リニアのトンネル「調査掘進」を年度内開始 川崎・町田の計3カ所でJR東海 沿線住民は不安募らせる:東京新聞 TOKYO Web




早くリニア工事をすべてやめる事がJR東海生き残り経営の本質だと思うよ。

大深度地下法という銭だけのための法律の汚点はすでに、調布の陥没や、重機の故障などで明白。

リニアを進めた、二人の方もすでに鬼籍。

以下転載

地下40メートル超の大深度地下を掘り進めるリニア中央新幹線の第1首都圏トンネル工事について、JR東海が川崎市と東京都町田市の計3カ所で、地上の振動や地盤への影響などを調べる調査掘進を2022年度中に始めることが同社への取材で分かった。計3基のシールドマシン(掘削機)で半年ほどかけて掘った後、今秋以降に本格的な掘進に移行する予定。調査結果は周辺住民に報告するという。
◆地下40メートル超に直径14メートルのトンネル
 東京都調布市の東京外郭環状道路(外環道)の大深度地下トンネル工事で2020年10月以降、陥没事故などが発生しており、リニア沿線住民からも不安の声が上がっていた。
 第1首都圏トンネルは品川駅−神奈川県駅(仮称、相模原市緑区)を結ぶ37キロのうち33キロが大深度地下を通る。JR東海によると、調査掘進は、梶ケ谷非常口(川崎市宮前区)と東百合丘非常口(同市麻生区)、小野路非常口(町田市)で実施。いずれも直径14メートルのトンネルを名古屋方面へ150〜350メートルにわたって掘り進めながら周辺への影響を調べる。
 その後、梶ケ谷と小野路では秋以降、東百合丘では23年度末に本格的な工事に移り、毎月200〜400メートルほど掘進する。梶ケ谷からは品川方面へも本格的な掘進を始める。
 JR東海は、調布の陥没事故を受けて調査掘進の実施を決定し、21年10月に北品川非常口(東京都品川区)で開始。しかし掘削機の故障により、300メートル掘る予定が50メートルで中断した。名古屋市に近い別の大深度トンネルの坂下非常口(愛知県春日井市)からの調査掘進は昨年7月、準備作業中に掘削機の刃が欠けるトラブルが発生し、現在も進んでいない。
 リニア中央新幹線は品川−名古屋間(285.6キロ)を約40分で結ぶ計画。環境への悪影響を懸念する沿線の静岡県との対立が解消せず、目標の27年開業延期は不可避となっている。(加藤益丈)
◆「振動が心配」、地表の陥没を懸念する声も
 深さ40メートル超の大深度地下を掘り進めるリニア中央新幹線の第1首都圏トンネル工事のうち、新たに川崎市と東京都町田市の3カ所で3月末までにシールドマシン(掘削機)による調査掘進がスタートすることになった。「調査」と銘打ってはいるものの、いよいよ掘削機が足元を通過するだけに、沿線住民からは「工事中の振動が心配」などと心配する声が漏れる。
 JR東海は昨年11月〜今年1月、東百合丘(川崎市麻生区)など3カ所の非常口付近の住民向け説明会を計8回開催。調査掘進で振動などのデータ収集をしながら実際にリニア車両が通るトンネルを掘り、課題があれば対策を講じた上で本格的な掘進に移行するといった計画を示してきた。
 説明会は報道機関に非公開で実施された。参加者に取材すると、不安を解消できたとは言いがたい。1月下旬に東百合丘非常口付近であった説明会では「工事による悪影響は考えにくい」と主張するJR東海に対し、振動のほか、地表の陥没や隆起、地下水への影響を懸念する意見が相次いだ。「リニアが近くを通ることを知らない人がまだたくさんいる。きちんと広報して」と会社の姿勢にも疑問符が付けられた。
 東京外郭環状道路(外環道)の大深度地下トンネル工事の陥没事故などを受けて始まった調査掘進だが、先行する東京都品川区など2カ所は機器の不具合などでストップしたままだ。説明会に参加した川崎市麻生区の80代男性は「誰からも見えない地下だからこそ不安。安心・安全な工事なんてあり得ない。リスクを冒してまでリニア新幹線の必要はあるのか、改めて問いたい」と訴えた。(渡部穣、梅野光春)