図書館本

事故には興味がなく、国鉄やJRの歴史と金の関係性を知りたくて読んでみた。

西武鉄道の堤さんの話は面白いですね。企業人としてはスゴイけど、女性関係滅茶苦茶(笑)
そして新幹線敷設でも堤氏は大儲けしたそうです。
鉄道に利権が良く似合う事を再確認しました。
何処を線路が通るのか、事前に分かれば簡単に金儲けできるわけですよね。
リニア新幹線なんかも塩漬けされた土地がやっと日の目を見るのでしょうね。

国鉄からJRへの民営化に関しては、トンデモない労使関係と負債で国鉄は精算された
訳だけれど、未だにJRも問題を抱えている様ですね。まあ顧客サービスも私鉄の
方が良いと感じる方も多い事でしょう。
そして田中角栄が作った鉄道建設公団が作り続けた赤字ローカル路線と新幹線、それに関係する
国鉄総裁の面々。

是非次作ではリニア利権やリニアの闇を取材して欲しいと思う。


こんな目次(著者のブログより)
第1章 事件と事故の鉄道史
 信楽高原鐵道列車衝突事故 ローカル線で起こった正面衝突事故
 石勝線列車脱線事故 トンネル内で起こった列車火災
 上尾事件と首都圏国電暴動事件 現代では考えられない乗客の暴動
 107名もの死者を出した 未曾有の大惨事「福知山線脱線事故」
 狙われた東京の地下鉄 同時多発テロ「地下鉄サリン事件」)

第2章 国鉄とJRの裏面史
 下山事件 初代国鉄総裁は轢死体になった
 弾丸列車の夢 東京発北京行の新幹線
 分割民営化騒動記 朽ち果てた国鉄からJRへ)

第3章 金が動かした鉄道史
 異彩を放つ堤康次郎の生涯 西武王国の家督
 駅施設や土地買収をめぐる疑惑 新幹線の利権を手にしたのは誰か?
 鉄道会社と企業買収 村上ファンドに買収された阪神電鉄