図書館本

原題: The Bright Continent, Breaking rules and making change in modern Africa

中国、インドの経済発展 そして最後のマーケットとも言われるアフリカ大陸

貧困や飢餓、そして汚職や内戦というネガティブなイメージをメディアで洗脳されている
日本であったり国際社会だったりする。
そして資源を巡る第2の植民地政策とも言われる新自由主義的アフリカ進出。

ほんの少しの手間やお金で変わりうる大地であることを筆者は自分の足と目で確かめる。
インターネット、携帯電話が変化を加速させ、自らの大地を発展させていく姿が清々しい。
教育が社会を変える事が劇的なスピードで明らかになってきている、そこには欧米型の
援助や開発というコンテクストでは実現不可能であった過去が見えてくるのだろう。

アフリカの可能性を抑圧していたのは実はいわゆる先進国だったのだろうと確信できた一冊。
中国とアフリカの関係はすでに何冊か良書が出ているのでご参考にしてください。


備忘録メモ
ガーナでのジャーナリストの活躍 タイガーアイ
ダンビサ・モヨの主張(欧米型援助が格差を広げた)を追認
インターネットによるマイクロファイナンスによる支援拡大 kiva, ヴィッタナ、マイコロプレース
部外者が立てた計画 MDGs 現在のSDGs MDGsには農業支援が含まれていない
援助活動から被援助国政府を切り離す by ジェフリーサックス
ノキア1100 通信業界のAK-47
元マイクロソフトエンジニアのガーナ人富豪がガーナのベレクーソに作ったアシェシ大学(私立)
南アフリカのALA(アフリカン・リーダーシップ・アカデミー)
アフリカ学を自らが教える
ルワンダの成功




目次
第1章 方向感覚―なぜアフリカの新しい地図が必要なのか
第2章 カンジュ―天才と犯罪者の間を歩く、アフリカ流生存戦略
第3章 しくじり国家―アフリカの政府はなぜうまくいかないのか
第4章 ほしくないもの―アフリカにとってのありがた迷惑
第5章 家族の地図―アフリカ人は元祖ソーシャルネットワークに生きる
第6章 テクノロジーの地図―アフリカのデジタル革命に学ぶこと
第7章 商業の地図―商取引から見えるアフリカの明るい未来
第8章 自然の地図―アフリカの食糧と資源が世界を変える
第9章 若者の地図―走り出すアフリカの新世代
第10章 二つの公的機関―結局、誰に責任がある?