副題:「無宗教」になる前と後

予備校河合塾での講演(2013年 7月新宿校) 司会と本書の解説は菅孝行氏

率直に思うけど、こういう講演を聞けて質疑応答出来る環境にいる生徒は幸せだね。

さて、備忘録メモ

GHQの神道指令による国家神道という宗教は本当に無くなったのか?
神社のパワースポット化(人気化)と国家主義
日本人はなぜ無宗教なのか。(養老先生は無宗教の「無」は仏教用語だと以前指摘)
日本人は創唱宗教(誰かが始めた、教祖がいる)を真剣に受け止めなかった 自然宗教
国家神道の象徴としての教育勅語
昭和天皇の死があらわにしたもの 皇室の公的行事としての葬儀 神道行事としてではない
国体護持と空虚な中心
天皇もその宗教儀式もアメリカは手をつけなかった=国家神道は残っている
天皇崇敬ー神社本庁の役割
明治維新以前に天皇が伊勢神宮に参拝することはほとんどなかった。伊勢に出向くことも千年以上なし。
神道には教義がないのが特徴、神社本庁憲章
日本人はほとんど無自覚に天皇とつながっている(小林よしのり、島薗さんも一部理解)
国家神道による信教の自由への脅威 廃止ではなく国民に抑圧的に作用しないように注意深く見守る重要性
日本人にとっての宗教とは何か、東アジアにとっての宗教とは何か。

質疑応答
自民党と神社本庁とか日本会議という関係
神道の行事の良いところ 自然との親しみ
種々な宗教の理解が必要
弱点を自覚する事は自虐史観ではない 過去の対立関係の思想的基盤の理解(キリスト教とアジア侵略、それに対抗すべく国家神道)

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国家神道