図書館本

多祢さん(1936−)の生き様がある意味、日本の戦後なのかなと思った。
電気もガスも無い(灯油はあったらしい)山村、自然が人間を作る。
自然資本者なのである。
医学部に入り、都会に住む、そして故郷を想う。
何を失って、何を得たのか。個人として社会として。
読んでいて想ったのは、やはり医師になった南木佳士(1951− 1989年、「ダイヤモンドダスト」で第100回芥川賞受賞)。
彼も寒村から東京へ出たひとりだった、そしてその経験が著作の中で吐露されていた。
漁の道具等のイラストも興味深い。

備忘録メモ
どうしてももう一度やりたいこと。鮎のチョッカケ。
宇江 敏勝(1937−)は友人
村に電灯がついた(昭和24年)
「焚き付け」ムシロの藁を抜いて。捨てられる紙を見ると素晴らしい焚き付けになると思う。今も紙を捨てる時悔しい思いがする。
ツール・ダルジャンの料理より終戦後食べたサンマの方がまさる
峠を越えたままの人生だった。

こちらは再出版ですね。
森の時間山の遊び―熊野残影
多祢 雅夫
幻冬舎ルネッサンス
2009-12-25