著者は原発の専門家(1951-) 2011年3月29日から9月2日まで内閣官房参与として事故対応。
20年前まで、原子力村において原子力推進に携わってきたと書く。

ざっくり書けば、幸運だけで首都圏全域避難が無かったのだろう。
そして、原発の専門家という存在がいかに無能であり、それを認可するサイドの行政の無能さ。
安全神話を官民学で作り上げ、特定分野だけの利権を維持し、科学で解決不能な廃棄物等の問題は
将来に先送りというシナリオ。

田坂さんは、安全、安心の前にあるべき「信頼」を主張される。
もっともなことだ。
では3.11後に信頼を得るべくムラ人達は努力したのだろうか?

備忘録メモ
根拠の無い楽観的空気
安全を語る事の事故睡眠
楽観的空気が生み出す最悪の問題
宿命的問題としての高レベル放射性廃棄物問題(トイレなきマンションと同じといいますが、
マンションはは居住は可能ですが、原発は居住すら出来ませんよね)
10万年後を誰が担保する? オンカロはフィンランド語で隠し場所
未来予測の限界、世代間の倫理
国民の7つの疑問
 原発の安全性
 使用済み燃料の長期保管
 放射性廃棄物の最終処分
 核燃料サイクルの実現性
 環境中放射能の長期的影響
 社会心理的な影響(精神的な健康被害)
 原発発電コスト
想定、確率論、経済性、経済優先主義
人的、組織的、制度的、文化的要因による事故
確率論的安全評価手法の限界 (海外の事故も)
テロ対策の不備
再処理工場、地層処理、高速増殖炉(もんじゅ)まったく未定
情報公開の不透明性
地層処理は不可能(じゃモンゴル? 国際的批判)
リスクマネジメント
 最も厳しい仮定に立つ
 最悪を考えて万全の対策を取る
 空振りの損失コストは覚悟する
土壌汚染の前にある生態系汚染
モニタリングの思想
 早期発見モニタリング
 安全確認モニタリング

4つの挑戦
 原子力エネルギーの安全性への挑戦
 自然エネルギーの基幹性への挑戦
 化石エネルギーの環境性への挑戦
 省エネルギーの可能性への挑戦
10年後の国民投票

日本記者クラブでの講演 2011年