本が好き!献本お礼

矢野恒太郎記念会のデータは凄い、の一言。
また日本国勢図会という書籍もあり県勢版と比べてみると非常に興味深い。

本書は使用者により読み方、見方が違うと思う。
あらゆるデータの羅列をどんな目的意識で眺めるか、あるいは利用するのかで。
国という枠組みから県を俯瞰する、県という枠組みから市町村を俯瞰する。
逆に市町村(周辺)から国(いわゆる中央)や近隣市町村を眺める。
財政、産業、人口、エネルギー、労働、金融、公害や災害といった視点から国土の隅々まで眺める事が可能だ。

特に少子高齢化、低(ゼロ?)経済成長時代のなかでの人口動態は全ての行政、業種で最も気になる指標だろう。

個人的に気になった統計はこんなところ。

リニア新幹線が想定される沿線の人口動態(神奈川、山梨、長野、岐阜、愛知)
 特に転出入なんかは興味深いです。
旅客輸送の推移(地方での急激な鉄道離れと自動車への転換)
主な自動車組立工場所在地(日本海側はほぼゼロ)、半導体工場も太平洋側に集中
主な食料品の出荷額の都道府県別順位、地域に根差す工業、1世帯あたりの食料品等の年間購入額(この辺の数字はB1グランプリなんかの参考になるのでは)
生活保護実世帯数の変遷
国民医療費の県別一人当たりの差異
公害苦情件数の県別推移