図書館本

相変わらず木下さんの本は面白くためになる。
補助金に依らない街づくりや街の活性化が叫ばれてはいるが、相変わらず箱モノ中心の
施策が多い様に思うのは私だけだろうか?

人口減少を今頃叫んでいる政治家や行政ピープルに街づくりだの活性化だの講釈を垂れて
欲しくないですよね。
広告代理店の地名だけ変えた企画書をありがたく補助金申請のひな型にしている地方自治体も
まだあるようです(笑)

さて、本書は木下さんが指摘するように、「結果論」としての福岡市なのです。
これまでの努力の歴史、闘いの歴史があってこその今なんです。
だから、すぐに全ての街が真似出来るはずがないのです。

でも、今何かをスタートしておかないと、かならず街や町や村は死滅するのです。
簡単に言えば、木下さんが以前から指摘しているように稼げない(稼がない)街は
ダメなんですよ。

別の街づくりの専門家が書いていましたが、「学習しない地方公務員が地方を滅ぼす」のですよ。

あなたが住む街を未来永劫に楽しい街にするためには、あなた自身が参加してサバイバルして
行かなければいけないのです。他力本願では何も変わる事なく滅びるのでしょう。

備忘録メモ
コンパクトシティー政策は近隣市町村と綿密な調整が必要
目先の人口増加対策の結末は明確
福岡市でも失敗事例あり 博多リバレイン(行政主導)
西日本新聞における西日本都市診断記事の連載による市民での議論
撤退戦略も重要 すばやさ
100人の合意より1人の覚悟
行政事業でなく民間事業で人材育成
稼いだ金を地元に還元する人材、企業
教育と地域の連携 九大はじめとして多くの学校
資産運用に独自財源の確保(九大で可能ではないか?)



地方創生大全
木下 斉
東洋経済新報社
2016-10-07