九州新幹線:開業2年目で早くも正念場 利用客数が減少− 毎日jp(毎日新聞)

デフレ脱却という名の下で行われようとしているばら撒き行政。
自民に政権が代われば、日本強靭化計画という公共事業ばら撒き。

誰が高いお金を支出して新幹線に乗るのか?
JR九州は色んなアイデアで楽しい列車がある、そこに旅の楽しさを客は見出すのでろう。

そんなJR九州でも九州新幹線の乗客が減る。

開業前のコンサルタントによる需要予測が果たしてどうだったのか?

民間事業と言いながら、多額の税金も投入されているわけです。

それでもリニアを作りたいのでしょうか?JR東海と国は。


毎日新聞 2012年11月01日 08時51分(最終更新 11月01日 09時54分)


 全線開業2年目の九州新幹線が正念場を迎えている。前年を上回って推移していた利用客数は夏場を境に減少に転じた。開業人気の反動減に加え、東京スカイツリーに観光客が奪われているためだ。新幹線の乗客減少はグループ経営にも直結するだけに、JR九州は新たな割引切符を導入するなど、歯止めに懸命になっている。

 同社が31日に公表した九州新幹線の利用実績によると、10月(29日までの速報値)の博多−熊本間の利用者数は対前年比95.3%(1日平均2万5700人)、熊本−鹿児島中央間は91.0%(1万4200人)にとどまった。唐池恒二社長は「前年が良すぎた。健闘している」と言うが、月間ベースの前年割れは、それぞれ4カ月連続、6カ月連続となった。

 利用実績は同社の運輸取り扱い収入(JR他社管内の切符販売分も含む)に直結。12年4月からこれまでの総額は、対前年比3億円減の1203億円だった。九州北部豪雨災害で豊肥線が運休しているが、「新幹線の影響の方が大きい」(JR幹部)という。

 背景には今年5月下旬に開業し、周辺施設を含めた9月までの来場者が2000万人を超えた東京スカイツリーに「旅行客の関心が移っている」(JR西日本幹部)ことがある。特に山陽新幹線と直通の「みずほ」や「さくら」で行き来していた関西・中国地方に住む人の動きが東京にシフト。同線の博多−新山口間の乗客数も、6月を境に対前年比で減少に転じた。

 東日本震災直後に東日本への旅行が敬遠されたことによる「震災特需」も沈静化した。新幹線収益の大半が設備リース料に消えるJR九州は、九州外からの新幹線客に観光列車や商業施設も利用してもらい、利益を押し上げている。新幹線利用者の減少は、上場を目指す経営の根幹を揺さぶりかねない。

 同社は10月26日から、福岡市内−鹿児島中央駅間が往復1万5000円となる「さくら早特往復きっぷ」の取り扱いを開始。7日前までの購入が条件だが、「正規運賃の5000円引き」が売り文句だ。在来線の定期券に数百円プラスすれば、同区間の新幹線に乗れる「専用回数券」も、9月から区間を追加した。唐池社長は「修学旅行生の利用も増えており、来年度以降も、今の数字を下回ることはない」と強気を崩していない。【寺田剛】