図書館本

実名を交え中東問題を綴る小説。
イラン大使でもあった孫崎さん(1943−)だから書ける内容なのだとも思う。
多くの優秀な外交官が国益のために命を懸けて働いていると思う。
もちろん、単なる職業外交官や外務省職員もいるとは思うけれども。

複雑に絡み合う国あるいは部族(エスニックグループ)の利害を調整し、落としどころを見付けて
我が国の国益に結び付けていく外交官。
多くの場合、歴史に名前を残さず、去っていくのだろう。
沖縄密約(西山事件)における吉野文六氏の生き様などはまさに外交官の矜持であろう。
(佐藤優 私が最も尊敬する外交官 ナチス・ドイツの崩壊を目撃した吉野文六(講談社))

さて、本書である。
1人のイランへ左遷された外交官を主人公に中東問題を読み解く流れだろう。
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9.11と陰謀論 NHK解説主幹の長谷川浩の変死
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(文部省との闘い、ライシャワー大使との交渉)

「正しいと思ったことはやれ、それを出来るのが外務省だ」by 魚本