東京新聞:<元気人@かながわ>鎌倉で会員制の図書室を経営 鈴木章夫さん(58歳):神奈川(TOKYO Web)


鎌倉らしいかな。
僕も会員になろうかな。。。
呑めたりすると良いな(笑)

HPはこちら
FBはこちら

以下記事

鎌倉駅前の雑居ビルの中にある約二十四平方メートルの狭い一室で、会員制の図書室「かまくら駅前蔵書室」を経営している。書架には鎌倉をテーマにした約千百冊が並ぶ。年会費一万円(大学生以下五千円)で会員になれば、正午から午後十時まで自由に利用できる。「会員は現在百七十三人。中学生から八十歳近くまで。会社員、自営業、主婦、僧侶、大学教授、作家、カメラマンやデザイナーなど、鎌倉らしく多士済々です」とほほ笑む。

 生まれは横浜市。鎌倉にかかわるきっかけは、二〇一〇年に当時勤務していた旅行会社で鎌倉への旅行商品の開発を担当したこと。鎌倉市内を歩き回り、観光客や住民らから話を聞いているうちに、自分も魅せられていった。

 「皆さん、観光客が多すぎて落ち着ける場所がないと言います。私は横浜市でNPOスタッフとして、シェアするオフィスの運営を経験したことがあり、鎌倉好きのサロンにしようと今の形を思いつきました」。脱サラして一五年八月にオープンした。主に口コミで会員が増えていった。

 「四割は鎌倉が好きだという市外の人です。隣の横浜市、藤沢市をはじめ東京、千葉の人もいます。鎌倉が好きで月に一、二度は来るという都内の男性は『鎌倉に居場所がほしい』と会員になり、『ここへ来ると、ホッとする』と言ってくれます。今のところ私の当初の狙い通りです」

 置いてある書籍には、鎌倉文士の大佛(おさらぎ)次郎、里見〓(とん)らのサイン入りの貴重本も。

 鎌倉が舞台となった推理小説や漫画、鎌倉特集の雑誌などもそろう。ほとんどは会員からの寄付という。鎌倉には小さいけれど個性的な出版社が多く、それらの出版物のコーナーも設けられている。

 「蔵書室は会員交流のサロンとなって雑談から出版が実現したり、コンサートやセミナー、ワークショップが開催されたり…。会員同士の思いがけない出会いから、私の予想を超える展開になっています。私も鎌倉の情報発信に貢献できるような活動をもっとしたいですね」

 会員以外でも見学やお試し利用(五百円)ができる。詳細はかまくら駅前蔵書室のホームページで。 (草間俊介)
◆私の履歴書

1958年 横浜市に生まれる

 81年 法政大を卒業後、流通系の企業に就職。その後、結婚して平塚市に

2010年 転職した旅行会社で鎌倉市から依頼を受けて新しい旅行商品開発に携わる

 15年 8月1日 鎌倉市小町に「かまくら駅前蔵書室」をオープン

※〓は、弓へんに享