図書館本 良書

初出は「本の窓」2012-2015を改稿

嵐山さん(1942-)と言えば、笑っていいとも増刊号という印象。
敏腕編集者(平凡社)としてご活躍していた頃のきだみのる(山田吉彦 1895年(明治28年)
1月11日 - 1975年(昭和50年)7月25日)の評伝。晩年の5年間の交友(お仕事で)記録だろうか。

読んでいて、どんどん深みに引き込まれるのです。
きだみのるという天性、波乱万丈な漂泊な人生。

フランス語を操り、ファーブル昆虫記を翻訳し、大杉栄、伊藤野枝、開高健、辻潤、甘粕正彦、
川島芳子、三好京三(ミミくんを引き取り、「子育てごっこ」で直木賞、その後、ミミくんから
訴えられる)らとの関係を嵐山さんが綴る。

世の中にはスゴイ人が何気に居るのだと思った一冊。そして、それを許す多様性こそが自由社会存続の原則だと感じた。

漂流怪人・きだみのる
嵐山 光三郎
小学館
2016-02-16