新型コロナウイルス感染症が流行しています。

人のコロナウイルスの研究者は私が大学院在籍当時は日本には居なかったと記憶しています。
それはヒトに対して重篤な疾患を起こすタイプのコロナウイルスが無かったからでしょう。
(風邪を起こすコロナウイルスはあります)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/9303-coronavirus.html

ところが動物に疾患を起こすコロナウイルスは知られていて獣医分野では研究対象となっていました。
私が在籍していたラボでは実験動物であるマウスに肝炎を起こすコロナウイルス(MHV)を故藤原公策教授が研究しており助手や大学院生が非常に熱心に研究していました。
日本獣医畜産大学の教授をされたT口さん、現在テキサス大学教授のM野さん、東大教授のK和さん
今は弁理士事務所所長をしているY口君などなど。

特にT口さんが感染研に籍を移されてから育てたスタッフが、SARS,MARSの専門家として少ない予算、少ないスタッフで頑張っているわけです。

この様に幸運というか自由度の高い研究環境があったからこそ、今回の新型コロナウイルス対策も
遅延することなく、早期診断が可能だった訳です。

ちなみに、私は新米助教授の最初の大学院生だったので、レトロウイルスをやる事になったのでした。(まあそのおかげで、アジア・アフリカを彷徨うウイルスハンターもどきになった訳ですが)