図書館本

良く分からない解散(2017年9月末)そして選挙(2017年10月)
若狭さん(1956-)が支持する小池さんが都知事になり、都議会は都民ファーストが与党になった。
ある意味、小池さんと若狭さんの合作としての緑の党なのかもしれません。

本書自体はモリ加計問題を6月までの状況で論評し、メインは自叙伝的なご自身の生き様を綴っている。
奥様を早く亡くされ、シングルファーザーとして二人のお子さんを育て、特捜部スタッフとして
大きな事件を担当した。

検事という仕事は罪を裁くというよりは、その罪が本当に被疑者の行った事なのかを多面的に
尋問し調査することだと分かる。

殺人事件、納得できない痴漢事件、政治家の犯罪等を実例をあげて書かれていて興味深い。

賄賂に関しては、お仕立券の話が少しでてくるが、前山梨県知事の名前が出て来ないのは残念だ。

社会弱者が不条理な判決を受けないためにも、しがらみ、忖度といった古い日本の男文化を
払拭したいという若狭さんの今後に期待したい。
原発再稼働に対しても懐疑的な点も評価できる。