図書館本 お勧めです

単行本「原発と裁判官」2013年の新たなインタビューと追加取材の成果を加えて再構成とのこと。

日本におけるこれまでの原発関連裁判の流れと結果、その背景が理解しやすいです。
最高裁では必ず負けていますが、地裁、高裁では勝訴もある。
なぜ最高裁で負けるのか、そこには司法を越える何かがある様に思う、この書の中では
最高裁の奥の院と呼ばれる最高裁判所事務総局の関与が示唆されている。

3.11原発震災の前と後では明らかに裁判の流れも変わってきた事がわかります。

備忘録メモ
地震想定の甘さ(地震予知は不可能な現実と、基準地震動(ガル)の低想定)
地震学会がこれまで一度も大規模地震を予知していない)
3.11で1F4号機の使用済み核燃料が助かったのは偶然。首都壊滅の危機的状況だった。
原発に関しては司法が介入しなければならないほど危険 樋口元裁判長
最高裁事務総局経験者3名同時の異議審への異動 高浜原発
被告側(電力会社)の安全性立証が必要
多重防御(スクラム)の有効性への疑問 想定外地震の場合
社会観念上というあやふやさ 社会的に無視し得る程度の危険性とは?
女川原発裁判 津波の高さ認定ミス かろうじて3.11は助かったが
平和利用という発想そのものが間違い?
行政は電力会社に逆らえなかった
新潟県巻町 原発立地阻止 住民投票 訴訟
韓国の法曹一元化 日本より進んでいる
国会事故調ヒアリング 班目春樹元原子力安全委員会委員長の原子炉安全設計審査指針に誤り、認める

原発に挑んだ裁判官 (朝日文庫)
磯村健太郎
朝日新聞出版
2019-06-07