【産経抄】2月24日 - MSN産経ニュース


読んでいて変な印象。

以下論調
2月24日
2013.2.24 03:03 [産経抄]

 新幹線の開業を2年後に控えた昭和37(1962)年、当時の国鉄の技術者は、早くも次の超高速鉄道の開発に着手していた。試行錯誤の続くなか、超電導磁石を用いて車体を浮上させる方式が、アメリカからもたらされる。

 ▼ただし世界で唯一、実用化に成功したのは、日本だった。東京−名古屋間をわずか40分、大阪までも67分で結ぶ、超電導リニアモーターカーだ。JR東海がまもなく、中央新幹線の本格的な工事に着手するのは周知の通りである。

 ▼超電導磁石研究の第一人者だった物理学者の田中昭二さんは、熾烈(しれつ)な開発競争を振り返ってこう語っている。「アメリカはむずかしくなったとたんに、勝手に尻もちをついたというのが現状なんです」。その超電導リニアが、アメリカでも見られるかもしれない。

 ▼訪米中の安倍首相が首脳会談で、オバマ大統領に技術の提供を提案した。高速鉄道整備計画を進める大統領も、関心を示したという。会談後首相は、日米同盟の復活を宣言した。リニア導入が実現すれば、より強い絆の象徴となり得る。

 ▼有力候補として、ワシントン−ボルティモア間が挙がっている。時速500キロを超えるリニアにとって、64キロメートルの区間は、まったくの「役不足」だ。しかし、その速度と安全性に驚いた米政府は、すぐに延長を決めるだろう。

 ▼世界的にも、鉄道復権の流れが強まっている。日本の最先端技術に、熱い視線が集まるはずだ。とりわけ中国は、この技術を喉から手が出るほど欲しがっている。もっとも、日本から技術供与を受けた高速鉄道を「自主開発」と主張し、事故が起きれば、原因解明の代わりに車両を地中に埋めてしまう、この国だけには渡せない。