図書館本

まあ、読まなくても良い本だね。
山下氏(1969-)の本は限界集落の真実、東北発の震災論、と読んだ。震災論の方は「東日本の地は、そうした旧くて新しい社会形成のための実験場として再生しなければならない。(実験場なんです東北は社会学としては)
」そうなんです。
本書もそんな感じです。社会学ってこんな感じなんですか?

いわゆる増田レポートに対する批判なんだけど、読んでいて良くわからない、ずらずらと文句をこねているように感じるわけです。
「選択と集中」が良くない、分散だと言う、持続性だという。
その対案は無い。

個人的に増田レポート通りになるとは思っていないが、統計は統計として理解しておくことは重要だろう。
逆三角形の人口ピラミッドが三角形のピラミッドに今後なるとは誰も思っていないし、少子化が直ぐに解決するなんて誰も想像していない。
では、どうするのか、さらに持続可能な経済発展を構築するんか?それともゼロあるいはマイナス経済成長でもサバイバル出来る方策を考えるのか?
別に山下氏に答えを期待していなかったが、やっぱり何も得るものは無かったというのが感想。
ハコモノ、道路、公共事業優先を望む市民と、その市民が選ぶ議員が多数な地域とそれ以外の地域の差が日本の未来を作るのだろう。

そして補助金や公共事業だけに依存する地方は当然消滅していくのだろう。
もちろん自助努力や上手く交付金等をつかって持続する集落も、そして人口を自然増にする地域も出来てくるのだろう。要するに努力しない土建屋行政地域は無くなる運命だということでしょうか。

備忘録メモ
不安がもたらす少子化 
国民の問題解決能力の極端な低下
人口ダム論と地方中核都市
回帰(ふるさと回帰)が増田レポートでは議論されていない。本質じゃないからでは?
山梨ふるさと回帰センターでは他県と異なり職員を数名配置。それでも2013年度52人(長野は510人)
ふるさと納税の問題点