【著者紹介】
角本良平 : 1920年金沢市に生まれる。1941年東京大学法学部卒業。経済学博士。鉄道省入省。運輸省都市交通課長、国鉄新幹線総局営業部長、国鉄監査委員、運輸経済研究センター理事長、早稲田大学客員教授、帝都高速度交通営団管理委員などを歴任。現在、交通評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

日本の鉄道網、あるいは交通政策の未来はどうあるべきか。
世界の鉄道等に関する詳細なデータを基に議論しています。


備忘録的メモ
EU 輸送の経営と線路の経営の分離 しかし将来未定 上下分離(青函トンネル)方式
鉄道事業の安定成熟の段階
鉄道の将来を決定するのは利用者(直接の当事者ではない)
東京駅への過集中
新幹線投資による利用者負担増
鉄道への郷愁、工事そのものへの固執
21世紀への処方箋 高速化などという競争意識を改め、自国の経費負担能力の限度内に支出を抑える。
海峡連絡鉄道の破綻(イギリス)
コンコルドに見られる失敗(航空交通における)
ドイツのリニア(トランスビット)撤退
新幹線技術改良による高速化(既存技術の改良)
鉄道建設の着眼点 7つ。どのような意思、目的と国民支持、技術力、自立経営、必要な空間確保、環境(地形、地質)、時代変化への適応力
鉄道の今後 昨日の夢を捨てる 需要の粉飾をなくす

目次
21世紀の日本と世界
各国の状況(西ヨーロッパ16国7大国の特色)
「限界の時代」に到達(現段階の問題点
鉄道網は広がるか)
日欧旅客鉄道の成果(“高速化”競争の半世紀
中央駅の設定―東京とベルリン
都市鉄道に限界―東京・ロンドン・パリ・ローマ)
今後の選択(交通の広域化と「鉄道離れ」進行
昨日の夢を捨てよう21世紀の選択)