図書館本

1次情報をしっかり提示し(巻末で注として50ページ程度)いかに原発が理に叶っていないかを
元推進派の小泉元首相が論じています。

安全神話、低コスト神話、クリーン神話を国、電力会社、大学、ゼネコン、大手広告代理店等の
巨大な原発ムラが洗脳してきたことは福島原発災害の前にも高木先生、小出先生、藤田先生などが
著作中でしっかり指摘していました。
多くの国民は災害のあとに、やっと洗脳されていたことを知りました。
原発広告や原発プロパガンダの実態を本間龍さんや早川 タダノリさんが過去の新聞広告やメディア媒体から明らかにしました。

本書では、安倍首相が原発ゼロと言えば、脱原発は可能だと指摘しています、そして国民の多くや
自民党員すらも賛成するだろうと。

原発輸出も軒並みコケていて経団連もペイ出来ないと泣きが入っている現状なのです。

小泉さんはラジオ番組で、郵政民営化より脱原発の方がよほど簡単な政策であると吐露しています。

それがなぜ出来ないのか?

原発推進派と戦時中の陸軍と似ていると書いています、まさに満州を死守することが日本の
繁栄だと。
大飯原発裁判の一審の判決を大きく評価していて、コストの問題でなく国富、国民の生命の問題だと。
そして経産省は小泉さんには何も言ってこないと(経産は嘘つきだと言いまわっているのに)。
それは経産省からの天下りが電力会社やゼネコン等にいるからなのだろうと。

原発ゼロ、やればできる
小泉 純一郎
太田出版
2018-12-21