図書館本 お勧め良書

報道デスクの「偏ってますが、何か」で有名になった?神奈川新聞でもあります。
連載をまとめた1冊(2014年7月15日から)


養老孟司さんが、かねてから「公平、客観、中立」などという立場はないと指摘しているところですが、おかしいと思った事をおかしいと言えない社会はおかしい。
基本的なことをメディアがスルーする事の怖さを最近特に感じていいます。
そんな訳で東京新聞を購読し(東北震災以前は朝日新聞を購読)、神奈川新聞をネットで注意してみております。

以前、時代の正体の中で内田樹さんは話していた。
「加害の事実は忘れやすいが、被害の事実は忘れられない」
「僕らは忘れたから、君らも忘れてくれ」というロジックは通らない。
「君たちは忘れてもいいけれど、僕らは忘れないよ」と加害の事実を記憶し続けるという構えでなければ隣国との和解は成立しないでしょう。」と。

在日コーリアンに向けたヘイトスピーチが継続している川崎、民主主義の危機を実感して発言し始めた学生、有識者への現場と取材
政権中枢部とメディア幹部(大手新聞、月刊誌、婦人雑誌)との繋がりで出来た「国民精神総動員運動」(1937年)と現在の類似性 自発的服従 自主規制(早川タダノリさん)

想田和弘:熱狂なきファシズム 無関心と楽観主義 政治教育の訓練がされていない日本

読み応えある1冊です。


目次
一 「安全保障」の暴走
立ち上がる若者たち
切り捨てられる民意
立憲危機に抗いの声
正義のミカタの原点 小林節さん
首相の覚悟問い続け 柳澤協二さん
セクシーじゃなきゃ 伊勢崎賢治さん
意識の低さがひずみに 塚田晋一郎さん
私たちが外圧つくる 猿田佐世さん
九条改正に匹敵の新法 永山茂樹さん

二 抑圧の海――米軍基地を問う
終わらぬ不条理 横浜・米軍機墜落三六年
「特需」に沸く横須賀――イージス艦追加配備
辺野古新基地建設考
対立の島から

三 ヘイトスピーチの街で
朝鮮学校に吹く寒風
抜けぬ差別、憎悪にとらわれ
見えにくい被害実態
存在消される危惧抱き
震災作文が問う「反省」
背景には人種的偏見――ヘイト本
「俺は朝鮮人」の叫び

四 戦後七〇年――扇動と欺瞞の時代に
実教出版日本史教科書採択問題
愚かしさ省み歯止めを 高畑勲さん
即断よりも模索を 阿部浩己さん
戦史が語る破局への道 山崎雅弘さん
噴飯宣伝通じる世相 早川タダノリさん
明治憲法と「相同性」 片山杜秀さん
改憲へ増す影響力――日本会議
反日ではなく共感

五 熱狂なきファシズム
熱狂なきファシズム 想田和弘さん
安倍首相の言葉 内田樹さん
自ら学ぶ民主主義 高橋源一郎さん
ファシズムの国か 辺見庸さん

時代の正体――権力はかくも暴走する
神奈川新聞「時代の正体」取材班
現代思潮新社
2015-08-31