図書館本

福島原発震災からの復興に関しては対象としていない、との事。

公共事業は果たしてうまく行ったのか?
住民の意見や希望は取り入れたのか?
国土強靭化という流れで果たして本当に効率的に強靭化したのか?
莫大な復興予算は正しく使われたのか?
そんな庶民の疑問が常に湧き上がっているのだと思う。

本書ではハード面、ソフト面を光と影として取り上げている。
公共事業そのものが悪ではないのは確かで、復興にあたっては必要なインフラ整備があったのも
事実である。しかし、そこに住民合意が置き去られた例がある(巨大防潮堤等)
また、漁業特区は果たしてどの様に今後展開されるのか。

そして、人口減少日本社会において財政難に苦しむ地方が果たして地方創生が可能なのか?
巨額な復興予算で作ったインフラの今後の維持管理の問題は?
一般財政が600億の石巻市が一挙に3000億円の予算になった。開発全盛主義。

事前復興計画を作成する自治体も増えている。南海トラフ地震等に備えて。