予定していた寄稿内容です。そのうえで、その後報道された記事を加えておきます。

由比港漁協は、6月下旬に投棄者であるニッケイ工業の主要株主の日本軽金属に対し、要望書を提出しました。要望内容は、「土砂の流出を抑制し、水質を改善することと駿河湾の生態系への影響調査を要求する。」というものでした。これに対して要望書を受け取った同社は、「ニッケイ工業の行為について謝罪する一方、後日文書で回答する。」としたそうです。また、静岡県議会6月定例会でもこの問題が取り上げられ、担当部長は、「導水管からの濁りは決して弱いとは言えない。注視している。」と答弁しました。

これらの記事から、導水管からの濁りの放出が深刻であることが関係者の間で認識されていることが読み取れます。サクラエビの不漁と直接の因果関係があるなしは別にして、まずは導水管路(取水先の早川)の濁りの原因を究明し、水質改善を行うことが喫緊の課題であることは衆目の一致するところです。

また、7月10日の報道では、山梨県知事は「ニッケイ工業は、なすべきことはした(野積みされた汚泥の撤去)という認識でいる。現時点では、刑事告発の必要はないと判断する。」と述べたとされています。同時に同県環境整備課長は、「過去の汚泥処理について疑念がある。事業者は、汚泥の一時保管と説明している。6月に一度報告書が提出されたが、つじつまが合わない部分があり、再提出を求めた。事業者を擁護しているわけではない。」とコメントしています。行政担当者としては、違反行為と決めつけて調査することはできないことは理解できますが、最後のコメントは十分に後ろめたさを感じていることの表れでしょう。

措置命令違反に関しては、15日間の遅延であること、命令発出者(山梨県)自身が告発を考えていないことから、それを根拠に検挙することは困難と考えます。しかし、現在調査進行中の汚泥投棄案件については、徹底的な調査が必要です。当コラムの本年3月号に岐阜県瑞浪市内で発生した汚泥流出事件の判決について触れましたが、『自社で発生した汚泥を自社管理地(今回の河川敷がそれにあたるかは?)に保管し、大雨によって場外に流出した。』という点で、行為内容として非常に共通点が多いと感じています。瑞浪案件では、不法投棄罪が確定しています。

現在は、前回コラムの今後の注目点2の段階です。山梨県の産業廃棄物行政担当者には、その力量が問われているという認識を持っていただき、厳格な調査を期待したいと思います。なお、原稿締め切りの関係で本稿には記載できませんが、本日朝刊にはニッケイ工業の他事業場での不法投棄報道がされています。改めてコメントさせていただきます。


以下記事
4箇月連続でこの話題を取り上げます。このコラムでは、過去にダイコーの廃棄食品の横流し事件や陶土製造工場からの汚泥流出事件について書きましたが、取り上げたのはせいぜい3回まででした。本件は4回連続で題材にするほど大変に深刻な事件と言えます。 7月中旬のある日、弊社の事務所に静岡新聞社の記者から「メールマガジンのコラムを書いている方にお話を伺いたい。」との電話連絡が入りました。普段私は、事務所におりませんので話をすることはできませんでしたが、会社から用件と連絡先をお聞きしましたので、私の方から静岡新聞社に電話してみました。

すると記者からは「5月以降、砂利洗浄汚泥の不法投棄の件で、ニッケイ工業を取材してきたが、今回同社の別の事業場から、生コン汚泥(残コン)が投棄されていることが判明し、今日山梨県が立入検査に入った。投棄先の河川敷には、コンクリートの固化した白色の物が相当量確認できる。写真画像があるので見てコメントをいただきたい。」との依頼がありました。電話取材とそのコメントから、翌日の朝刊には次のような記事が掲載されました。

『静岡県内の自治体で長年、産業廃棄物行政に携わってきたコンサルタントは「液状で排出され固まってしまうとすれば、相当高濃度だったと推定できる。」とした上で、「片付けたからおしまいではなく、過去にさかのぼり、どのような行為が重ねられ影響はどうであったか総合的に確認し、告発や行政処分の必要性を判断すべき」と話す。コンクリートは強いアルカリ性を示すため「河川水のpH(ペーハー)に影響すれば、下流の生き物は死んでしまう可能性がある」と懸念した。』

さらに同社の追跡取材では、投棄された生コン汚泥は、ニッケイ工業が製造した生コンではなく、砂利を販売した先の業者から排出された戻りコン(ミキサー車で運搬した生コンが、工事現場で不要となったもの=通称「残コン」)をニッケイ工業事業場内にあけさせていたものであることが判明しています。また、ニッケイ工業は会社経営が厳しく、債務超過の状況であるとも報じ、「ニッケイ工業が砂利を高く買ってもらう代わりに、残コンを受入れていた」との見方もあるとしています。

また、「事業場内にあった残コンには大量の砂利がかぶせられ、周囲から見えないようカムフラージュされていた。汚泥の不法投棄とみられる問題が発覚した5月頃に同社側が覆った可能性がある」という報道もされています。

以上、新聞報道を基に第2の汚泥投棄事件の概要を書いてきましたが、

1 金銭的に困窮し適正処理経費を捻出できない。
2 収入を得るために、無許可で他社の廃棄物を受入れる。
3 発覚を免れるため隠ぺい工作をしている。


このようなニッケイ工業の行為は、まさに不法投棄の代表といえる事件だと考えています。2は、実際には金銭の授受はないかも知れませんが、通常より高く販売した砂利の差額が処分料金との解釈ができますので、ニッケイ工業の無許可処分業と生コン業者の処理委託基準違反も問える事件と考えます。

そこで気になるのが、山梨県の対応です。7月末の知事の記者会見では「調査段階の今、決め打ちで刑事告発するとは言えない。」としながらも「仮に不法投棄であれば厳正なスタンスで臨みたい。」と述べています。生コン汚泥の投棄発覚から半月余が経過した時点でのコメントとは思えない驚きの報道でした。さらに1箇月を経過した現時点でも、告発の動きはありません。刑事訴訟法第239条第2項には「官吏又は公吏は、その職務を行うことにより犯罪があると思料するときは、告発をしなければならない。」と規定されています。事件捜査は警察の仕事であり、行政としては細部まで詰める必要はなく、ここまでの立入検査結果から告発に足りる情報は十分に掴んでいると考えます。行政の役割は、告発して終わりではなく、後片付けのための措置命令の発出も早期に検討しなければならないわけで、もっとスピード感を持って業務に当たって欲しいと思います。

いつも情報は静岡県から! 雨畑ダム 不法投棄 社長は山梨県天下り

富士川の中下流域 凝集剤、生態系破壊か 山梨で業者が不法投棄|静岡新聞アットエス


静岡新聞の調査報道 (山梨にはジャーナリズムは存在しないんですよね)

以下記事

山梨県早川町の雨畑川や静岡県の富士川河口で粘着性の泥が見つかった問題で、泥が富士川の中下流一帯に広がり生態系を破壊している実態が、流域住民の証言で明らかになりつつある。河川環境の指標のアユはほぼいない。行政への取材で石油由来のアクリルアミドポリマー(AAP)を含む可能性が高く、静岡新聞社取材班と連携するサクラエビ再生のための専門家による研究会は成分分析に乗り出した。(「サクラエビ異変」取材班)
 “謎”だった泥の正体が分かり始めた。流域住民が「出どころ」と指摘するのは、少なくとも2011年9月から約8年間、当時山梨県の元治水課長が社長の採石業者ニッケイ工業(日本軽金属が一部出資)による凝集剤入り汚泥の雨畑川への不法投棄だ。
 関係者によると、数万トン以上の汚泥が捨てられたが、撤去を行政指導した山梨県は野積み状態の約4400立方メートル(国の目安で換算すると約4840トン)が搬出された19年6月中旬に「撤去完了」を宣言。警察への告発も見送った。
 取材班は当時から現場下流で油っぽい汚泥が残留しているのを確認、ニッケイ工業幹部から「ダンプで運びやすくするため3種類の凝集剤を混ぜていた」との証言を得ていた。山梨県に情報公開請求し、07年2月時点でAAPを多く含有する凝集剤などを1日20キロ以上も使う計画だったことが判明した。
 サクラエビの不漁と富士川水系の濁りの関係を漁師らが指摘しているため、研究会は分析を進める。排水処理の研究を通じて凝集剤の取り扱い経験が豊富な久保建二大阪府立大工業高等専門学校名誉教授(79)から「(粘度の高さや経緯から凝集剤成分が)入っているのは間違いない」との指摘が出ている。

久保名誉教授は「こうした泥が河床を覆えば好気性の微生物がすめず、河川は水質自浄作用を失う。何もしなければ凝集剤成分は今後100年は残るだろう」と警鐘を鳴らす。
 
 ■富士川水系「死の川に」 凝集剤や汚泥、住民懸念
 上流域の雨畑川(山梨県早川町)で採石業者による凝集剤入り汚泥の不法投棄が少なくとも約8年続いてきた富士川水系の流域住民からは「川虫や魚がいなくなった」「川にぶよぶよした泥がたまっている」「死の川になった」「『公害』そのものだ」など、凝集剤や汚泥の影響を危ぶむ指摘が出ている。サクラエビの主産卵場の駿河湾奥には、富士川から灰色の水が流れ込んでいる。
 「今年は正月明けからずっと濁りが強く、透視度100センチ(ほぼ透明)となったのは数日程度だった」。2017年から週1回富士川中流で透視度調査をしている佐野オトリ店の佐野保代表(76)=山梨県南部町=によると、本流は今年も濁りが強くアユ釣りになるような状態ではなかった。今季の釣果はたった1匹だった。
 流域住民の望月朋完さん(66)=南部町=は「ここ何年も本流でアユを釣っている人を見ない。本流で何か捕るとしたら、シカの駆除ぐらいだ」と説明する。1990年代などに全国の釣り師がこぞって参加した「富士川鮎釣り大会」を第10回まで主催した経験のある富士川と鮎を愛する会の望月正彦顧問(86)=富士市=は「本流には生き物が全然いない。泥が川底の石いっぱいにかぶって、コケを食べるアユにとっては最悪の状態。川が死んだ」と明かす。
 今年の初めごろに凝集剤入り汚泥の不法投棄現場下流の雨畑川を調査した地域自然財産研究所の篠田授樹所長(55)=山梨県都留市=は「雨畑川にはほとんど川虫がいない。1994年の前回調査に比べ格段に悪化した」と指摘する。雨畑川が合流する早川でも至る所で汚泥が確認でき、ラフティングツアーを行う「本流堂」の大窪毅代表(44)=同県早川町=は「毎日煙のような白っぽい濁りを目にしている。具体的に何か対策がなされているのだろうか」と憂える。
 富士川で長年釣りを続けてきた山梨県内の40代会社員男性は「公害事件そのもの。なぜ行政が反応しないのか不思議で仕方ない」とこぼした。

 ■AAPの生態系影響、調査を サクラエビ再生のための専門家による研究会座長 鈴木款・静岡大特任教授
 アクリルアミドポリマー(AAP)は分子量1千万を超える物質で、大きな分子量を利用し、濁り成分をからめ捕るように吸着させ大きな塊を作る。そうして微細な濁り成分を水と分離させる。
 これまでの取材で富士川本流にもAAPが大量に残留している可能性が報告されている。AAPを含む粘着性の泥は流出すると河床の石と石の隙間に入り込み、底生生物(水生昆虫類)のすみかを奪う。魚類などの餌がなくなり、さらには鳥類など陸域の生態系にも影響を及ぼすことが考えられる。石の表面にこうした泥が付けば、コケが生えない可能性もある。かつて尺アユ釣りが盛んだった富士川は、餌のコケがなくなりアユ自体がいないに等しい状況が観察されている。
 富士川水系では近年強い濁りが続き、駿河湾のサクラエビやシラス漁師らからもこの濁りに対して強い懸念が出ている。もし富士川河口に流出した泥にこのAAPが混在しているとすると、その影響が懸念される。
 粘着質の泥があると重金属などの有害物質がたまりやすくなる。また、AAPが紫外線などで低分子化される可能性がある。AAPのモノマー(単量体)は猛毒として知られており、環境や生態系への影響について行政機関などは早急に調査する必要がある。

不法投棄の泥かは分からない 山梨県一問一答
 粘着質の泥を巡り、山梨県は27日までの取材に対し、「不法投棄の泥かは分からない」と答えた。
 主なやりとりは次の通り。
 ―凝集剤入り汚泥が残留しているのでは。
 環境整備課「不法投棄された汚泥か分からない。同一だとどうやって証明するのか」
 ―ある程度見たり触ったりすれば容易に分かるのでは。
 環境整備課「報道を受け今夏に雨畑川に見に行ったが自然の泥か凝集剤入りの汚泥か確証は得られなかった」
 ―環境指標のアユがほとんどいない。
 環境整備課「静岡新聞の報道で知っただけ。水質調査では環境基準をクリアしている」
 ―泥に凝集剤が残っているか検出試験などをしたのか。生態系への影響の危惧は。
 峡南林務環境事務所「検出試験はしていない。影響については何も言えない」
 ―なぜもっと調査しないのか。
 環境整備課「(富士川流域は)エリアが広く現実問題として難しい」
 
 ■流域住民らの河川環境への指摘
 ◆由比の50代サクラエビ漁船乗組員=静岡県東部= 秋漁中の資源量調査で富士川沖には0歳エビを含め全く反応がなかった。かつて富士川の濁りは茶色で、夏は緑色だった。今はずっと灰色の水が駿河湾に出ている。
 ◆佐野オトリ店の佐野保代表(76)=山梨県南部町= 6月解禁のアユ釣りでは、あきらめきれない約20人が富士川本流で竿を出した。しかし釣果は富士宮市の人が25センチを釣った1匹だけ。
 ◆岩田智也山梨大教授(46)=甲府市= 雨畑川では浮遊砂が多く流下し、ダム下流の川岸はダンプカーが頻繁に往来している。川や河畔域(川と森が接する場所)の生物多様性が影響を受けている可能性がある。
 ◆流域住民の望月朋完さん(66)=南部町= 富士川本流でうっかり泥を踏むと腰ぐらいまで沈む。ドロドロ、ヌルヌルした泥が至る所にある。10年ほど前から海から上るズガニもアユも全くいない。
 ◆地域自然財産研究所の篠田授樹所長(55)=都留市= ことしの調査では雨畑川にはほとんど川虫がいない。1994年の前回調査に比べ格段に悪化している。早川も一部同様な場所があり、上流の河川工事も濁りの原因だ。
 ◆林業家でラフティング会社経営の佐野文洋さん(48)=富士宮市= 自宅近くの富士川本流では、川の水が引いた場所からかつてはなかったぶよぶよした泥が出てくる。乾くと細かい粒子がほこりのようになり、風で舞い上がる。
 ◆山梨県南部町の佐野和広町長(68) 報道されているような泥を直接確認したわけではないが、富士川の河川環境自体は非常に問題視している。泥が残っていれば撤去が必要。国には積極的な対応を望む。
 ◆静岡・山梨両県民による市民団体「富士川ネット」の青木茂代表幹事(65)=山梨県富士川町= 川底に泥がたまって川が窒息しているように思われる。山梨県は採石業者が山積みしてあった汚泥を撤去しただけ。過去に流した汚泥を全て撤去しないと意味が無い。
 ◆早川でラフティングツアーを行う「本流堂」の大窪毅代表(44)=早川町= 早川にはぶよぶよとした泥が依然残り白っぽい濁りを毎日目にしている。新聞報道もあったのに、これっぽっちも改善していない。対策をしたのか。
 ◆富士川と鮎を愛する会の望月正彦顧問(86)=富士市= 昔、富士川にはアユがうじゃうじゃいたのに今では生き物の気配を感じない「死の川」。これは人災。私の目が黒いうちに解決の糸口を見つけたい。
 
 <メモ>アクリルアミドポリマー(AAP) 産業排水の固液分離や汚泥の脱水処理などに広く用いられている化学物質。分子量1千万を超え粘度が高く、紙力増強や流出した油の回収、農業や土木工事での土壌流出防止のための凝固剤などにも使われる。一般に毒性は低いとされるが、分子量が70程度まで分解したアクリルアミドモノマー(単量体、AAM)は強い毒性を持ち、毒劇物取締法で劇物に指定されている。





明日のリニアですね 大深度地下 日照権 騒音 自然破壊

<調布陥没>資産価値の下落、補償を明言せず 東日本高速が2度目の住民説明会:東京新聞 TOKYO Web



リニア新幹線も大深度地下で東京神奈川などの高級住宅地の地下を通過する工事がある。
地価は間違いなく下降して、実害も出るのでしょう。

山梨では日照権の問題や騒音公害が既に想定されていますが、JR東海が真摯に対応したという話は漏れてもきません。

時代遅れの技術で、ゼネコンと一部の利権のために邁進する国家事業(JR東海の単独事業ではありません)。

正直者と真面目な住民が損をする構図はまさに原発立地と同じでしょうか?


以下記事

東京都調布市の住宅街で、東京外かく環状道路(外環道)のトンネル工事ルート上で道路陥没や空洞が生じた問題で、東日本高速道路は20日、住民向けの説明会を市内で開いた。工事の影響を認めた18日の中間報告後、初の説明会となり、東日本高速は住民に謝罪し、振動などによる家屋損傷の補償方針などを説明。住民は資産価値の低下や今後の工事への不安を訴えた。説明会は21日も開かれる。
 説明会は非公開で行われた。出席した住民によると、質疑応答では、トンネルのルート脇を流れる入間川の東側エリアの住民らが、広範な地盤の沈下や地下水の異変を指摘。東日本高速は今後追加のボーリング調査の結果を解析するとし、「地下水は引き続き動向を確認する。トンネルの掘進との因果関係を確認し、明確にしたい」と答えた。
 自宅に数十カ所のひびが入った女性は「資産価値が大幅に低下し、皆さんが困っている。これは仮定の話ではなく、現実だ」と切実に訴えたが、東日本高速は「補償の内容は個別にしっかり話をさせていただき対応したい」と述べるにとどめた。
 自宅の外階段に大きな亀裂が生じた男性は「これだけ地盤が緩い中で、工事は中止されると考えていいのか。(すぐ脇を通るトンネル計画の)2本目は想像もできない」と不安視し、安全性を示す証明書発行など将来の生活の担保を求めた。東日本高速は「まずは原因究明をさせていただきたい」とした。
 会場からは「工事に伴う振動で家族が不調を訴えている」「緊急に対応が必要な家屋の損傷が出ている」などの訴えの他、深さ40メートル以上での外環道工事に適用されている大深度地下法の見直しを求める声も上がった。
 説明会後、ある住民は取材に「東日本高速や有識者委員会は要因の1つとして『特殊な地盤』『悪い地盤』を繰り返したが、土砂の取り込みすぎなど(大型掘削機の)シールドマシンの施工ミスを小さく見せようとしているのではないか」と厳しい表情で話した。(花井勝規)
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超電導リニアの不都合な真実
謙一, 川辺
草思社
2020-11-30

リニアと大深度地下工事

「大深度なら地上に影響ない」はずだったのに…リニア工事は大丈夫?<調布陥没>:東京新聞 TOKYO Web


勝手に自宅の地下を掘られても文句が言えないという大深度地下工事。

一体だれのための法律なんでしょうね?

お墨付けを与えた学者さんは何処のゼネコンと官庁とつるんでいるのでしょう?

原発絶対安全だと言い張った御用学者と同じですね。

さてさて、リニアの馬鹿工事も東京都の地下を進むんですよ。

楽しみですね。


ちなみに衛星で地面の観察も出来るそうです。バレますよ。必ず。


「東京外郭環状道路(外環道)の地下トンネル工事の直後に東京都調布市の住宅街で2〜3センチメートル程度の沈下と隆起が発生したことが衛星データの解析でわかった。10月に道路が陥没した一帯だ。「大深度地下(総合2面きょうのことば)」と呼ぶ地下40メートルより深い場所のため住民同意は必要なかった。地表変化との因果関係が認められれば、補償や技術的な対策のほか、大深度工事を巡るルールの見直しを迫られる可能性がある。

外環道は延長85キロメートルで49キロ分が開通済み。工事中の関越道と東名高速を結ぶ16キロ区間は住宅密集地を通るため、大深度地下を活用する。陥没地点は9月14日に直径16メートルの掘削機が通り、10月18日に事故が起きた。

日本経済新聞は衛星解析技術を持つイタリアのTREアルタミラから、電波で地表変化を1ミリ単位で捉える「干渉SAR」データを入手。陥没地点を中心に東西530メートル、南北870メートルの範囲で、4月8日から10月12日の変化を調べた。

掘削機通過前後の9月9日と20日で比べると、陥没現場の東側で1センチ以上沈んだ地点が続出。最大で1.8センチ強も沈んだ。それまでほとんど変動はなかった。10月以降も沈下が続き、変化幅は最大3センチを超えた。トンネル真上以外でも1センチ以上の変動が多数あった。

東京工業大の竹村次朗准教授(土木工学)と急変した区域を視察し、一部で電柱の傾きや家屋の亀裂を確認。複数の住民が「工事前は見られなかった」と証言した。

国土交通省と事業者の東日本高速道路などは陥没事故を検証する有識者委員会を設置。工事場所の真上で2カ所の空洞も発見した。今も調査中で、因果関係の結論を出していない。

一部の委員や国交省幹部は陥没地点周辺の沈下を認めた。ボーリング調査などが中心で、ここまで詳細な衛星技術は活用していない。時系列変化も十分把握しきれていないようだ。東日本高速の関東支社広報課は工事の影響について「要因が特定できておらず、回答を差し控える」とした。

委員会は18日にも中間報告を示す予定。工事が影響したとの意見が強まっている。工事の振動で土砂が圧縮されて地盤が下がったとの見方があり、因果関係が見えてくれば事業者は補償を検討するとみられる。

日経の分析では1センチ以上の隆起も確認された。こうした隆起を事業者や国交省は把握していないもようだ。

政府は地下活用のため、大深度では用地を買収しなくても公共事業を進められる法律を2001年に施行。首都圏、中部・関西圏は住民に告知すれば同意の取り付けを不要にした。地表に損害が出る変化が起きにくいとの前提があるからだ。

リニア中央新幹線など4件の認可例があるが、工事現場付近で被害報告はない。外環道の地下トンネル工事もこれまでのルートは主に粘土層で崩れにくく、地表変化は確認されていない。陥没場所周辺は地盤が緩く、特殊事例の可能性もある。

有識者委の関係者は「原因が分かれば地盤改良などの対策を打てる。安全な掘削が可能になる」と強調する。地下活用を広げるには外環道の問題を解明し、安全対策につなげる必要がある。

(平本信敬、藤田このり、山崎純、山田剛)」





12月19日東京新聞朝刊
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「池の水」抜くのは誰のため? 小坪遊 新潮社新書 2020

図書館本 良書

結論から書けば、著者の主張は生態系の事をネットやメディアの記事を鵜呑みにする事なく
色んな立場から考えてみてはどうだろうか?という事。この辺は著者が生物系のバックグラウンドが
あるからなのだろうとは想像するし、間違ってはいない。
そして、生物の多様性を保全し、豊かな生態系サービスを受けられる社会をどう作り、守り、引き継いでいくのかという事だと指摘します。



いかにステレオタイプの言説がこれまでまかり通って来たかが本書でもわかる。

タイトルの池の水を抜くは、テレビ番組で話題になったモノを想定しているが、俯瞰的に考察していて長所も短所もある事が良くわかる。


本書の良い点は、メディアに登場した犯罪であったり良かれて思ってやっている放流事業や餌やりなどを多面的に論じている点であろう。絶滅危惧種や保護対象動物の違法捕獲とネット販売にも触れている。

さらに昨今のSNS映えでの野生動物との自撮りや、環境改変しての
野鳥や他の動物の撮影などにも論が及ぶ。今後は(既に?)ドローンなども撮影に使われるので
ますます絶滅危惧種などの保護に問題が出て来るかもしれません。

ブラックバス問題も、バスの違法放流などが行われている現状で、すべてのバサーが犯罪者で有る訳でも無い事は確かである。(ある意味ニジマスの放流でオショロコマの生存域が限局してきている問題と同じかな)

駆除される動物に罪は無い。もちろんその通りですね。ではなぜ駆除せざるを得ない状況を人間が作り出したのか?そこを真剣に考えないと取り返しのつかない地球に自然になってしまうというのは明らかでしょう。





銭のための世界遺産 富士山登山鉄道

富士山登山鉄道、往復1万円想定 キーワードは「上質な観光地」(2/2ページ) - 産経ニュース


誰のための富士山? 富士急行のためなんでしょうね。
自然遺産が却下されたから文化遺産にして、今度はさらに銭儲けのための登山鉄道ですか。

一度噴火して綺麗さっぱりお土産小屋などを失くしてから考えた方が良いと思うよ。
噴火想定しているんですか?
昔、上杉隆さんが富士山は噴火予測されていると書いたら、風評被害だと言って散々叩いておいて
今度は噴火の際の予算を出せという厚かましさ。


富士山登山鉄道構想のイメージ図(山梨県提供)なんだこりゃ?高校生でももう少しましなCG作れるんじゃないの?
景観の改善が求められている富士山の山梨側5合目=6月(渡辺浩撮影)山小屋利権ですから。
野口健さんも著作で指摘していましたよ。


以下記事

検討会が想定運賃を往復1万円としたのは、国内外の登山鉄道の例を参考にしたという。

 北アルプスの立山連峰をトロリーバスやケーブルカーなどでつなぐ「立山黒部アルペンルート」は、扇沢(長野県大町市)−立山(富山県立山町)間の片道が8430円。

 スイスのユングフラウ鉄道は往復約2万6千円、ゴルナーグラート鉄道は往復約1万2千円で、1万円は高くないというわけだ。

 基本構想素案は、1万円とした場合の利用者は年間300万人で、運賃収入は300億円とし、開業初年度から単年度黒字経営が可能と試算している。

課題は5合目の景観

 上質な観光地づくりには課題もある。イコモスは、土産物店などが立ち並ぶ5合目の商業主義的な景観を改善するよう求めている。

 山梨、静岡両県などでつくる富士山世界文化遺産協議会の学術委員会委員でもある藤井敏嗣・元火山噴火予知連絡会会長は、理事会で「5合目の再開発ができて初めて上質な観光地が実現できる。それを説明しないと学術委員会やユネスコは納得しない」と述べた。

 松浦晃一郎・元ユネスコ事務局長や岩村敬・元国土交通事務次官からも「登山鉄道を機に、5合目やその上の山小屋なども含めて世界に誇れる富士山にすべきだ」などの意見が出た。

長崎知事は「これからは薄利多売が成り立たない。高付加価値化しないと駄目だというコンセンサスを得たい」と述べ、登山鉄道構想と5合目の景観改善を一体で進める考えを示した。





富士山を汚すのは誰か ――清掃登山と環境問題 (角川oneテーマ21)
野口 健
角川グループパブリッシング
2008-05-10

リニアというアホ技術

時速1000繊嵬ね萠鷦屐彈騨儔修愾或福―蕕陵人実験: 日本経済新聞



時速1000舛旅眤輸送システム「ハイパーループ」の開発が進んでいる。英ヴァージングループはこのほど、人を乗せての走行試験に初めて成功した。オランダのスタートアップは2028年の実用化を目指し、近距離航空便の代替として注目されている。飛行機を上回るスピードで、しかもエコ。未来の移動手段が実現に近づいている。

米ラスベガスにあるヴァージン・ハイパーループの試験場で11月8日、初の有人走行試験が行われた。長さ500辰稜鬚づ状の輸送管の中を、カプセル型の乗り物が時速約170舛覗った。一両ながら映画などに登場しそうな未来の猯鷦岫瓩澄E訃茲靴榛嚢盖蚕兩嫻ぜ圓離献腑轡紂Εーゲル氏は「究極の夢に向けた大きな飛躍だ」と述べた。

将来は28人乗りにし、時速1000舛覗る。米国の主要都市をつなぎ、30年までに営業を始める計画だ。ヴァージン・グループ創業者のリチャード・ブランソン氏は「我々の革新的な技術が現実になった。あと数年のうちに、人々の移動、仕事、生活が変わる」と述べた。

ハイパーループは米テスラ創業者のイーロン・マスク氏が13年に構想を明らかにし、欧米企業などが開発を競う。ほぼ真空にすることで輸送管内の空気抵抗をできるだけ少なくし、磁石で前進する仕組みだ。ヴァージンはインドでも商用化を目指している。

開発企業のひとつであるオランダのスタートアップ「ハルト」は、欧州の主要都市をつなぐ構想で、28年の実用化を目指している。現在は鉄道で片道3時間半かかるアムステルダム―パリ間を、90分で走らせる。欧州の都市間移動は飛行機でおおむね1〜2時間。ハイパーループが実現すれば陸路でも同様の時間で移動できるようになる。

アムステルダムのスキポール空港は、ハイパーループが近距離便を代替する将来を想定し、ハルトと提携している。6月に発表した調査では、50年までに1250万人が、航空機の代わりにハイパーループを利用する可能性があるとした。

欧米企業がハイパーループの実用化を急ぐ背景には、環境意識の急速な高まりがある。ハイパーループは飛行機を超える速度はもとより、二酸化炭素(CO2)の排出が少ないエコな移動手段として認識されている。

スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんが19年、米ニューヨークでの国連総会に出席する際に飛行機を避けてヨットで大西洋を渡るパフォーマンスをしたのが象徴的だった。大量のCO2を出す飛行機に乗ることは恥ずべきことと捉える向きがあり、「飛び恥」とすら呼ばれる。

格安航空会社(LCC)の普及を背景に、欧州の航空旅客数はここ数年増加を続けてきた。国際航空運送協会(IATA)は新型コロナウイルス感染拡大の前の水準に回復するのは24年と予想するが、若者を中心とする環境意識の高まりは長期的な飛行機離れにつながりかねない。

航空会社もこうした世論を意識しており、寄付でCO2排出を相殺する「カーボンオフセット」と呼ぶ手法を用いるなど、顧客のつなぎ留めに躍起だ。

ハルトによると、ハイパーループのエネルギー消費量は乗客1人、1銑辰△燭40鼻H行機の13分の1にとどまる。英政府は30年までにガソリン車とディーゼル車の新車販売を禁止して電気自動車(EV)化を促すなど、各国は50年までにCO2の排出をゼロにするための政策を相次いで打ち出しており、ハイパーループにさらに注目が集まる可能性がある。

素材メーカーも、実用化をにらんで動き始めている。インドの鉄鋼大手タタ・スチールの欧州子会社と韓国の同業ポスコは11月8日、輸送管の鋼材の開発などで協業すると発表した。真空状態に耐えられる強度の輸送管のデザイン研究などでタッグを組む。

時速1000舛覗る車体の事故時の安全性など、クリアすべき課題は多い。輸送管を張り巡らせる建設や運営のコストも莫大だ。だが次世代モビリティーの変革の波は陸上輸送にとどまらず様々な分野で加速している。二大航空機メーカーの欧州エアバスと米ボーイングは、空飛ぶタクシーの実用化に向けて実証実験を進める。

翻って日本。JR東海の時速500舛離螢縫中央新幹線は27年の開業を目指していたが、静岡県に工事再開を認められずに暗雲が漂う。英国に至っては、最高時速360舛妊蹈鵐疋鵑繁棉凜好灰奪肇薀鵐匹覆匹魴襪峭眤鉄道「HS2」のインフラ建設が欧州連合(EU)離脱の混乱もあって遅れている。

スマホがたった10年で世界中に普及して暮らしを変えたように、技術革新のスピードは一昔前の比ではない。ミレニアル世代の環境意識の高まりも後押しし、ハイパーループが人々の交通手段として定着する未来は意外に早く訪れるのかもしれない。

(ロンドン=佐竹実)





静岡新聞 おめでとうございます。

「サクラエビ異変」が奨励賞 平和・協同ジャーナリスト基金賞|静岡新聞アットエス


ジャーナリズムの本質として素晴らしいですね。

そして長野の信濃毎日さんも、昔からしっかりと報道しています。

山梨に支社作ってくれないかな、山梨〇〇新聞なんていう御用会社潰して。


それに比べて、山梨県の体たらくさは一体なんでしょう。

石橋湛山先生が泣いていますよ。



サクラエビ異変」が奨励賞 平和・協同ジャーナリスト基金賞
(2020/12/1 10:49)

 平和・協同ジャーナリスト基金(PCJF)運営委員会は30日までに、第26回平和・協同ジャーナリスト基金賞の大賞に、信濃毎日新聞社編集局の日韓関係改善への道を探った「連載企画・記憶を拓く 信州 半島 世界」を選んだ。奨励賞には、静岡新聞社が駿河湾産サクラエビの記録的不漁を機に展開中の企画「サクラエビ異変」など7点(活字部門5点、映像部門2点)を選出した。
 「サクラエビ異変」は戦後75年を迎えた今夏に「戦後75年しずおか」との連携企画で、サクラエビの不漁との関連を漁師らが指摘する富士川の河川環境について、そのルーツが太平洋戦争期の大政翼賛体制にあったことを報じた。
 同委員会は、サクラエビ異変について「粘り強い取材が審査委員を驚かせた。活字ばかりでなく、ウェブを駆使した報道手法にも称賛の声が上がった」と講評した。
 基金は平和や協同に関する作品を発表したジャーナリストらを毎年顕彰している。今年は全国から寄せられた75点を選考した。









サクラエビ異変はこちらから読めます。

いつも情報は静岡県から 早川町違法投棄問題

(121) 富士川河口 謎の泥【サクラエビ異変】 - YouTube


山梨では犯罪ですらないようですね。
山梨のメディアは何もしませんね。
自然破壊しても刑事告発すらしない山梨県。
ニッケイ工業の社長は山梨県職員の天下り。


採石業者による凝集剤入り汚泥の不法投棄現場下流の富士川水系雨畑川(山梨県早川町)などに今もこびり付く“謎の泥”が、サクラエビの主産卵場とされる駿河湾奥に注ぐ約50キロ下流の富士川河口(富士・静岡市境)にも広がっていることが分かった。地元住民からの情報を受け、静岡新聞社が現地を確認した。





【関連動画】
雨畑川に残る狷罎療キ瓠撻汽ラエビ異変】
https://www.at-s.com/dogas/details.ht...

静岡新聞「サクラエビ異変」
https://www.at-s.com/news/special/sak...




テキストバージョンです。

採石業者による凝集剤入り汚泥の不法投棄現場下流の富士川水系雨畑川(山梨県早川町)などに今もこびり付く“謎の泥”が、サクラエビの主産卵場とされる駿河湾奥に注ぐ約50キロ下流の富士川河口(富士・静岡市境)にも広がっていることが28日までに分かった。地元住民からの情報を受け、静岡新聞社が現地を確認した。主に小石などから成る中州の一部に、粘度の高い泥が固まっていた。
 今月上旬、河口近くの左岸の駐車場に車を止め、海に近い中州を目指して歩いた。石や流木などに足を取られながら約15分で深い流れに。上流に迂回(うかい)し、1時間以上かけて開口部付近の中州にたどり着いた。富士山をバックにしたサクラエビの天日干しで有名な「干し場」の東側に当たる。
 大部分は小石などで覆われていた。そして、海に近づくと、泥のたまりが現れた。表面に独特の光沢があり、足を乗せるとプリンのような弾力がある。粘り気があって長靴にまとわりつく。やや粒子の粗い場所では、足が泥に深く沈み込んだ。
 その泥に手で触れてみた。表面はセメントかモルタルのような質感で固く、ほじると強い粘り気があった。
 静岡新聞社は今年9月、雨畑川での凝集剤入り汚泥不法投棄現場と周辺の様子を報道した。富士川河口中州の泥は、少なくとも外観と手触りでは、雨畑川の不法投棄現場直下の“謎の泥”と酷似していた。
 雨畑川では、アルミ加工大手日本軽金属が出資する採石業者ニッケイ工業が少なくとも約8年にわたり凝集剤入り汚泥を不法投棄した。昨年6月、山梨県は河川内に野積みされた汚泥約4840トンを撤去させ、刑事告発を見送った。日軽金の自家発電用ダム「雨畑ダム」の放水に合わせて下流に流し続けた総量数万トン以上の凝集剤入り汚泥を含む可能性のある泥は、早川に合流した先の下流などでも確認されている。

静岡テレビ報道 リニア 提訴



静岡の住民の方もリニア問題で提訴(2020年10月30日)




別記事




その他TV報道







静岡新聞アンケート 環境より銭でしょ! そんな山梨県なんです

富士川環境、7割判断せず 静岡県「水質と生物関係不明」 静岡新聞社、自治体調査|静岡新聞アットエス



以下記事

駿河湾産サクラエビの深刻な不漁をきっかけに注目される富士川について、静岡新聞社が静岡、山梨両県の富士川流域にある11自治体に河川環境の現状への認識を書面で「よい」「悪い」など選択回答式で尋ねたところ、7割に上る8自治体が「どちらでもない」「そのほか」を選び、判断自体を避けた結果となったことが、21日までの集計で明らかになった。「富士川に対する自治体の無関心が河川環境悪化の潜在的一因」と指摘する専門家もいる。
 アンケートは9〜10月に実施。近年の強い濁りでアユや底生生物(水生昆虫類)が本流でも見られなくなっているとの釣り人らの指摘を前提に「富士川の河川環境についてどう思うか」と尋ね、「非常によい」や「非常に悪い」など五つの選択肢を設けた。
 静岡県と県内3市の計4自治体は全て、「そのほか」と回答し、判断を避けた。理由として、定期的に行っている水質調査結果などを挙げ「水質と生物の生息との因果関係が明らかでない」(静岡県)「市の管理河川ではなく、評価しかねる」(静岡市)とした。山梨県も「管理者である国交省に問い合わせ願いたい」などと回答した。
 濁りの一因とされる日本軽金属雨畑ダムがあり、富士川水系の雨畑川で凝集剤入り汚泥の不法投棄問題もあった山梨県早川町も「そのほか」を選択した。現職首長で全国最多の11選を20日に無投票で決めた辻一幸町長(80)が自ら「富士川が流れていない」と答えた。
 山梨県内のこのほかの自治体では「非常に悪い」とした同県南部町が「ここ数年、釣り人がいない」と回答。「悪い」と答えた富士川町は「(水質調査で)環境基準を満たすのは当然としても、環境美化活動で河川沿いのゴミが回収される」などとした。
 「よい」は同県身延町だけで「環境基準を満たしている」と答えた。






こんな違法な早川町

静岡新聞の調査報道 日軽金 汚染 売電

日軽金問題、売電「説明あった」ゼロ 富士川流域自治体調査|静岡新聞アットエス


富士川流域11自治体アンケートでは、日本軽金属がアルミ製錬を前提に水利権を認められた同社波木井発電所(山梨県身延町)で、得た電力を売電に「流用」している問題についても質問。国の制度を利用して売電する際のガイドラインで定められた地元への説明に関し、「あった」と答えた自治体はなく、3自治体が「説明を望む」と回答した。
 日軽金が同発電所について固定価格買い取り制度(FIT)に申請し、認定を受けている実態があることに「(同社側から)説明があったか」と尋ねた。「あった」はゼロ。「なかった」は7自治体に上った。
 「そのほか」を選んだのは静岡県、山梨県、同県市川三郷町、同県身延町。静岡県は「業務上必要な情報提供については該当なし」、山梨県は「不明(当時の書類の保存期限が過ぎ、確認できない)」と回答した。
 資源エネルギー庁はことし4月改訂のFITに関する「事業計画策定ガイドライン」で「地域住民に十分配慮して事業を実施し、誠実に対応することが必要」などと定め「違反時には認定取り消しが可能」としている。ただ「地域住民」の定義は定めず、同庁新エネルギー課は「努力目標」と解説する。
 「日軽金に説明を望むか」との問いには富士市、同県早川町、南部町の3自治体が「望む」と答えた。

 ■河川の犲治疂棄の態度 たかはし河川生物調査事務所 高橋勇夫代表
 結果を概観すると、自治体の富士川に対する無関心、責任を避ける姿勢が河川環境悪化の潜在的な一因になっているのではないか。「水質の測定項目が環境基準を満たしているため水質は良好だが、河川環境については判断できない」という回答が見受けられるが、身近な川の環境を水質でしか判断しないのは思考停止ではないか。
 複数の自治体が河川環境の良否を「判断できない」「河川管理者が判断すべき」というような理由で現状判断を保留しているが、河川環境の良しあしはそこで暮らす人々が判断すべきだ。判断の保留は河川の“自治”を放棄した態度で、自治体の本来的な機能を果たせていないと言える。
 河川管理者は河川整備計画を策定し、河川環境の保全に努めてはいるが、現実的には地元から「良好な地域環境を保全したい(取り戻したい)」などの強い要望がない限り、積極的には動きにくい。自治体が身近な川の環境に無責任な態度を取ると、改善すべきものも改善できなくなる。
 水力発電はクリーンエネルギーと言われるが、実際は川の水量を減らすなどして河川の生態系に与える悪影響は大きい。国策として水力発電が重要視されていた時代の価値観のまま企業が行動しているとすれば、深刻な問題ではないか。

 たかはし・いさお 全国の河川でアユの生態調査や漁場診断などを行う専門のコンサルタント「たかはし河川生物調査事務所」(高知県)代表。2015年度、富士川の天然アユの危機的減少に関する調査で濁りの影響に警鐘を鳴らした。専門は河川生態学。63歳。



山とけものと猟師の話 高橋秀樹 静岡新聞社 2020

良書

静岡県富士市在住の高橋氏(1954- 鹿児島生まれ)の自身の体で感じとった経験と調査などによって
綴られた森と人間の関係性。


30代はフリーのライターとして忙しく生活し、生き方に疑問を生じて初めて渓流釣りで
訪れたのが群馬県の上野村だという。(哲学者の内山節さんと同じ感じ、内山さんはその後
上野村に半移住)
森は人を癒す優しさと、人を包み込む何かがあるのだろう。

秋田県阿仁町のマタギナガサの鍛冶職人で猟師の西根稔さん(故人)にも会い森での狩猟に関して
聞き取り、また狩猟にも同行して森の豊饒さを味わったという。

そして地元静岡の井川や伊豆での狩猟などを取材して綴っている。

もちろん本書は猟の話だけではなく、現在の森林荒廃問題や、鹿による食害、ジビエとしての獣肉の事
地域と森との関係(歴史、民俗、風習)などを丁寧に書いています。

山とけものと猟師の話
高橋秀樹
静岡新聞社
2020-06-17

Profile
鎌倉おやじ
趣味:イワナに遊んでもらう、菜園、読書、焚き火、ランタン

愛読人:内山節、池田晶子、養老孟司、山本素石、高桑信一、相田みつを、宮本常一、網野善彦、野田知佑、南木佳士、川上健一 佐藤優 内田樹(順不同)

夢:晴釣雨読で自給自足、在来魚保護 (最近釣りにはそれほど熱中してません、年のせいでしょうか)
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