図書館本

通勤電車や公共の場で読んではいけません。

市川さんの本は何冊も読んで来たけれど、このタイミングで読んだから尚更かな。
2014年7月1日 「集団的自衛権の行使容認=憲法解釈変更を閣議決定―安保政策、歴史的転換」

青い光を放射能に置き換えて読んでみると良いかもしれません。

市川さんの言葉の透明感は凄いとしか言いようがないし、他の著作でも同じです。

嘘をつかない、ズルをしない主人公、平凡で質素な人々。

世界を欲と貨幣が覆い尽くした時の結末なのでしょう。境界線をつくり、些細なことで憎みあう。

沢山の心に響くテキストがありましたが、一つだけ記しておきます。
主人公の父が言っていた。
愛の記憶は残る、それだけは確かだ、と。
夢が記憶を種にくるれるのなら、星の夢はきっと愛に満ちたものになるだろう。この世界は愛を語る言葉しかなくなり、憎しみはいれず光から遠く離れた草のように枯れていくだろう。
ぼくらはみんな愛の言葉になる。ぼくら自身がこの星の夢になる。