保守のハト派として知られていた野中さん
土地改良事業での辣腕ぶりも有名だったようだ。

僕は昔から、差別というコンテクストに興味があり、人は何故差別をするのか?

日本人の中の差別、人種の差別、職種等の差別

多様性の中での平等は保証されなければいけないと常に思っている。

合掌


再掲 2009年7月メモ

辛さんと野中さんの対談と言う形になってはいるが、辛さんが背景の解説などを書かれて話が進んでいる様に思う。
入門書としては良いのかもしれませんが(参考文献等も載っているし)、やはりうわべだけな感じがいたします。
差別と日本人と、「日本人」を出すのであれば、やはり、日本人の定義をしっかりして(網野善彦さんの書も文献として記載しているが)、本来多元で多様である日本人のはずが、なぜ現在まで続く被差別問題に連なるのかと。西と東の歴史なども加味しないといけないのではと。

野中さんの態度というかスタンスは非常にバランス感覚が良い様に思う。
そして差別の本質が何処にあるのか?
それは教育でしか追い求められないように思うのである。

民俗学者の宮本常一が村崎修二に話したという。「部落史と芸能史と女性史は、日本民族学であえて目をつぶって避けた三大テーマじゃ」と。

帯に、なぜこの国は未だに差別にまみれているのか?とあるが
逆に問いたい。
差別の無い国が地球上に存在するのか?と

差別と日本人 (角川oneテーマ21 A 100)
辛 淑玉
角川グループパブリッシング
2009-06-10