図書館本

良書

木村さん(1980-)の憲法に対するスタンスが良くわかります。
大学の教養課程以来の「法学」に関する本を読んだという実感。
そして、自分の憲法に対する無知を再認識できた本でもあります。
また、国谷さんとの対談も非常に興味深く、しっかりした議論が展開しています。

ただ、昨今の日本を見ていると、日本国憲法より上位に位置する、日米地位協定や日米安保条約の存在が非常に気になるとともに、憲法改正の議論も非常に偏った流れで進むことに危機感がありますね。

さて備忘録メモ
国家権力の3大失敗 無謀な戦争、人権侵害、権力の独裁
立憲的意味で憲法  軍事統制、人権保障、権力分立
憲法9条の内容はほぼグローバルスタンダード
憲法の番人である個人が憲法を使いこなしてこそ、憲法が活きていく。
沖縄基地問題 基地設置の法的根拠となる法律を、国会の責任で作るのが一番
 閣議決定と日米間の合意のみ
同じ事件でも、法律の主張の仕方が変わるだけでまったく結論が変わることがある。 法律構成
憲法92条 地方自治の本旨  GHQの草案時には住民自身が住民憲章を作ると規定 それが本旨に。
米軍基地の設置に住民投票が必要
7条解散の問題点 政権が勝手に有利なタイミングで選挙が可能