リニア工事差し止め求め住民ら提訴 「大深度工事で建物被害」 | 毎日新聞



早くリニア止めるのがJR東海のベネフィットなんですがね。
一度始めると止められないという日本のジレンマ。太平洋戦争や原発と同じ構造。




リニア中央新幹線の建設計画で、地下40メートルより深い大深度地下工事が予定されている東京都大田区と世田谷区の住民ら24人が19日、JR東海に工事の差し止めを求める訴訟を東京地裁に起こした。2020年10月には直下で東京外郭環状道路のトンネル工事をしていた東京都調布市の道路が陥没する事故があり、住民側は「掘削工事が始まれば土地や建物に被害が生じ、平穏に生活を送る権利や財産権が侵害される」と主張している。

 山梨、静岡両県の住民がリニア運行による騒音被害の防止などを求めて差し止め訴訟をそれぞれ起こしているが、大深度地下工事が主要な争点となるのは初めてとみられる。

 訴状などによると、国土交通省は18年10月、JR東海が申請した大深度地下の使用を認可した。01年施行の大深度地下利用法は、説明会などの手続きを踏めば、地権者の同意がなくても地下40メートルよりも深い場所を工事できるとしている。住民側は、土地の所有権は土地の上下に及ぶと民法で定められ、国の使用認可があったとしても、トンネルの掘削により所有権が侵害されると主張している。

 提訴後に記者会見した原告団長の三木一彦さん(63)は「調布の事故が起きても、JR東海はリニア工事は施工管理をしっかりやるから大丈夫だと言っている。住民軽視だ」と憤った。JR東海は「訴状を見ていないが、適切に対応する」とコメントした。【遠山和宏】

こちら東京新聞