公共事業は日本を救うとでも思っているのかな?
それもリニアというローテクで。電力消費や環境負荷を完全無視で、ゼネコンやら利権尊重?


記事より

リニアで令和版の『日本列島改造論』を実現する

そのためには、まず前段となるリニア中央新幹線の品川―名古屋間の工事を迅速に進めることだ。JR東海は2021年4月になって工事費が難工事への対応や追加の地震対策のため「これまでの計画より約1.5兆円増えて約7兆円になる見通しだ」と発表し、2027年を予定していた開業時期も「静岡工区が着

着工が遅れているのは大井川など自然環境への影響を危惧しているためだ。当然、環境への配慮は必要だ。南アルプストンネル問題などは地元が納得する方法で早急に解決しプロジェクトを動かさなければならない。ならば国も関与するべきだ。

財政投融資のかたちで3兆円の国費も入る。JR東海だけに委ねるのではなく、環境問題も含め、国が主体的に関わっていけばスピードは上がるはずだ。

新型コロナウイルスの感染拡大で日本経済は大きく傷んだ。1人10万円を給付するといった程度の対症療法では意味を持たない。新しい富を持つシステムを日本国を舞台につくり上げることが必要だ。そのために日本の大動脈を超電導技術を駆使したリニアモーターカーで差し替える。新幹線はもう古い。半世紀前のものだ。世界も驚かない。

ただし、構想だけは角栄から拝借する。『日本列島改造論』では新幹線のほか、高速道路を軸に、日本列島に静脈を通わせ、日本全体で国を興そうと構想した。インターチェンジを「線」と「面」の結節点と捉え、工業団地や住宅街を形成、人口25万人程度の都市を全国につくる計画だった。これをリニアモーターカーとスマートシティで実現する。南限を沖縄にまで広げ、東シナ海の油田開発と組み合わせるのだ。

『日本列島改造論』の令和版であり、米ニューディール政策の日本版である。





超電導リニアの不都合な真実
謙一, 川辺
草思社
2020-11-30