図書館本 

400ページ弱の大著と言って良い常井氏の取材に基づく力作。

常井氏の他の著作(無敗の男 中村喜四郎 全告白 – 2019)が凄かったので読んでみました。

他にも多くの政治家や政治の世界を扱った著作があります。

本書では案里しの生い立ちから広島での選挙買収事件を多方面から(河合夫妻や関係者、親族も含め)取材してまとめています。

案里は県議になったら公共事業に頼らない産業育成を模索していたと書かれている
慶応のSFCで日本の未来を夢見た女性が、時代の波と政治の波に翻弄され、
男性優位な薄汚い政治の魑魅魍魎の世界で「おもちゃ」にされた、いや、おもちゃに
なって行くことを是認した自分を今後どのように生かしていくのか期待したい。