静岡県川勝知事へ リニア中央新幹線の質問書を提出しました|しずおかハートnetのブログ


静岡県にはリニアの駅は出来ません。そのために大きな利権も無く、これまであまりリニア新幹線に対する疑問は無かった様です。ところが昨年の環境影響評価等でJR東海が出した評価書により大井川源流の工事や水源に対する問題が明らかになり、急速に県民の皆さんのリニアに対する疑問が大きくなり、最近では議員さんなども積極的に関与してリニア問題に取り組んでいます。

ところが実験線があり、南アルプスという環境資産がボロボロになる事が自明にも関わらず、山梨県は見て見ぬふりを続けています。さらに地方公務員はリニア工事の土地買収にも参加するとか。
これは単なる県民性の違いでしょうか?(笑)

以下全文を転載させていただきます。

リニアについて、2つの市民グループから
静岡県川勝知事に質問書が提出されました。

提出日
2014年7月10日

グループ名
「自然も川も守りたい リニア・ネット静岡」
「リニア新幹線と子どもの健康と環境を考えるコネクション会議」


★静岡県知事への質問書のポイントは3つ

静岡県川勝知事は、富士山静岡空港に直結する東海道新幹線新駅建設・開業をバーターに、リニアの開通ルートが正式に決定する前から、JR東海の重鎮を知事アドバイザーに指名し、静岡県を通過する、南アルプスルートが採用されるよう働きかけを行っていたのでは?

南アルプスを貫く大規模工事のもたらす負の側面に関して、静岡県・河川行政、森林行政は、庁内熟議を行ったのでしょうか。JR東海の毎秒2tの湧水の発表まで、県行政は、予見は出来なかったのでしょうか。

県民の命と安全を県政の第一の使命とする静岡県川勝知事。リニアの電磁波がもらたす危険性を心配するお母さんたちの気持ちにも応えていただけますよね?


リニアが全幹法のお墨付きを得るには交通政策審議会の審議を経て、「答申」を受け、国交相が建設主体・営業主体をJR東海と指名、整備計画を認定することが必要です。

南アルプスを貫く大規模工事による環境への影響は計り知れません。

しかし、その審議過程である川勝平太静岡県知事による地元意見聴取は、東海道新幹線空港新駅の設置構想、陸・海・空のネットワーク等地域振興を力説したのみで、大井川源流も世界自然遺産も触れず「リニア誘致」一筋というものでした。


リニア建設で、静岡県民に負の影響がもたらされた場合、静岡県行政の責任は免れ得ないのではありませんか。


知事質問書
http://urx.nu/a7Ln


質問書提出後の記者会見(15:07)
http://youtu.be/ObSIAhJIRLI




川勝平太静岡県知事 様


日頃より、静岡県行政に関する御精勤に感謝申し上げます。

 私たちは、健やかな命を願って、科学技術の利用による人や環境への影響リスクについて、専門家と共に市民講座を開催し、その影響リスクを回避できる暮らし方を学び、実践している県内各地の市民グループです。

現在、静岡県でリニア中央新幹線の建設について、環境省見解は、静岡県知事の判断が重要視されるという報道がありました。また、過去司法の場でも、2013年9月19日、札幌地裁判決・民事第3部において、「環境アセス以前の国の直轄道路における『国の決定』についての国の裁量権の逸脱」について問われるものでありました。私たちは、リニア中央新幹線の建設について、以下のように、知事が大きな権限と影響力をお持ちであると推察しています。ですので、私たちは、リニア中央新幹線建設について、過去の審議経過の調査と安全性、必要性の検討を行い、以下の通り、知事の見解をお伺い致します。

◆リニア中央新幹線のルート選定に関して

本来、JR東海中央新幹線はリニアでなく、松本ルート等が検討された経緯があります。 
しかし、2007年12月のJR東海取締役会にて「自己負担前提、東海道新幹線バイパス、リニアの推進」を決定し、JR東海の資料によれば、リニア中央新幹線は、南アルプスルート選択により、他のルートに比べ、年間経費(維持運営費+1年あたりの設備更新費)が300〜360億円節減できるとしています。
知事は、2010年7月16日の定例記者会見において、「私はもう動いております。就任当初から動いておりまして、したがって“ふじのくに”リーディングアドバイザーの一人に、JR東海の重鎮にもお入りいただいております。それから、JR東海は、ホテルを持っていますね。アソシア。いろいろな会合が開かれますが、私が決めていい場合は、アソシアを使わせていただいております。それからまた、JR東海の広報部門としてWEDGE(ウェッジ)という雑誌がありまして、その雑誌に「地球学の世紀」というのを1ヶ月に1回、10年以上掲載しておりますが、私はその「地球学の世紀」の座談会、フォーラムの副座長をしております。JR東海の方々とは非常に懇意にしております。さらに言えば、リニア新幹線の推進の、長野県の代表の委員を務めたこともございまして、WEDGEに「リニア新幹線はすばらしい」という一文を奏したこともございます。JR東海と、個人的な関係は非常にいいのですが、しかし、やはり空港ができたときに、福岡便と新幹線とが競合するという、それは常識的に考えてそれはあり得ますので、当然そういうところで利害が対立したということ、また、「のぞみ」が停まらないので、「のぞみ」を停めるためにJR東海に強引な要求をなさった節もあって、そうしたいろいろなことで、やや誤解がある面も、構造的な誤解があるかなと。これを解かなければいけないので、まず堀から埋めていくということで、ずっと就任当初から動いておりました。」と発言なさっています。また、発言通り、2010年1月4日には、JR東海・元副社長の石塚正孝氏をリーディングアドバイザーに迎えたことを記者発表しています。そして、2013年7月23日の報道によりますと、「JR東海との静岡県の両者の関係に、(川勝知事の)個人的なつながりなどから、葛西会長との面会を実現させたことを明らかにした」となっています。

質問1:知事は、中央新幹線をリニア中央新幹線とし、静岡県の南アルプス10.7卍眠瓩箸覆觧について、JR東海、または、リーディングアドバイザー・石塚正孝氏、または、JR東海・葛西敬之氏から、内々の相談、打診、折衝等はありましたか。ありましたら、その内容について、お答えください。

質問2:質問1のうちで、2008年10月に鉄道運輸機構及びJR東海が国交省に提出した「甲府市付近から名古屋市付近の地形・地質等に関する調査報告書」に関する知見等について、リーディングアドバイザー・石塚正孝氏、または、JR東海・葛西敬之氏から詳細な報告がありましたか?


◆2010年7月2日中央新幹線小委員会における静岡県プレゼン資料と知事の賛同について

質問3:静岡県のどの部局が、リニア新幹線・南アルプスルート通過に関する、この知事のご賛同の主務部局でしたか。

質問4:その当時、静岡県のその主務部局を中心とする関係部局間の協議はありましたか。ありましたら、その詳細をお答えください。


◆リニア中央新幹線の静岡県内駅設置に関して

質問5:この知事の発言は、静岡県南アルプス・リニアトンネル通過と新駅設置は、JR東海と話し合いが出来ていると言いきっておられますが、その様に提案したのはJR東海側ですか、それとも知事だったのでしょうか?

質問6:JR東海は、東海道新幹線に静岡空港新駅開設には否定的だと伝えられていますが、現在も、知事が公言された静岡空港直近の新駅は実現可能なのでしょうか?


◆JR東海の中央新幹線建設ルート決定に関して

質問7:2010年3月3日に行われた「第7回 交通政策審議会陸上交通分科会鉄道部会」の資料4-1 に、2008年10月に行われた地形・地質等調査報告書があり、「主要な活断層周辺(糸魚川・静岡構造線、中央構造線等)破砕された地層が多く分布し、掘削に伴う地盤の変形や湧水に留意」すると書かれています。知事はこの資料4-1をお読みになりましたでしょうか?

質問8:また、上記の報告書13頁には、地域の意見が聴取され、報告されていますが、静岡県の意見は書かれておりません。これは、国土交通省より、意見聴取がされなかったためでしょうか?
 静岡県としての意見を上げられていたならば、その内容を教えて下さい。


◆「静岡県森林と県民の共生に関する条例」に関して

質問9:リニア中央新幹線の南アルプス通過に関し、国土交通大臣に対する新幹線小委員会『答申』及び、それを受けての国土交通大臣による、リニア「中央新幹線の建設主体及び営業主体の指名並びに整備計画の決定」前の2010年7月2日に、知事が了解の表明をされる意向に関し、環境森林部と協議されましたでしょうか?

質問10:リニア中央新幹線建設は、トンネル建設による多量の残土がでるため、その残土の崩落や環境基盤が変化する懸念が示されていますが、知事および、静岡県森林局両者は、条例に明記された「森林の保護、森林の涵養保全につき、『課せられた』義務」に反する点はありませんか。


◆電磁界、電磁波の人への影響について

質問11:知事は、リニア新幹線の電磁波・電磁界の大きさも考慮した上で、妊婦・幼児・心臓疾患を持った人も乗車する公共輸送機関として、建設に賛成しておられるのでしょうか?

質問12:JR東海のリニア新幹線の運行には、運転手等搭乗者は不要だとも言われていますが、
 乗客を輸送する上で、搭乗係員不在では運行されないと考えます。知事は、リニア新幹線内で働く人々の電磁波被曝は無害であるとお考えでしょうか?

以上 7月18日を回答期限とする。


参考

2009.11.28
第一回「静岡県総合計画審議会」資料
http://urx.nu/aaOt


2010.07.02
中央新幹線小委員会ヒアリング資料
中央新幹線整備と東海道新幹線のあり方に関する静岡県の考え方
http://www.mlit.go.jp/common/000118152.pdf


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