他の本も読み終えているのですが、アフリカ某所の方にプレゼントするために速攻で読み終えた(笑)


佐藤さんの自費出版という一冊。
特別付録として鈴木宗男さんの著作「闇権力の執行人」から杉山外務審議官の罪状も加えられている。

さぞかし外務省の方々はお怒りだろう。
内容的には佐藤さんがあとがきに綴っているように、過去の媒体からの再掲載。
そして佐藤氏自身の懺悔の想いも強いだろう。(外務官僚の負の要素ばかりを守ってしまったと)

ですので、佐藤ファンの方は、その多くの内容をすでにご存じでしょう。
破廉恥外交官の話、犯罪者なのに緩いお咎めで今も職員をしている方などなど。
裏金の作り方、内部抗争、あるある事件簿の数々。
ただ、松尾事件(機密費流用事件)はすでに片付いていて、出所されているでしょうから、どのように外務省が彼を面倒みたかを佐藤さんは知っているのでは?是非その辺も書いて欲しかったな。

備忘録メモ
特定政治家に情報横流し(孫崎氏(国際情報局長)については、イランの絡みでおかしな動き)
外務省担当の「霞クラブ」と外務省の関係(良い記事を書く与党と逆の野党)
吉野文六氏(当時アメリカ局長、沖縄密約問題を証言、佐藤氏との対談本あり)の言葉「国民に嘘をつく国家は滅びる」 
権力側が作る「公式の歴史」と「記述されない歴史」
沖縄密約問題を明らかにすることが本当の国益 (西山氏との対談)
杉山事件、松尾事件では外務省との間で裏取引があるだろう。
目次
1 隠蔽される不祥事
2 公金にタカる官僚たち
3 対マスコミ謀略工作
4 私が手を染めた「白紙領収書」作り
5 「沖縄密約」最後の封印を解く
6 沖縄密約―日本を奇妙な国家にした原点
7 日本外交「再生」への提言
特別付録1 杉山晋輔外務審議官の思い出
特別付録2 杉山晋輔外務審議官の罪状

外務省犯罪黒書
佐藤 優
株式会社講談社エディトリアル
2015-12-04