3.11震災での震災現場での援助サポートから得られたこと、そこからこれから起こるであろう自然災害等への対応を考えるには非常に包括的な内容が詰め込まれている。

とかくNPO等の中には成功体験的な記述が多かったりするが、失敗を隠さず表に出し、その失敗の原因を考え次には成功に繋げるというプロセスの大切さがこの本にはある(資料編等)。

そして、このプロジェクトが行政からの資金でもなく、日本財団の通常の活動資金からではなく、震災後直ぐに集まりだした寄付で迅速に動きだしたという。もちろん日本財団への寄付なども短期間に数十億円になり、迅速に被災地に直接的間接的に投入された。

備忘録的メモ
たとえば人手不足と現地でのマッチングの問題。これは今後の災害時のニーズの予測、各NPOの専門性を包括的にマッチングさせた支援メニューの作成に繋がると指摘する。
避難生活にもQOLの視点の必要性。
科学的支援(データに基づく)の重要性(体力支援も重要だが、ハートウォーミングが支援で終わる危険性)

つないで支える。災害への新たな取り組み
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