図書館本

石牟礼さんは本年2月10日逝去
2015年から2018年にかけて朝日新聞に掲載されたエッセイ

道子さんの幼少時代の想い出、成人後の想い出、そして老いた中で感じた事。
一つ一つの言葉が道子さんの体を通り抜ける事で浄化され昇華しているように感じる。
そして、その言葉は水俣という素晴らしい海と自然に本来は紡がれるべきものだったのだろう。
ネコが狂い死にしてからの水俣をずっと見つめて、肌で感じてこられた道子さん。
3度も川や海で溺れるほど水に愛された道子さん。
沖縄玉砕で死んでいった道子さんの兄。

水俣病の患者さんたちは魂が帰る海の事を訴えた、だが 「言葉と文字とは、生命を売買する契約
のためにある」と言わんばかりの近代企業とは、絶望的にすれ違ったのである。p217


天国でもペンをとらているであろう道子さんに合掌

魂の秘境から
石牟礼道子
朝日新聞出版
2018-04-20