読書の技法 佐藤優 東洋経済新報社 2012

図書館本

どれだけ本を読んでも佐藤さんには敵わないんですよね。
知の巨人と言われた人は数々おりましたが、間違いなく現在の知の巨人のお一人でしょう。松岡正剛さんや立花隆さん、養老孟司さん佐高信さん荒俣 宏さんなんかもかなりの読書量ですが、佐藤さんの言語の壁を越えてのある種、特殊技能的な読書は凄いです。
そしてその読書の技法(技能)について綴っています。私の様に図書館から借りる派はさすがに本に書き込みは出来ませんし、ページを折るのも反則ですから、付箋紙を使いますが、読む先から忘れていきます。
佐藤さんは読書メモと記憶、さらに速読で知識を吸収咀嚼していきます。
備忘録的メモ
基本は「時間は有限で希少財である」との事
知は基本的に先人の遺産を継承した上で成り立っている。
歴史小説で歴史を勉強してはいけない (坂の上の雲など、娯楽としは良い)
教科書と学習参考書で基礎知識をつける
論理を無視した知識がすぐ記憶から消える
出口汪「NEW出口現代文講義の実況中継」は良い
鳩山元首相の論文はロシア語訳すべきほど良く出来ている
漫画で基礎知識をつけようと思うな。
論理的能力は社会科学や哲学よって身につけることが出来る、犠牲にされる人々の痛みを感じる能力は小説で育まれる
拉致問題に関して、北朝鮮にも必ずあるはずの優れた知性と接触する可能性を探る
音楽やラジオを流しながらの読書は絶対にしない
読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門
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