図書館本

経済優先社会の中で、最も影響を受ける弱者は誰だろう?
弱者を切り捨てていく都会、弱者を守りきれないローカル社会。
NPO/NGOが細々とサポートする社会。

貧困、プレカリアート(不安定労働者)、メンヘラー(精神的な病や生きづらさを抱えている人、メンヘル系ともいう)、リストカッター、引きこもり、そんなテキストの海の中で生きている人たちがいる事を知る事すらしない社会にならないために。

備忘録的メモ
勝ち組年長者は、いまの生きづらさのリアリティがまったく分からない。いまでは小学生でさえ、相手の期待や場の空気を壊さないようにするにはどうふるまったらいいかを、凄く考えている。空気を読んだ自殺etc
他者からの承認、他人からの評価でしか自分の価値を確立出来ないと思っていた、自分の価値の証明(雨宮)
精神的な生きづらさ、社会的な生きづらさ
2006年、また格差が貧困の問題という認識は全然なかった。(本書対談は2007年11月)
グッドウイル問題(派遣労働者からの不当な天引き)
「頑張ればかならず報われる」という価値観の中で勉強してきた、いい学校、いい大学、いい会社とう神話が凄い力をもっていた。けれど社会に出た瞬間「経済成長はもう終わりました。バブルも崩壊しました。もう頑張ってもどうにもなりません」といわれ、梯子をはずされた様な幹事。
認められない、居場所がないという状況におかれた人が、その埋め合わせとして、より大きなアイデンティティへ向かう。それが日本人としてのアイデンティティの主張や、ナショナリズムへと繋がっていく。
雨宮:自己責任の呪縛からの自分を解放
萱野:ナショナリズムを抑えることが出来るのは、反ナショナリズムではなく、べつのかたちのナショナリズム
雨宮:右翼と左翼の違いは憲法と天皇しかない(ミニスカ右翼からゴスロリ左翼へと言われる雨宮)
生き延びるためだったら思想でもなんでも使いまくれば良い。




目次
第1章 「生きづらさ」はどこからくるのか?(「生きづらさ」と現代空気を読んで自殺する ほか)
第2章 貧困とアイデンティティ(いろんな意味で状況が変わってきた盛り上がるフリーターや反貧困の運動 ほか)
第3章 認められることの困難とナショナリズム(「希望は戦争」論争格差とルサンチマン ほか)
第4章 「超不安定」時代を生き抜く(二〇〇八年インディーズ系メーデーニートや引きこもりは労働問題 ほか)

「生きづらさ」について (光文社新書)
「生きづらさ」について (光文社新書)