図書館本

リニアの事も触れているとの事で斜め読み

ローカル線は無人駅が増加して、採算が合わなければどんどん廃線になっていく。
なぜか、新幹線網は費用対効果もあやふやなままに工事がすすむ。
その深部にあるのは「新幹線が欲しいのでなく、新幹線の工事が欲しい利権」なのでしょう。
公共事業としての土木関連工事と雇用対策

リニアに関しても、技術的にも経済的にもそして環境的にも理に適っていないと指摘しています。

これ以上デタラメな交通行政が行われないことを心より祈る。

同様な書籍としては
福井義高 (著)  鉄道は生き残れるか 単行本 – 2012などもご参照ください。


こんな目次です(出版社HPより)
はじめに
第1章 なぜ電車は混むか
 なぜ電車は混むか/戦前のままのインフラ/今も尾を引く戦争の影響
 インフラ整備の費用/「ガラアキ」こそサービス/「混雑」を数字で捉える
 首都圏各線の実態/都市圏の人の動き/「立席」の経済的損失は年に九兆円
 「着席」の経済価値/東京都市圏の鉄道の存在価値は年に四五兆円
第2章 交通は人権である
 憲法と交通/交通の「格差」増大/割高な日本の鉄道運賃
 なぜ日本は割高なのか/長距離移動も割高/交通事故も大きな人権侵害
 高齢者の交通事故/「平和」こそ公共交通のセキュリティ/形式だけの警戒
 監視システムの危険性
第3章 電車から見える日本社会
 「日本は世界一」の幻想/新幹線でさえも投げやりサービス
 JRでも変わらぬ「お役所」体質/マニュアル化はサービスか
 「コンピュータ日の丸」になったJR/歪んだ電子システム
 自動改札はゆっくり?/サービスは「ローテク」が重要/コミュニケーション
 余裕のないサービス/座れない「待合室」
第4章 「マナー」にご注意
 沢山の目が光ってる/「迷惑」とは何か/迷惑行為アンケート
 マナーは日本の伝統か/さまざまなトラブル/さっさとつめておしまい!
 鉄道自殺に関して
第5章 ローカル線が日本を守る
 日本の「シンガポール化」/縮小を続ける地方鉄道/ローカル線は「赤字」か
 日本列島が消える/鉄道の社会的価値/格差の増大
 「廃線商法」より普通列車の尊重を/サービスレベルの劣化
 地域の持続性に必要な鉄道/バス転換は地域消滅への道
第6章 鉄道はエコでなくてよい
 山手線放火事件/ 鉄道はエコと言えなくなる事情/電車の冷房削減は省エネか?
 奇妙な「節電」
第7章 リニアより詰め込み解消を
 技術的合理性のないリニア/手探りで人体実験/早くも経営破綻のおそれ
 リニアによる環境影響/リニア建設より新幹線値下げと在来線改善を
 便益は地方に回らず
あとがき

原武史さんの書評はこちら(原さんも鉄道関係で何冊か書籍あり)
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2016082100005.html

震災と鉄道 おやじの読書メモ


鉄道は誰のものか
上岡 直見
緑風出版
2016-06