本が好き!献本

加藤登紀子&7人の旧友だろうか。

なかにし礼
鎌田實
永六輔
鳥越俊太郎
山折哲雄
C・Wニコル
梅原猛

3.11原発震災、それぞれの対談相手のこれまでの生きざまの中での経験、思想、哲学が散りばめられている。
自分の出来る事を最大限にやろうという姿勢が清々しいし、あるべき姿なのだろうと思う。

誰一人として原発継続に賛成はしていない、そして無関心だったことに対する反省もある。

なかにし礼さんは、今こそ歌の持つ根源的なカを生かす時だと主張する。
鎌田實さんはは放射能が大嫌いだからチェルノブイリと福島の支援を続ける
永六輔さんは今守りたいのは日本人としてのものを作る力積につながる市民運動を
鳥越俊太郎さんは被災後の日本人一人ひとりの人生設計をもう一度問い直す
山折哲雄さんは欲望を次の世代に譲り渡す潔い生き方・死に方を考える
C・Wニコルさんは、森から日本、世界を眺め、歴史は変えられないが、今の行動で未来は変えられると

いくつか備忘録メモ
加藤:所得っていうのはイコールお金じゃないのよ、所を得る、ことですよ。所を得る場所に行って、自分が発揮できれば、ぜったい収入はあとからついてくるはず。

加藤:リルケの言葉として「悲しい出来事は、語り継がれなければならない。悲しみに言葉を与えよう。言葉には歌を与えよう。歌っているうちに悲しみが喜びに変わっていることに気がつくだろう」

ニコル:いろんな国で授業を妨害する子供が多いことに対して、環境汚染が原因だとも言われたが、NDS (nature deficiency syndrome: 自然欠乏(不全、評者)症候群)という。

梅原:サムエル・ハンチントンとの対談で、日本の文明に対する評価は高い、政治への評価は低い。日本はいつも強い国に付くと。日英同盟、三国同盟、アメリカと安保条約、そして中国が強くなればきっと中国に付くと。

梅原:日本文化の原理「草木国土悉皆成仏」
梅原:震災復興会議の特別顧問の折り、議長は原発については論じないと決めたが、委員から反対が出たが議長は変えようとしない。菅さんが「原発のことを論じても結構です」と

鳥越:日本はアメリカの軍産複合体(限りなく戦争を続けるしかない)に組み込まれて成り立っている。

命を結ぶ―加藤登紀子・対談
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