図書館本

谷岡氏(1956-)による社会に蔓延している恣意的データや初歩的ミスによるインチキデータや社会調査(アンケート)の問題点。最近ではワクチンの副作用に関するアンケートなんかがこの例ですね。

疑うことの大切が真実を探す一助になるということですね。

いかに心優しき、真面目な市民や高学歴者まで騙される現状、そして騙す側の(騙すという意識はなくとも)やり口がわかります。

ニセ科学や洗脳的プロパガンダ新聞に負けないために是非ご一読を。
専門家による場合はこれを「東大話法」というのかな。

いしいひさいち氏の漫画を絶賛

備忘録的メモ
差を大きく見せるためのグラフの作り方
誘導的な質問に注意
選択肢が適切か?
妥当性と信頼性の関係 モノサシが狂っていればどうなる?
順序とレイアウトによる解答の差
マニュアルを作る人とマニュアルに従う人
発信されない情報に注意
スポンサーの影響(自主規制)




目次
第1章 社会科学における「事実」認定プロセス(事実とは何か
帰納と演繹
社会科学における事実
社会科学界の事実とは)
第2章 マスコミはいかに事実をねじ曲げるのか(世論の誘導―ニュースの選択と比重
意図的な省略と曲解
表現と誘導
データの誤用と悪用
相関と因果)
第3章 実際にデータを分析してみよう―カフェインと心臓の健康度(トピックと仮説
結果に影響を与えるかもしれない変数
データ・プロセス
分析
可能性の追求)
第4章 質問票作りのむつかしさ(測定の妥当性と信頼性
用語と選択肢
順序とレイアウト)
第5章 リサーチ・リテラシーとセレンディピティ(「痴」は世界を駆けめぐる
学問に向いていない人々
「学ぶ」という楽しみ)