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甲州商人はやはり甲州以外でしか成功出来ないのかな?
阪急電鉄、宝塚歌劇団の創始者小林一三は著者と同じ韮崎市出身、根津財閥、若尾逸平らも県外で成功していますね。
出る釘は徹底的に潰されるのでしょう。適度に回りと談合でもしながら井戸の中で仕事する分には潰されない。

私自身が韮崎に移り住んだ何年かの間、大分お世話になったスーパーマーケットです。
地域密着あるいは地域土着なスーパーを再興し、そして消滅に至る過程を元社長の小林氏が綴っています。
本書の中で匿名で登場する会社や人名もそれなりに分かります。特に人間としてダメな連中の会社は。そして、苦難を助けてくれた多くのサポーターの方も。
良いお店として登場するのは、萌木の村、甲府の満足屋
金融関係の手のひら返しも、まさにTVドラマさながらです。半沢直樹かよと。

いずれにせよ、多くの方が再起を望んでいます。
出る釘は今度は皆で打たれない様に、そしてどんどん出る釘を延ばすように応援しましょう。確かに商品が1円安ければ違う店に行くのでしょうけど、その1円のために地域に根付いたお店を潰してはいけない事もあるのです。

備忘録メモ
レジ袋無料化 レジ袋で儲けていたスーパー業界 原価円のものを5円で販売
298円弁当の衝撃と成功
障害者雇用パーフェクト、法定雇用率を守っていない企業、行政多数
見返りは期待しない
隠せば解雇、話せば不問――裏の就業規則
幼少時代の甲府の想い出―夢の街 その後の甲府活性化へのサポート
甲府銀座通りでの出店 補助金使わず 過去の栄光、ムダな会議、行政の関与 補助金ゴロ
教育委員・委員長として教育改革 報酬はすべて寄付

溺れている人がいる。必死に人工呼吸を施す。もう息が無い事はわかっている。でも「まだ息があるぞ!」と人工呼吸を繰り返す。手遅れなのは知っている。周りで見ている人も薄々感じている。この人工呼吸こそが「補助金」ではないだろうか。

行政関係者へ
皆さんはプレーヤーではありません。土日祝日休みで、2年毎に部署を移動してしまうし、イベントの手伝いには手当てが出て、連帯保証人の判子を押しているわけでもない責任のないあなたたちと命懸けで街づくりなど出来ない!