図書館本 良書 高校生は読んでみて そしてその両親も

自分が高校生の時に読んでおきたかったと思う一冊。

灘高の先輩訪問行事の一環として、2013-2015の3年間の各4月に佐藤さんの仕事場で
行われた対話の記録。
巻末には読んでおくべき書籍のリストあり。

ノブレス・オブリージュ(高貴な者にともなう義務感)を身に付けた本当のエリートの
条件とは何か?

仕事がら周りに沢山の一流高校出身者がいる(灘、ラサール、開成、武蔵、なぜか麻布の知り合いはいない)、そしてもちろんダメなのも居るが、半端なく出来る人間も多い。そして人間的にも優秀な連中がいる。
まあ、最も人間的に尊敬しているのは松本深志出身なボスなのだけれど。

備忘録メモ

権威に惑わされるな。安倍ブレーンでも歴史の事実関係を間違えている。
反知性主義にに陥るな 大量な知識だけで対応できない現実
女性問題は文学に学べ 疑似体験することで女性問題で転ばないために
マインド・コントロール 岡田尊司(たかし)著はお勧め マインドコントールの原形は子供たちが
あつまるスポーツクラブや進学塾にある
永遠の椅子取りゲームみたいな価値観に嵌るな(官僚のトップの次官はほぼ同期で1名だけ)
同窓で最も優秀な小説家は遠藤周作(劣等生ではない)
旧宗主国・旧帝国における宗主国のあり方、イギリスを見習う。日本の場合は?中国、韓国との関係
海外で分かる日本教育の弱点 経済学部を出ても数学が分からない官僚
約束を守る、できない約束はしない。以外と難しい。
一般社会と政界は原理が違う
反知性主義は必ず決断主義という形で現れてくる(安倍さんのもつ反知性主義)
未完の憲法 木村草太 独自の視点で、自分の頭で思考する訓練をしている。
理系文系の区別をつけないで文理両方の焦点をもつ
リベラルアーツ 自由人、奴隷じゃない テクネー(技術)を持っているのは奴隷という意味
頭山満を知りたいといって小林よしのりの漫画を読んでみようと思うな
右翼=理性にやいして不信を持つ人々
2級のエリートとナショナリズムは非常に密接に関係している
吉野文六(松本深志ー東大ー外務省、佐藤氏の別著を参考)のエリートとしての生き様
理不尽な目にあった人のノンフィクションを読んでおくと代理体験として役にたつ
今度の選挙(トランプ大統領誕生)で共和党は勝てない(予想ははずれた)、民主的な手続きに
よらずして国家意思を決める方向にアメリカはシフトしていく(大統領令とすると予想的中)
宗教には気を付けろ、金儲けも同じくらい怖い
話者の誠実性を見極める 灘出身のイスラム学者 中田考を評価
嘘はつかず、戦略的な発言をしなくてもちゃんと自分の意思を実現させることは出来る
杉山元(元帥)の生き方 石原莞爾との違い