図書館本

2002年鉄道地図の謎を改題、一部加筆とのこと。

鉄道史が知りたくてざっくり眺めてみました。
権力と政治そして欲望が渦巻く交通機関なんでしょう。
一度軌道が完成すれば船や飛行機と違い簡単に路線の変更できませんから。

できれば 
古厩 忠夫 裏日本―近代日本を問いなおす (岩波新書 1997)に示されている太平洋側鉄道と日本海側鉄道の時系列変化なんかも鉄道史の中で解析してもらいたいと思いました。
(もしかしたら読み落としているのかもしれませんが)


目次はこんな感じ
第1章 「鉄道地図」の拡張と衰退(寂しくなった鉄道地図
ローカル線退治の首謀者、「国鉄再建法」
長大なローカル新線を生んだ、改正「鉄道敷設法」の功罪 ほか)

第2章 官と民と「鉄道地図」(勢力をのばす明治時代の私鉄
官設か私設かで揺れる明治政府の葛藤
明治後期に起こった鉄道地図大統合の変 ほか)

第3章 信条なき「鉄道地図」の行方(私鉄の解体と日本国有鉄道の誕生
北陸鉄道の戦後史にみる時代の趨勢
ついにやってきた「国鉄改革法」と鉄道地図大解体のとき ほか)