図書館本

神奈川新聞が頑張っている。
権力に対する監視
弱者に対する暖かい視線
差別、蔑視に対する反発

vol.1に続く続編
新聞に掲載された記事、対談、取材を通して今の日本の問題点を記者や論者の感じたままに綴られている。
養老先生が良く指摘するが、世の中のニュースや報道に公正、中立などはありえない。必ず何等かの判断が
そこに存在して報道が行われる。

川崎市でのヘイトデモの取材記事は素晴らしい。

改憲問題、集団的自衛権問題、明らかに戦争が出来る国へ変わりつつある現在、しっかりした知識・情報と
一次情報を読み取り、プロパガンダや「日本スゴイ」的な自慰的満足に浸ることなく議論が行われないと
間違いなく同じ歴史の間違いを繰り返す事になるのだろ。
そんな事を本書を読んで強く感じた。



時代の正体 vol.2 語ることをあきらめない
神奈川新聞「時代の正体」取材班
現代思潮新社
2016-04-18