【音声配信】特集「国連気候行動サミット〜小泉環境大臣の発言、16歳のグレタさんの訴えが投げかけた波紋、その本質とは」井田徹治×斎藤幸平×荻上チキ▼2019年9月25日放送分(TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」平日22時〜)


グレタさんの発言(国連、およびそれ以前も)を茶化すアカデミアの人までいる現状を憂いております。

彼女は単に科学に基づいたデータが示す未来を「今の大人が勝手に我々に残すな」と至極全うな
事として発言しているだけです。

NIMBYとしての日本の一部の有名人(だから頭が丈夫だとは限らない事が今回良く分かりましたよね)

SDGsはすべてが達成されて、やっとサステイナブルなんですよ。

今のまま、消費が美徳で、無限の経済発展を(金融工学なんか、もろに無限という枠組みが存在しないと成り立たない)仮定して進んだら、地球は破滅することは科学で明らかになりつつあるわけです。

まあ、グレタさんの発言や行動をバカにするおバカさんは、決してセッション22なんか聞かないんだろうけどね(笑)

僕は、井田徹治さんや荻上さんのスタンスに同意しますよ。

そして小泉環境大臣が世界で笑いモノになっていることもね。







ちなみに、京大総長でもある山極さんらの緊急アピールはこちら
日本学術会議会長談話「「地球温暖化」への取組に関する緊急メッセージ」を公表しました。(令和元年9月19日)http://www.scj.go.jp/
令和元年9月19日に日本学術会議会長談話「「地球温暖化」への取組に関する緊急メッセージ」を公表し、近藤智洋 環境省地球環境局長に手交しました
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-d4.pdf    pdfで読めます。

要約

国民の皆さま私たちが享受してきた近代文明は、今、大きな分かれ道に立っています。現状の道を進めば、2040年前後には地球温暖化が産業革命以前に比べて「1.5°C」を超え、気象・水災害がさらに増加し、生態系の損失が進み、私たちの生活、健康や安全が脅かされます。これを避けるには、世界のCO2排出量を今すぐ減らしはじめ、今世紀半ばまでに実質ゼロにする道に大きく舵を切る必要があります。しかし、私たちには、ただ「我慢や負担」をするのではなく、エネルギー、交通、都市、農業などの経済と社会のシステムを変えることで、豊かになりながらこれを実現する道が、まだ残されています。世界でそのための取組は始まっていますが、わが国を含め世界の現状はスピードが遅すぎます。少しでも多くの皆さんが、生産、消費、投資、分配といった経済行為における選択を通じて、そして積極的な発言と行動を通じて、変化を加速してくださることを切に願います。我々科学者も国民の皆さまと強く協働していく覚悟です。

緊急メッセージ
1人類生存の危機をもたらしうる「地球温暖化」は確実に進行しています
2「地球温暖化」抑制のための国際・国内の連携強化を迅速に進めねばなりません
3「地球温暖化」抑制には人類の生存基盤としての大気保全と水・エネルギー・食料の統合的管理が必須です
4陸域・海洋の生態系は人類を含む生命圏維持の前提であり、生態系の保全は「地球温暖化」抑制にも重要な役割を果たしています
5将来世代のための新しい経済・社会システムへの変革が、早急に必要です

日本学術会議は、フューチャー・アースの推進と連携に関する委員会、環境学委員会・地球惑星科学委員会合同FE・WCRP合同分科会、地域研究委員会・環境学委員会・地球惑星科学委員会合同地球環境変化の人間的側面 (HD) 分科会、経済学委員 会・環境学委員会合同フューチャー・デザイン分科会、地球惑星科学委員会地球・人間圏分科会において、また、Future Earthグローバルハブ日本(東京大学、国立環境研究所、日本学術会議ほか)、Future Earthアジア地域センター(人間文化研究機構総合地球環境学研究所)の協力を得て、地球温暖化への取組に係る審議を進めてきています。

この度、9月23日にニューヨークで開かれる国連気候行動サミットに合わせて、このメッセージを発信いたしました。
引き続き、国際的な学術団体や国連機関とも緊密に連携し、この問題を含め、世界的な諸課題の解決に向けて積極的に貢献してまいりたいと思います。
令和元年9月19日日本学術会議会長山極壽一