図書館本 良書

非常に分かりやすい文章(種々な媒体への投稿)で集団的自衛権の問題について木村さん(1980-)が綴っています。
最終章は國分功一郎(1974-)との対談。
付録として、木村さんの衆議院公聴会での公述

備忘録メモ

2013年8月 内閣法制局長官人事 外交官の採用
2014年5月 安保法制懇の報告書提出 北岡伸一
2014年7月1日 閣議決定
2015年5月 安保法制法案の閣議決定・国会審議開始
2015年6月 憲法審査会にて参考人が違憲発言
2015年7月 衆議院で強行採決

集団的自衛権の行使を基礎付ける憲法の条文は存在するか? 憲法73条に軍事規定ない
砂川事件判決は集団的自衛権の合憲性を認めたものだとは言い難い
個別的自衛権の範囲を超えた集団的自衛権の行使は違憲
押しつけ憲法論は話を単純化しすぎ。押しつけか自発的か。
明治憲法 言論の自由に限界 新聞紙法
国立図書館HPでの日本国憲法の誕生 明治憲法との比較
密室で作られた明治憲法と開かれた制定過程の日本国憲法 ベアタ・シロタ・ゴードン「1945年のクリスマス」到底押しつけではない過程
根拠法がないかぎり国家権力は行使できない
在外自国民保護は集団的自衛権とまったく関係がない
抽象的な文言を具体的な事案に当てはめるために、憲法解釈が必要になる。
独裁政権への反省こそ、立憲主義の魂 国家を理性的に運営するために必要な技術
憲法を燃やすことは、国家を燃やすこと
安全保障環境の悪化というなら早く法律を作って対応しなければならない
どこにも書かれていな軍事権 73条
9条を前提に、その例外を許す特別な根拠規定はない
軍事権を日本国政府に付与するか否かは、主権者である国民が、憲法を通じて決める。