本が好き!献本御礼

なかなか面白いというか興味深い内容。

他者との関係性の中でのみ生きられる人間は「言葉」という道具で他者と理解し、また逆に反目したりする。

職業という文脈でも相手を納得させる、納得してもらうという事が必須であろう。

本書では弁護士である石井氏がご自身の経験を通していかに弁護をする側、加害者側との関わりを両者の納得する形で納めていくかを綴っている。氏はこれを「気分良く終わらせる」という言葉で説明する。

読んで分かる事は、本書が決して弁護士という職業だけに応用出来るのでなく、すべての交渉や駆け引きに役に立つと言う事であろう。

いずれにしても嘘をつかない、ズルをしないという前提条件は必要ではあるが。



備忘録的メモ
感情的になったとき、視野が狭まったとき、動転したとき、こんな心理状態に陥る時。
相手は本当に的なのか?疑ってみる
心理戦を制する3ステップとは
 1.感情に対処する
 2.論理的に説得する
 3.感情に対処する

相手の裏切りを想定しておく
ポイントを絞って反論する(前提の正しさと、繋がりの妥当性、目的の範囲内で反論する、無駄な反論をしない)
相手の負の感情には共感しない
正義を疑う(正義の多様性)

こんな目次になっている。

序章 「相手のペース」にハマってないか?―「心理戦」は避けられない!
1章 まずは警戒心を解こう―この「友好ムード」で手強い相手は“従順”になる
2章 敵対関係から連帯関係へ―ムダな争いを避ける「落とし所」の見つけ方
3章 コレで納得感がさらに増す―ムリせず誘導できる「五つの心理技法」
4章 狙いどおりの「合意」を得られる!―論破されない「交渉術」
5章 負の感情に支配されない方法―経験を肥やしにする!折れないメンタルのつくり方