図書館

非常に濃い対談本 この組合せが凄いですよね。昭和18年生まれの二人が愛国とは何か、平和とは何かを語りあいます。
読むお時間の無い方は、あとがきの鈴木さんの文章だけでも目を通されると良いかと思います。
まさに、「戦前史の正体」 孫崎さんの「戦後史の正体」に対して。

備忘録的メモ
日露戦争の勝利ではじまった失敗、借金問題、精神的鎖国再び(外国から教師、技術導入)
 中国進出で金儲けを考えた
戦争報道、エンターテイメントで販売数を増やした新聞 1次情報無しで。

石橋湛山の小日本主義という賢明な選択肢をとらず
外交とは「自分の利益を相手の利益に翻訳して説明する」
戦争の最前線として外交官の資質
右翼と左翼の接点があった大正
アイゼンハワー来日で阻止勢力(左)に対して、任侠系やテキ屋を集めて対抗(右翼とひとくくりにした最初)
思想ではテロを肯定しても生き方ではテロを否定(三島、野村秋介)
ヘイトスピーチ(民衆の暴動)が国を危うくしている、そしてメディアがメイト本を売る現実
治安維持法への道 翼賛体制
圧力に弱い民衆(自治会の役員、組長や近所のおばさんらのお付き合い的圧力) 同調圧力
科学的立場より精神論な日本
日米交渉と言う名の戦争開始の口実
松岡洋右(外務大臣)のアメリカ無知(上層部を知らなかった) 三国同盟(山本五十六らは反対)
アメリカの謀略の歴史(ノーフォーク、真珠湾?、ベトナム戦争) 日本の謀略の歴史(満州、中国)
アメリカ議会専門の日本人担当官が居なかった(太平洋戦争)
佐分利貞夫公使は軍部に暗殺?
政治の真剣度(お雇い外国人を入れても)
右翼で戦争反対した赤尾敏
読まなくて家庭にあった百科事典や世界文学全集(経済成長だけでない知的なもの)
国旗・国歌がなかったら成立しないアメリカ(国家意識) それが無くてもずっと日本だった、それを忘れてアメリカ化
狂気の愛国心の前に無力だった冷静な愛国心
異分子・異文化を引きうけて話をする、これこそが日本精神