図書館本

市川ワールド全開といった感じです。
電車やバスの中では読まない方が良いと思います。

15才 主人公の二人が過ごした短い期間
そして、いつの日か再び出会うのだろう

大人たちの醜い不正、それを真似た様なクラスメートの存在。
格差、差別、いじめ


そんな中で嘘をつかず、ズルをしない青春ラブストーリー。
そして感動の最終章へ。

種々な映画や音楽を背景に進む展開。

市川さんの描く主人公はいつも心優しく、気くばりができて、相手を思いやる事が出来る。
自己中心的ではないんだよね。
常に利他的なんです。
平気で嘘をつき、ズルをする連中の対極にいる。


ネタばれになるのでこれ以上は書かないでおきます。

一文だけ備忘録として書かせてください。
いまの世界は、なんでこんなのか?誰がこんな世界を作ったのか。
「ずっと、ずっと昔はもっと母性的なものが世界のルールをつくっていたのよ」とモモは言った。
「気前がよくて、面倒見がよくて、優しくて、自分と違っても嫌ったりなんかしない。弱くたって
いい。下手くそだっていい。そういうひとたち」
こういった世界は、何かを成し遂げるには時間が掛かるけど、みんなが幸せでいられる。
「でも、富の概念が生まれた途端に力の原理がしゃしゃり出て来た。中略 巧な嘘や噂なんかに
惑わされたりせずに、自分で考えて、真実を見抜くの。そして欲深い大人たちを孤立させるの。
おこぼれに与ろうなんて考えたりせずに、彼らを孤立させて、恥じ入らせるのよ」

MM
市川 拓司
小学館
2017-07-12