図書館本

副題:「財界の良心」から反骨のジャーナリストへ

斎藤さんの「東京電力」研究 排除の系譜 2012が凄かったので斎藤さんの著作を読むようになった。

これまた凄い対談の記録。読んでいて、こういう経営者こそが文化人であり、真の愛国者ではないかと思った。
まさにノブレスオブリージュな人であるのが品川さんだし、権力に絡み取られないジャーナリストが斎藤さんなのである。

品川さん(1924-2013)は2013年8月29日に食道がんでお亡くなりになったとのこと。
本書は2009年から5回にわたって行われた対談をもとに、品川さん自身がゲラに入院直前まで加筆していったとの事。東大法卒、日本火災海上社長、会長、経済同友会専務理事、終身監事等を歴任。護憲、平和主義。

備忘録的メモ
斎藤さん SLAPP訴訟(二億)を御手洗富士夫にされた。勝訴
品川 旧制三高時代の軍人勅諭読み替え事件での友人の死(軍隊の関与?) 戦友のまじかでの死
品川 労働組合専従10年 日本の資本主義のありかた 憲法9条の意味 丸山眞男門下
品川 叙勲拒否 ヤマトの小倉さん(元会長)の様に。
    資本家のための資本主義でなかった日本
斎藤 記者がジャーナリストでなく政界の一員になっている マスコミ側の自主規制  電通
品川 権力の主体が金融資本へ変化
    日本の聖地としての沖縄 早世した息子さんの思いと孫娘の思い。(ネットに講演録等があります)
    慰安婦の集団自殺(下士官を殺したあとで)p246
斎藤 竹島も尖閣も故意に曖昧な形にした形跡 日中、日韓関係の緊張はアメリカの利益
品川 高度成長期 特需 優れた労働力 修正資本主義の官僚
    松下政経塾と国家主義
    日米安保条約の破棄と日米友好条約への切換え 世界無敵国家の外交



この目次だけでも十分内容が分かるだろう。

第1部 アメリカにどこまで従うのか
3・11から考える
原発と核は紙一重
TPPの本質はアメリカとの同
アメリカを動かしているのは金融資本
日本が握るキャスティングボート
アメリカとの対立を恐れないこと
国債は問題ない
財政危機は存在しない
真の敵はアメリカの金融資本
消費税が招く倒産
国の借金は永遠に先送りできる
派遣村が経営者に与えたインパクト
サブプライム問題の現場取材
アメリカのCEOの報酬
アメリカに憧れる留学組経営者
友達が社外取締役に
合併と投資会社
国際競争力と内部留保
金融立国は復活する?
会社はだれのものか
従業員に対する違った接し方
労働組合のあり方が問われている
資本主義の型
人間の目で見た経済

第2部 あるべき資本主義とは
軍人勅諭読み替え事件
みんな亡くなっていた
戦争体験は話せない
労働組合の専従10年
「ワイマール時代のまねだけはやめてくれ」
本物の労働組合
いちばん保守的なのは労働組合
経営者の資産返上
経済人の出入り禁止
叙勲をほしがる経済人
金融資本としての自戒
経済同友会は構造改革派が多い
ダボス会議の日本異質論
ベトナム戦争と経済成長
日本の軍産複合体
アメリカの隣の州
小沢一郎と対立するところ

第3部 脱「アメリカの目」
アメリカの目でしかアジアを見ない
官僚の目がマスコミの目
アメリカ留学組経営者の一面的見方
スポンサーが怖いマスコミ
違う発想ができない
沖縄問題が報道されない
「聖地を汚すな」
「基地は作れません」と一言言えばいい
沖縄の基地より9条を守りぬくほうが自衛に役立つ
「慰安婦」問題
日中関係の緊張はアメリカの利益
北朝鮮と原発問題
株式会社の農地
ガラガラポンができる?
禁煙という国民運動
記者クラブの問題
お金に頭を下げる
インサイダーとしてのマスコミ
「鳩山がんばれ」の一言
プライドをなくしたマスコミ
敵として官僚を選ぶ
〈変わる〉を否定するマスコミ
松下政経塾の薄っぺらさ
ヒトラーとマスコミの責任
本当の問題を知らせない
9条が平和を招く最大の武器