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国鉄民営化後のJR九州初代社長、その後会長であった氏の鉄道論。
非常に示唆に富んでいると思う。
リニア新幹線に関してはあまり多くを語っていないが、一応リニアありきで未来を考えているところは疑問。
人口減少が確定している(移民政策等を進めない限り、あるいは国境開放?)日本においての交通論として鉄道の役割を考える事は必須だという前提は非常に正しいと思う。

備忘録メモ
三島会社(JR 北海道、四国、九州)民営化時点で赤字必須 現在JR九州は全体として黒字だが、鉄道単体では赤字 列車本数削減や路線廃止の議論
本州会社(JR 東日本、東海、西日本)構造的に黒字
人口9700万人予想の2050年
 東京―大阪間 東海道新幹線、北陸新幹線 リニア中央新幹線の3複線 約3倍の輸送量(現行比)、人口は24%減とすると3線平均 55往復/日、3.6往復/時 (現状東海道新幹線 214往復/日、14往復/時) 
東海道新幹線ガラガラで特急料金なしの快速の可能性 
高齢者増加による安価運賃選択 バス交通(高速バスを含む)と鉄道の競合
 九州新幹線 早い方より安い方(高速バス、バス停の利便性) 西鉄への移行
 高齢者用航空券割引(スマートシニア空割)
新幹線による拠点間物流(北海道から九州までの新幹線) 長距離トラック輸送運転手不足
新幹線は夜間走らないという既成概念を捨てるべき(路線保守を昼間に)
 深夜時間帯のコンテナ新幹線、 新幹線宅配便 (最高速度200劼砲垢譴仭音減少)
日本縦断の観光新幹線 走るホテル(深夜時速200辧B&B(若者、ビジネスマン)、富裕層にはディナー付きデラックス
夜間電力利用

JR九州 多角経営で黒字化 鉄道部門は赤字 鉄道以外での利益を鉄道ブランドに提供
オールドビジネスをニュービジネス的に
JR6社の人口密度と収益の相関性は直線的にみごとに一致
JR北海道、四国は補助金依存 存続のため策は 上下分離 JR各社の支援 食料基地、観光 貨物新幹線(北海道―本州)JR四国は四国株式会社で
JR貨物 線路を持たない 旅客輸送に支障の出ない時間帯に在来線の借用
新幹線物流 時間短縮 CO2対策(環境)、長距離トラック運転手不足 案は1970年よりあり コンテナ新幹線方式 新幹線宅配便(ロールボックスパレット方式)
フリーゲージと長崎新幹線 フリーゲージは放棄するべき
第4章 国鉄の失敗を繰り返さないために
 現業とエリートの二分化 官僚体質 大企業病 乗客に目が向かない
 お客様第一、地域密着
 トップや幹部は現場とマスコミ(世間)の方を向くべき 隠ぺい体質が大敵
鉄道ゲージ経済圏(世界の支配者の超長期戦略)
一帯一路 鉄道でヨーロッパへ 海路でヨーロッパへ
ヨーロッパ スピード競争の終焉
鉄道 戦争と平和を作る二重性格を持つ道具

人口減少と鉄道 (朝日新書)
石井 幸孝
朝日新聞出版
2018-03-13