頂いた本

春夏秋冬で4回の世田谷公園を舞台に対談。まさに都会の自然の中での会話。
ある意味、身体性をまったく感じない脳化社会(都市化)での会話の様に思えた。
そして、自分の成功体験と世の中の違和感を吐露している感じ。

是枝さん(1962-)の映画は何本か拝見しているし、興味ある作品が多いと思う。
一方、樋口さん(1970-)は東大から電通という方の様だ。

電通と聞いただけでバイアスが僕には生じるので、その辺はご勘弁頂きたい。
原発広告、原発立地対策、オリンピックやワールドカップへの係わり、そしてメディア支配としての広告代理店。東京オリンピックにも電通は大きく関与していますよね。ある人はスポーツの祭典ではなく企業の祭典としてのオリンピックだと指摘していました。

さて、備忘録メモ
28歳の時 東海地方の自治体の町活性化プロジェクト 2年目縮小、3年目は無くなった(樋口)
広告は文化になっていない。(是枝)
発展途上国であった政治家の人たちって異常なほど人格者なんですよ。(樋口)
BPO(是枝さんは委員)と放送局の関係性 放送局のコンプライアンス部はマニュアルを作る(自主規制)
スポーツ観そのものをつくるタイミングだという話を企業の人たちに話す(樋口)
釜山国際映画祭は成功、東京国際映画祭は経産省関与、安倍晋三の開会宣言を聞く限り安倍が一番分かっていない、誰も教えてあげられない。(是枝)
スポーツイベント 「参加する企業に対して、これでいくら儲かるかではなくて、これを機に企業のあり方を変えるとか、価値観を変える。そういうものに一緒に協力してください」と話す (樋口)
早稲田大学(是枝さんは教員でもある)は横の連携がまったくない。学生も教官も縦割りタコツボ化