図書館本

初めて読む著者の作品です。
鶴見さん(1964-)は何点かの著作があり、有名な方の様です。
非常に広範囲の情報と知識で現在の経済システムの問題点(生きにくさ)を指摘しています。

読んでいて感じたのは、拝金主義に偏り過ぎて、富の分配が正常に機能していない現状なのかと。

お金を使う事は、人間関係の省略であると指摘、公平とは何か、そこに人間との付き合い、人間関係
が常に存在する。無料のやり取りは明らかにこの人間関係を濃くすると。


そしてやはり東大卒の高村友也(1982-)さんの著作との類似でしょうか。
僕はなぜ小屋で暮らすようになったか: 生と死と哲学を巡って(2015)
自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ(2017)
スモールハウス: 3坪で手に入れるシンプルで自由な生き方(2012)

また、最近読んだ「隷属なき道」でのベーシックインカムと1日3時間労働という提案

私たちは何処に向かうのか?

色々と考えさせられる良書だと思います。


目次 出版社のHPより

まえがき
第一章 貰う 無料のやり取りの輪を作る
贈り物を貰おう
「不要品放出サイト」で貰う!
不要品放出市〈0円ショップ〉
不要品を回す「店」
世界に広がる不要品市
カンパを貰う方法
クラウドファンディングで集める
「寄付」もいつかは返ってくる
〈この章のレクチャー〉贈与経済とは何か?
普遍的な経済の形は「贈与」
増える日本人の贈り物
なぜ寄付をするのか?
贈与はいいことばかりではない
第二章 共有する 余っているものを分け合う
当たり前だった「貨し借り」
自宅パーティー、道具、服、DVD
人の家に泊まる/泊める
スイスの青年を六週間泊めてみた!
無料で泊まれる〈カウチサーフィン〉
ベトナムでの〈カウチサーフィン〉体験
有料で部屋を借りる/貸し出す
車を相乗りしよう
「ヒッチハイク」も空席のシェア
ネットの無料共有物を使う
庭を開放する「オープンガーデン」
〈この章のレクチャー〉なぜ私有が行きわたったのか?
農耕社会が土地の私有を生んだ
日本の共有財産「入会地」
共産主義は共有財産社会を目指した
新しい共有の時代
第三章 拾う ゴミは宝の山
近所のゴミ、店のゴミ
おから、野菜、新間、食器……
職場から売れ残りを貰う
ゴミを拾う時の注意
自治体との問題
都心のゴミ観察レポート
〈この章のレクチャー〉捨てる問題と拾う人々
食べ物はどの段階で捨てられるか?
管理が厳しすぎる日本
ゴミを救出する人々
拾って貧しい人に回す
廃棄に立ち向かう欧米
すべてのゴミに目を向ける
第四章 稼ぐ 元手0円で誰にでもできる
もうひとつの経済を作る
フリマで売ってみる
フリマの主催は楽じゃない
やりやすい「イベント出店」
ケータリングも元手いらず
「移動屋台」は出店場所が決め手
公道から屋台が消えた
日替わり店長になる
自宅を店にする
〈この章のレクチャー〉市とお金と資本主義
お金を使うのが悪いのか?
市の始まり
お金は物々交換から生まれたのか?
資本主義誕生の前と後
市としての〈コミケ〉
第五章 助け合う 一緒にやれば負担が減る
二人以上でやることはすべて「助け合い」
相互マッサージ、料理持ち寄り、英会話サークル
「輪番制」を使う
手伝う代わりに寝場所と食事を
合宿型ボランティア「ワークキャンプ」
海外ボランティア体験談
一般のボランティア活動
悩みを分かち合う「自助グループ」
〈この章のレクチャー〉日本の「助け合い」とそのマイナス面
力を合わせる「ユイ」「モヤイ」
一方的な支援「テツダイ」
お金を積み立ててまとめる「頼母子」
ヨーロッパの助け合い
村八分=助け合いのマイナス面
「ムラ社会」を超えて
第六章 行政から貰う もっと使える公共サービス
再分配を貰おう
図書館は大切な「居場所」
公園・霊園でくつろぐ
国公立大学のキャンパスで憩う
ライヴも開ける公民館
生活保護は権利
職業訓練でお金を貰う
やりがいのある「地域おこし協力隊」
スポーツ施設で鬱屈の解消を
驚くほど多い「無料相談」
市民農園、博物館、見学会……
〈この章のレクチャー〉再分配は富の偏りを正す
太古からの政治の中心的役割
一パーセントが半分以上の富を持つ
第七草 自然界から貰う 無償の世界
育てる(薬味・調味料、香味野菜/ハーブ/サラダ・葉物野菜/大きめの作物/難しい作物/栽培上の注意)
採取する(野草/茶/その他)
鑑賞する(木や花を見る/野鳥を寄せる/魚を見る/環境全般を楽しむ)
〈この章のレクチャー〉自然界と「無償の贈与」
自然界は贈与で成り立っているのか?
人間は「無償の贈与」を尊重する
今も残る「神への贈与」
あとがき